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4月10日は何の日?

この写真は、サンフランシスコ現代美術館で見つけた、自由の女神をモチーフにした絵です。見切れちゃっていますが、彼女の頭上には大きく”WOMEN”と書かれています。「女性も自由を求めて立ち上がろう」ということなのかなあと私は解釈しました。

さて、今回は一週間前の4月10日が何の日だったかについてお話ししたいと思います。ちらっと検索してみただけでも色々と出てきましたが、私が紹介したいのはこちら。”Equal Pay Day“です。初めて聞いたという方も少なくないと思います。私もジェンダーの授業の先生に教えてもらって初めてその存在を知りました。

”Equal Pay Day”とは、男性が一年で稼ぐ額を女性が稼ぐには一年と約4か月もかかるというGender Pay Gap (性別による賃金格差)を象徴した日なのです。つまり、男性が2017年の1月1日から12月31日までに稼いだお金を女性が稼ぐには、2017年の1月1日から2018年の4月10日まで働かなければいけないということなのです(2018年のアメリカが対象ですが)。これは毎年調査が行われて計算されるものなので、今年は4月10日でしたが、来年は同じ日ではない可能性もあります。この調査では学歴や資格、スキルの差は無いものとみなされているので、ただ単に女性であるだけで、男性よりも4か月と10日長く働かないと同じだけの額のお給料がもらえないことになります。これって、とんでもないことだと思いませんか?ただ女性であるだけで”能力が低い”だとか、”会社に貢献しない”と思いこまれてしまい、労働に対する正当な対価を受け取れずにこれだけ大きな賃金格差が生まれるんです。そしてなんと衝撃的なことに、最終学歴が高くなればなるほど(つまり大学や大学院に行けば行くほど)、この男女間の賃金格差は拡大していきます。

これを知ったとき、私はとても虚しくなりました。男性に負けないように知識や学力をつければつけるほど、同じフィールドに立っている男性と比べて評価が小さくなっていくと思ったからです。そんなことを言っていても何も生まれないので私はまた勉強することを選びましたが、これってかなりつらいことだし、不条理だなあと感じます。

そんな状況を変えたくて、少しずつですがジェンダーについて発信しています。

フェミニストに対して、「女性を優遇しろと主張している人たち」というイメージを持ってる方も少なからず今の日本にはいると思います。でも、フェミニズムはそういった主義ではなくて、「男性と女性が平等に、対等に扱われる世の中になってほしい」と主張しているんです。同じ人間なんだからその人の性別によって社会がその人に求める行動や役割が違うのはおかしな話じゃない?ということなのです。

少しずつでも、ジェンダーやフェミニズムについての正しい情報・認識が社会に広まっていくことを願っています。

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