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2024年2月26日 嗅覚の問題

体調が悪くなると触覚が
不安定になる人間だということを
以前、記事に書きました。


しかし、よくよく考えると、別に触覚だけが不安定になるだけではない気がしますを
特に先日、安定になったの触覚というだけです。
おそらく、五感のいずれもが、体調不良によって影響を受けています。
そして、
通常と異なる知覚世界を描き出してるのです。

そういえば、
数年前までは、触覚よりも嗅覚が不安定になっていたことを思い出しました。
もともと比較的鼻がきく方ですが、体調が悪くなると
触覚と同じで程よく使うということができなくなります。
感覚の情報をとりすぎるというのか、
調整のつまみが強になったまま固定され、強弱が調整できなくなる事態に陥ります。

いちばん顕著な香りは「にんにく」です。
健康な時には、「美味しそう」としか思わない香りが吐き気を伴う暴力的な香りに変化するのです。
丸鶏をオーブン頻繁に調理していた頃、
体調が悪くなり、
ニンニクの香りの強さを思い知らされた出来事があります。
そのころは、小ぶりな冷蔵庫を使っており、
食べきれなかった丸鶏をタッパーに入れて、ぎゅうぎゅうに収納していました。
水分を摂ろうと、
冷蔵庫の扉を開けた途端、にんにくやローズマリー、こしょうなど、
丸鶏の下味づけに使ったスパイスの香りが流れてきて、込み上がる胃液を抑えるのに精一杯になりました。
つい昨日まで、心躍らせる香りだったスパイスが全てダメになってしまったのです。
体調が悪いと、香りの強さが通常より強く感じるだけでなく、その刺激も倍になるようです。
ちなみに、丸鶏は体調が回復してから、美味しく食べました。
体調が回復すると、香りは「おいしそう」に回収されて、それ以上でもそれ以下でもなくなります。とても不思議です。
また、思春期の頃、ご飯が炊ける際の香りが苦手で、よく吐きそうになっていたことを
最近、思い出しました。
仕事があるので、いつもは、予約炊飯にして、炊き上がった頃に帰ります。
なので、あの香りを久しく嗅いでいなかったのです。
先日、仕事の早上がりで、いつもより1時間はやく帰宅し、ご飯が炊ける際の香りに遭遇しました。
そして、「この匂い、苦手だった」と再確認することになったのです。
嘔吐こそしないけれど、かなり不快な香りです。

調べてみると、
白米には、アンモニアが含まれていて、炊飯時にそのアンモニアが蒸発するので、
その香りが気持ち悪くなる原因ではないかという情報がありました。
(つわりについての記事ですが、匂いと吐き気について、いちばんわかりやすかったです↓)

たしかに、炊き上がった時に香りは、全く問題がなく、炊き始めの香りがものすごくダメなので
この可能性は高い気がします。
あの気持ち悪さはアンモニアに対する反応だったのですね。
予約炊飯が可能な時代に生きていてよかったです。
100年ほど昔なら、炊飯しながら吐いていたことでしょう。今のように、目を離せる訳ではないので、ひたすら嘔気に耐えながら、かまどの前にへたりこむことになっていたはずです。

調べてみると、アンモニアを含有する食品や物質は多いようです。ほとんどの食品にアンモニアは含まれており、タバコやビールにも含まれているとか。
どちらも苦手なので、アンモニアが苦手であるという可能性がますます高まります。
また人体からも、アンモニアは発生するそうなので、人混みが苦手な理由もアンモニアといえるのかもしれません。
アルコールを分解しつつある人間、つまり二日酔いのベビースモーカーが特に苦手なのは、アンモニアに起因するのでしょう。

生物学的に女性の肉体を持っている場合は、ホルモンの変動が、嗅覚、アンモニアの感度と関係する可能性もあるようです。
これも思い当たる節はあります。
体調が悪くなると、アンモニアへの感度が高くなるのに、ホルモンの変動で、さらに敏感になるということでしょう。

問題は、こういう身体でどういうふうに生きて行ば良いのかということです。
根本的な対処法が、知りたいのです。
しかし、ネットには、悪阻(つわり)の対処やがん患者の吐き気に対するが申し訳程度にある程度でした。
 
温めないでさめたまま食べた方が良いとか、
酸っぱいもの、クエン酸が入ったものを食べると良いとか、
調理は自分がしない方が良い、などです。

クエン酸にはアンモニアを中和する効果があるらしいですが、もっと根本的な解決はないものなのだろうか…と思います。

アンモニアの含有量が少ない食べ物を調べると、もずくや果物のようです。
確かに無類の果物好きですが、それは果糖を好んでいるからだと思っていました。
しかし、こうなってくると、自然とアンモニアの含有量が少ない食べ物なら、
匂いが気にならず食べやすいので選んでいたという、可能性が十分にあります。
新型コロナウィルス感染症で、嗅覚を失った人には、ビタミンが良いとか、亜鉛がいいという情報を見たことがあったように思いますが、
嗅覚が過敏になった時に効く物質はないのでしょうか。
マグネシウムや鉄分は最近なるべく、摂取するようにしていますが、
それはあんまり関係ないのだろうか、などと考えています。

嗅覚が敏感な状態が続くと、使える香水も限定されるので、もう少し、鈍くなってもいいような気もします。
浴びるように、海外製のニッチ香水を浴びるのは今の嗅覚では難しいのです。

というわけで、体調を崩すと、
①触覚は果てしなく広がり、微細な感覚までとらえる
②嗅覚はより敏感になり、にんにくのような刺激臭やアンモニアの強い食物の匂いには嘔吐を催す
ということがわかりました。
そのほかの五感がどうなるか、また掘り下げて行こうと思います。





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