ケンカのあとの仲直りの仕方
最近、彼女と過去最大級のケンカをした。
思い返してみると、ほぼ毎月の頻度で時間・食事・お金などの割と大きなテーマに関して、2人の意見がぶつかり合っています。
ただ、僕はそれを悲観的に捉えていません。
むしろ、その事実を明るく受け入れています。
というのも、ケンカ(言い争い)というのは、お互いの考えを表面化するいい機会だと思っているから。
ケンカの理由は様々考えられます。単なる意見の食い違いなのか。何か伝えたい想いがあるのか。
お互いの認識がどんな風に違いがあるか。一緒に過ごしていてもなかなか相手の頭の中は分かりません。
直近の彼女とのケンカは、今後の関係性にヒビが入りそうな程マズイ気配がありました。なので翌日、丁寧な謝罪と今後の方針について説明する長文を彼女にLINEで送りました。
彼女はそれを理解してくれて、現在は穏便な日々を過ごしています。その一連の話を書いてみます。
意思を伝達する手段は多いほうがいい
そこで書いた長文の始まりはこんな感じ。
昨日の意見の食い違いは、お互いの考えが顕在化することで初めてお互いのスタンスがハッキリするという面でいうと、意味のあるケンカだと思っています。
口頭だとお互い感情が高ぶってしまって、途中から話し合いになっていなかったので、こうして僕の気持ちを整理しています。
そもそも言い争いの原因は、お互いの意見が食い違っているから。何故それがケンカにまで発展するかというと、口頭でのやり取りは感情の高ぶりを誘発させるからだと僕は思っています。
ただ冷静に考えてみると、伝えるコミュニケーションの方法は様々あって、そのときに応じた説明手段を使って考えを伝える必要があるなと思い至りました。
伝え方にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、TPOに応じて使い分けが必要。これは仕事上でも家庭内でも同じだと思います。
▼対面での会話
→感情的になりやすい。スピード感が求められるため、その場の思考に左右されやすく塾考ができない。あと、会話が残らない。
▼テキストでの会話(LINE・メールなど)
→冗長になりやすい。スピード感は遅い。ただ、会話はアーカイブされて残るので、時系列をあとで追うことが可能。
▼電話での会話
→音声のみの会話になるので、相手の受け取り方が分かりずらい。ただその分対面で話すよりも俯瞰的な視点から話せて、スピード感もある。
話すタイミングや視点をズラす
お互いの感情が高まって話し合いができる状態ではないと判断したら、その場は一旦収めることが大事だと何度目かのケンカを通して学びました。
彼女はどちらかというと寝たら忘れるタイプなので、特にその方法が有効でした。時間をおいて翌日や別日に要点を整理して伝えると、お互い冷静な頭で意見の擦り合わせができるのです。
もう一つ、ケンカをただの言い争いで終わらせないために意識したことがあります。それは視点。
過去のケンカに傾向はないかと振り返って考えてみると、いつもお決まりのパターンに気づきました。
このあとに辿る流れとしては、以下になるかと思ってます。
①お互いの主張・考えを話して聴いて、どこが違うか整理する。
②それに対して互いの落とし所を決める。改善策を出す。
③それをしばらく実践してみる。
④それでもやっぱり無理だとなったら、①から繰り返す。(もしくは、別れを検討する。)
今回は、まだ①の段階かと思っています。
最初は「分かり合えない」のは当たり前で、そこからどう寄り添っていくか。そこを2人で時間をかけて話し合っていくしかないのかなと思います。
個人と個人の言い争いごとを当事者視点で見ると、いつもケンカしてダメだな、相性が合わないのかな、などと短絡的に悲観してしまいます。
だが、俯瞰した視点で同じ事象を見てみると、ある傾向が浮かび上がってくることがある。僕たちの場合は正にそうでした。
お互いがまだ関係性を続けていきたいという意思が残っている状態なら、話の構造を説明することで関係を繋ぎ止めることは可能だなと思います。
論理的に整理してどの部分で意見が食い違っているのかを解明することが大切。
キーワードは、世間の常識、価値観、多様性、寛容さ、前提条件、話の繋がり。
2人の思い描く未来像を擦り合わせる
僕は「他人同士が仲良く生活するということは、人類に与えられた課題だ」と思っています。それを乗り越えた猛者たちがいる一方で、それぞれの別の道を歩むことになった先人たちもいる。
長文の最後にはこのように書きました。
2人の人間が一緒に暮らすとなると、こうした考えの違いが出てくるのは当然だと思っています。だからよっぽどのことがない限り、1年位は僕は別居という選択肢をあえて考えないでいました。
すぐに別れよう、別居しようと僕が言い出さないのはそのためです。
毎回同じようなことで食い違っているように見えるけど、実は別ジャンルの事柄で意見が異なっているだけだと思ってます。
これは、どんな人との生活でも大体同じような経験をするだろうなと思っています。
約5ヶ月一緒に住んでみて、だんだんと2人の間でのルールができていていて、住みやすくなってきてはいると思います。
だんだん暮らしていく中で、忘れがちにはなるけれど、僕はあなたと話すのが好きだし一緒にいるのが楽しいので、できたらずっと一緒に暮らしていきたいと思っています。
なので、多少のいさかいがあっても、そんなに大げさにとらえずに「何か改善策はないかな」と自分なりに考えています。
・長期的な目標
=2人で仲良く楽しく暮らす(できるだけ、お互いが自分のしたいことを優先しながら)。
僕は、これがずっと胸の中にあります。
今回のこともまた、ぶつかり合いながらもお互いが納得できるやり方を2人で探していきたいと思ってます。
ケンカもなく、なるべく平和に過ごすに越したことはありません。
ただ、お互いの意見を表面化させることができて意見の擦り合わせに繋がって、それが結果的に長期的な関係が築けるきっかけになるのであれば、ケンカ自体を避ける必要はないなと思います。
ケンカ自体に良い悪いもない。閉鎖空間で人間が2人向き合うと起こってしまうのは仕方のないこと。
ケンカのあとに振り返ってお互いの気持ちを整理することが大切。
そのまま放置しておくと、お互い別の方向を向いたまま生活することになってしまうから。
ケンカする程、仲が良い2人になるには、それ相当の努力がお互いの間で必要になるなと痛感しました。
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