指笛奏者『限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く』9/26発売

トルコでボッタクリに遭い有刺鉄線を乗り越え逃げ、アルメニアでマダニに噛まれるも生き延び…

指笛奏者『限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く』9/26発売

トルコでボッタクリに遭い有刺鉄線を乗り越え逃げ、アルメニアでマダニに噛まれるも生き延び、アフガンでタリバンに36時間軟禁され、アントニオ猪木と同時訪朝し、ベトナムで詐欺師にスカウトされ、サウジでゲイに強姦されかけ、カザフで水爆で出来た湖で泳ぎ、カンボジアでロケランで学校を破壊した

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北朝鮮でAV見せたら大ウケした話

 ジョージ・オーウェルの『1984』を読んでいたら""comrade""という懐かしい単語が目に止まったのである思い出に浸りたい。  ※この文章はお下劣な話なのと内容が内容だけに朝鮮総連関係者等が見て当該関係者が処刑や粛清されるリスクがあるので登場人物や状況など多少の脚色を加えています。 訪朝 もう何年も前のことである。僕は北朝鮮ツアーをほぼ終え中国と国境の街に来ていた。訪朝している間には軍人に色々勘違いされ銃口を向けられながら携帯を没収されたり、その後過度のストレスから

    • ギアナ三国密入国体験記

      皆さんはギアナ三国を知っているだろうか?私の友人や読者の中の百戦錬磨の旅行オタク達からは「そんなの常識だろう」と返ってくるかも知れない。 ただ大多数の人間は多分知らないと思うので地理やらそこを踏まえた上でこの文章を認めていきたいと思う。南米一周旅行者ですら飛ばしてしまう人の方が大多数の地域だからだ。 まぁ旅行・地理オタクは落ち着いてもらいたい。今回は通常のルートを逸脱した行程を辿っているのでそのエピソード部分は楽しんで頂けるであろう。 ※ 今回のルート及び、手段手法は推

      • ホンジュラスでコカ⚪︎ン中毒者にバッテリー借りパクされたから家に立て篭もって徹底抗戦した話(後編)

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        • ホンジュラスでコカ⚪︎ン中毒者にバッテリー借りパクされたから家に立て篭もって徹底抗戦した話(中編)

          最初から読みたい方はこちら! ベネズエラ難民ごっこ流石に満足したのか吸うのをやめてタクシーを探し始めた。すると他の乗客が乗っていた三輪タクシーが止まったのでそれに乗った。後ろに3人前に一人、運転手も入れたら5人も乗っている。俺の荷物も合わせたら5.5人分の重さもあって最初タイヤが動かなかった。 他の男たちが一回降りて一旦押しながら静止摩擦係数を超えるように押すとようやく動き出した。ふぅ。まぁ俺は後ろに座って何もしてないけどな。 順調に走り出し町外れにある建物の前まで来る

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          ホンジュラスでコカ⚪︎ン中毒者にバッテリー借りパクされたから家に立て篭もって徹底抗戦した話(前編)

          ※当アカウントは特殊な訓練を受けています、良い子はマネしないでね! ※当地ホンジュラスは。10万人あたりの殺人件数が世界ランキング1〜4位をここ10年間彷徨っており殺人事件の90%以上が捕まらない国です、判断ミスったら射殺されます、以下の記事はあくまで酒のつまみとしてお楽しみください 始まり この日はエルサルバドルの首都サンサルバドルからホンジュラスの北部にあるコパン・ルイナスという遺跡観光都市に向けて移動していた。早起きして7時には出発しエルサルバドルを出国してホンジュ

          ホンジュラスでコカ⚪︎ン中毒者にバッテリー借りパクされたから家に立て篭もって徹底抗戦した話(前編)

          【祝・人生初出版】限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く 09/25発売

          いつも僕のnoteを読んでいただいている方ありがとうございます。他のSNSではすでに告知してますがこの度 リチェンジ出版様からアフガニスタンに旅行した時の旅行記を出させていただくことになりました。先月からAmazonにて先行予約が開始していましたがすでに店頭にも並んでいるようです。 この本は僕が去年行ったアフガニスタン・イスラム首長国、いわゆるタリバンが支配する国の旅行記です。執筆していたら当初の予定を大幅に超える文字数になったのでなぜか350ページぐらいあります。 本の

          【祝・人生初出版】限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く 09/25発売

          男しかいない国〜アトス自治修道士共和国〜(後編)

          前回の話はこちら! 最初から読みたい人はこちら! 4日目次の日はイヴィロン修道院を出て半島の反対側の海岸沿いに向かう事にした。一通り東側の修道院は制覇した為である。えっちらほっちら山登りをして首府カリエスへと向かった。 毎度違う道を歩いているが人通りがある所もない所もあるし人がいなくてもかつて隆盛を極めてた時代の名残りがあったりして面白い。 異教徒拒否の修道院 カリエスを越え更に尾根を越えてようやく修道院に辿り着き「エヴルギーテ」と言って泊まりたい旨を伝えたら断られ

          男しかいない国〜アトス自治修道士共和国〜(中編)

          前回のお話はこちらから!!!!! 朝9時頃になると朝食の時間である。シマンドロを打ち鳴らす音が修道院に響き渡る。昨夕と同じように席に着くと修道士が聖書を読み上げ始める。この日の朝ごはんはトマトスープとオリーブとオレンジ、木のみ、洋梨。ビタミンやら食物繊維は豊富だがこれで足りるのか。サクッと食べ終わった。 この後奉仕活動をさせていただくことになった。振り分けられたのは皿の片付けであった。大修道院だけあって規模が大きい。皿の数からスプーン、それに食べ残しも相当ある。修道士だけ

          男しかいない国〜アトス自治修道士共和国〜(前編)

          もし男(女)だけの世界があったら……?そんな仮定をした事はないだろうか?Twitterの男女論でも異性嫌いの主義者達がたまに主張する世界線である。 今回は男しか入れない国に行ってみた。それがアトス自治修道士共和国。その名の通り修道士たちが強大な自治権を持った事実上の国家だ。 この国の住人は全員オス。外部から入れる性別もオスのみ、修道院で飼っている家畜も全部オスである。道ですれ違うのは全員おじさん、修道士はもちろん男性。僕も男性。犬も馬も全部ブツをぶら下げていた。 繁殖行

          独裁国家シリア訪問記①

          長引く内戦、イスラム国の台頭、各地に流れた大量の難民、ここ10年の国際情勢の中でも危険なイメージの代表格だった国シリアに旅行することになった。 今回はそんなシリアを実際に旅行してみた時の実情や雰囲気について書いていきたいと思う。 ※シリアは外務省渡航情報でレベル4扱いとなっています。SNS上で大っぴらに渡航宣言をするとDM飛んできたり特定されて出国するタイミングで空港ゲートで待ち構えられたり家に電話かかってきたりするのであまりお勧めしません。 ビザ申請まず最初に必要なの

          カザフスタンにある世界で唯一民間人が入れる核実験場跡に行き水爆で出来た人造湖で泳いできた話

          世界で唯一民間人が入れる核実験場跡、旧ソビエト連邦の秘密研究都市、いずれもセミパラチンスク核実験場跡を形容する言葉である。なんと甘美な響きであろうか。 この地にチャガン湖という円形の湖がある。なぜ丸いかと言うとこの湖は水爆によって出来たクレーターに水が溜まって出来た物だからである。衛星画像で見てみると本当に丸いのがわかる。 この湖は1965年、旧ソビエトによる「国民経済のための核爆発」計画の一環として行われた地下核実験によって誕生した。 チャガン川の川底地下178mに設

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          タリバン政権下のアフガニスタンVISA取得奮闘記

          先日アフガニスタン・イスラーム首長国を旅行してきた。ご存知の通りタリバンの作った国である。去年2021年の8月、アフガニスタン・イスラーム共和国は瓦解しタリバンが全土を掌握しアフガニスタンには新生国家が樹立された。 日本語は勿論のこと新体制での観光ビザ取得の記録は英語でも執筆時点では見つからなかった。多分このnoteは初めての新アフガニスタン国家の観光ビザ取得のレポートになるだろう。 最初のアフガニスタン渡航計画 さて、アフガニスタンに関して少し思い出話をさせていただき

          トルコでぼったくりに遭って有刺鉄線を乗り越え逃げた話

          今でこそスリ、ぼったくり、強盗、ゲイ強姦未遂など一通りの犯罪は経験しているがこれはまだ僕が何も知らなかった頃のお話である。 当時の文章をそのまま掲載した方が臨場感は出る気がするが今読み返すと読みにくい事この上ないので加筆修正しつつここに記していきたい。 始まり彼と出会ったのはイスタンブールの旧市街にある大通りでした。バザールを回ってお腹が空いたのでマックに向かう途中のことでした。突如話しかけられ「君日本人かい?」「そうだよ」といったやり取りから始まりテキトーにあしらってい

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          カルロス・ゴーンの逃げた国に行ったら色々終わってた話

          つい先日レバノンという国に行ってきた。日本人からしたらカルロスゴーンが逃亡した先としてお馴染みのあの国である。この国は中東のパリと呼ばれるベイルートを始めとして欧米人観光客が多く訪れる綺麗な国であった。昔は。 しかし近年は宗派間の対立、格差社会の進行、政府の腐敗が重なり経済や国民生活は落ちぶれていった。ただでさえ弱っていた所をコロナとベイルート港爆発事故が襲い完全に失敗国家と成り果てた。カルロスゴーンどんまい。 と言うわけで今回は経済崩壊した国家で過ごしてみるとどんな状況

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          イラクでチャリ爆走してたらシーア派の高位ウラマーに謁見したりテレビ出演する事になった話⑤(最終話)

          最初から読みたい人はこちら 前回の話はこちら 本をいただいた後「この後時間あるかい?」と聞かれたので今日はこの聖廟を見てその後同伴者の彼の実家にあるクーサという古代都市に行くつもりですと答えたら「ん〜どうしようかな、この後この聖廟で1番の偉い人に会ってもらおうかと考えてたんだけど....」 いやまじか、それってウラマーと謁見できるってことかよ。いつの間にか凄い話になってるぞ。今日1日予想外の事が起こりすぎて頭がついていってない。隣の彼のこの後の予定が気になっていたが彼は

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          イラクでチャリ爆走してたらシーア派の高位ウラマーに謁見したりテレビ出演する事になった話④

          最初から読みたい人はこちら 前回の話はこちら 次の日の朝、起きて予定時刻に着けるようにホテルのロビーで待っていたが連れの兄貴はいっこうに起きてくる気配がない。そもそも日本人以外が時間ぴったしに行動するとは思わないしインシャアッラーだなぁと思いながら待った。チャイを飲みながらアラビア語を勉強しつつ時間を潰していたが1時間以上経過しても寝ているようなので起こしに行った。 色々手助けしてもらった立場で申し訳ないが結局予定より2時間遅れで出発することになった。この日は元々午前中

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