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子どもは漫画を読まない?

子どもは漫画ばっかり読んで勉強しない。

なんて世の中は昭和で終わったのかもしれない。

私が子供の頃は漫画雑誌を買ってもらっていつも読んでいた。友達の家に行けば漫画があって、知らない漫画と触れ合う機会もあった。学校の友達と漫画の貸し借りをしたり、週刊誌や月刊誌の発売日がいつも楽しみだった。

一方、今の子ども達はどうだろう。うちの子どもたち(小学生)に限っては、漫画というものをつい先日まで知らなかった。なぜなら漫画と触れ合う機会がなかったのだ。児童書はたくさん読んでいる。小説も読んでいる。でも漫画は読んだことがなかった。あれ?なんで漫画読んでないの?とふと思った。

なぜなら親である私が漫画を買っていないからだ。

鬼滅の刃が流行っていた時も、子どもたちはアニメを見ていた。一方、親である私は一人、スマホで最新刊をダウンロードして、週刊誌をたまにコンビニで立ち読みして最新話を楽しんでいた。家の中に漫画はないけど、私は漫画を読んでいるのだ。続きを見たがった子どもに「読んでみる?」とスマホを見せると「これ、どうやって読むの?わかんない」と投げ出してしまった。

漫画の読み方も知らないのだ。(そりゃそうだ)

他の子どもはどうなんだろう。

今の小学生って漫画を読んでるのかなと気になり、大手少年誌の購入者層について調べてみた。(雑誌広告ドットコムを参考にしました)

大手少年誌の購入者層

週刊少年ジャンプ
■9歳以下 5.1%
■10歳~15歳 63.0%
■16歳以上 31.9%


少年サンデー
■9歳以下 3.0%
■10歳~12歳 17.0%
■13歳~15歳 29.0%
■16歳~18歳 18.0%
■19歳~22歳 13.0%
■23歳以上 20.0%


少年マガジン
■12歳~14歳 6.0%
■15歳~19歳 19.0%
■20歳~24歳 25.1%
■25歳~29歳 21.1%
■30歳~34歳 9.2%
■35歳以上 19.6%

各社様々であるが平均して小学高学年〜高校生までが約半数以下、それ以上が半数以上という結果。子どもより大人の購入者数が多い。


次に販売部数を見てみる。

少年誌の販売部数

こちらの記事を参考にさせていただくと、少年誌全体の販売部数は減少していることがわかる。週刊誌を買う人は確実に減っているのである。紙ベースから電子ベースに移行しているため、売れない=漫画を読まないとはならないが、日本の少子化は深刻で、子どもの数は年々減少しているのだから致し方ないのかもしれない。

ちなみに、少年誌は小学校高学年以上を対象にしている。それ以下の年齢層に対しては、他の読み物がある。最強少年ジャンプやコロコロコミックなどがそうだ。これらの月刊誌が購入部数の低下がみられてるかというと、実はそうでもないという。なんと販売部数は伸びているそうだ。


全体の販売部数は年々減少傾向にあるものの、コロコロコミックは部数をある程度保っている。私はコロコロコミックは読んでこなかった世代ではあるが、小学生男子受けは抜群な理由がわかる。ギャグやおばかは子どもの最高のエンターテイメントなのだ。しかも、絵が可愛い。暴力やエロがないから安心して読んでもらえる。正直、子どもに買ってあげようと思う。


漫画業界は衰退していくのか

今回、少年漫画のデータを調べてみて、漫画業界全体が心配になった。このままいけば、少年誌は廃れていってしまうのではないかという不安が出てきた。少子化により子どもの数は年々減少していく。これ以上売り上げが下がったら、いつか廃刊になってしまうのではないか。データから見ても、かつて子どもだった大人が今も漫画を購入することで漫画業界を支えているのがわかる。でも、その大人は子どものころ漫画に触れてきたからこそ、今も漫画を支えているのだ。もし今まで漫画にふれて来なかったら?もし漫画を読んで育たなかったら?きっと今も漫画を読んでいないだろう。


漫画は日本の文化

私は漫画を読んできた世代だ。手塚治虫先生や藤子・F・不二雄先生、松本零士先生を尊敬している。

私は、漫画は日本の素晴らしい文化であると思っている。漫画はエンターテイメントであり、アート作品なのである。作品には作者の想いや社会性が含まれている。小説や映画と同じ。芸術なのだ。

少子化により漫画文化が廃れていくことは悲しい。

だから私は子どもに漫画の面白さに触れさせてみようと思う。



というわけで、子どもに読ませたい漫画をいくつか購入した。その漫画についてはまた別記事で書こうと思う。ちなみに、うちの子は今、暇さえあれば漫画を読んでいる。漫画を読んでいる間、子どもたちはとても静かで、平穏な時間が流れる。

やっぱり漫画っていいな〜(平穏と静寂を手に入れるという意味でも)

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