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屏風の中からこんにちは~

そもさん!せっぱ!

はしをわたるべからず」と立て札がある橋が、
目の前にあったとしたら、あなたはどうしますか!?


回り道をしていきます?無視して渡っちゃいます!?別に橋を作っちゃいますか!?


そんなときは彼に相談してみましょう!

いっきゅ~~さぁ~~~~ん!!!

そうです!一休さんです!

一休さんなら、橋のど真ん中を一直線に渡って行きます。


とんちを利かせて、問題を解決していく一休さんは実在する人物なんです。

室町時代、臨済宗の僧侶に一休宗純がモデルといわれていて、江戸になり「一休咄」が作られます。


その中のエピソードのひとつが「はしをわたるべからず」の逸話です。

その後、真ん中も渡ってはいけないと書かれて、周りの人が困っているところ、
一休さんは難なく渡ってしまうのです。


どうしたか?といえば、橋に直接乗らず、敷物を敷いて、その上を歩いていくのです。


橋には乗っていません!敷物に乗っているのです。と、とんちを利かせて解決していきます。


そして、もうひとつ有名な逸話。

ある日、一休さんは将軍さまに呼ばれ、
将軍さまの元へ行きます。

それは将軍さまが難題をふっかけて、
一休さんに一泡吹かせてやろうという魂胆があるわけです。



屏風絵の虎が夜な夜な屏風から飛び出ては暴れまわるので、困っている。どうにか暴れないように捕まえてくれないか!?」と将軍さまはいいます。


絵の虎が飛び出る?夜な夜な?そなアホな(笑)
と思いますよね!
絵なんだから捕まえるも何も、黙って寝ろよ!ってボクなら思うわけですが、そこは一休さんです。


捕まえてみせましょう!ですので、
将軍さま、虎を屏風絵から出して頂けますか!?
」と答えるのです。


もちろん、将軍さまは虎を出せるわけもなく、返り討ちにあうわけです。


一休さんってすごいですよね!
実在した一休和尚自体もすごい人だったようです。

お酒は飲むわ、肉も食べるし、禁欲なんて晩年でもしない!なんてやりたい放題のとんでもない破戒僧だったというのが実像だったようです。


なので、「一休咄」は後世で作られた物語だと言われていますが、それも知っている人がいない今となっては解明出来ないので、楽しいことを信じていた方がよいのかなぁ~って思っています。


そもさん、せっぱ!


アニメ一休さんの中で、新右衛門さんが一休さんにとんち勝負を挑むときの掛け声で、
元々、禅問答の掛け合いに使わせていた言葉で、「什麼生そもさん」はいかにも、いざっ!という意味で、「説破せっぱ」は言い負かしますよ~!みたいな言葉です。


簡単には「問題です!(デデン)」「はい!答えます!(ピンポン)」みたいな感じですね(笑)

子供のころはよくわからずに使っていたような気がしますね~(遠い微かな記憶……)


本日、1月9日はいっきゅうというわけで、
とんちの日です。
とんちが問題を出す、答えるということで、
クイズの日でもあります。


寅年ということで、一休さんの逸話から
こういう話を書いてみました。

見出しから虎が飛び出たら、すみません(笑)

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。









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