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ナポリに行ったら絶対食べたいナポリ発祥のピッツァ!

ナポリの食と言えばやはり一番に思いつくのがナポリピッツァ。最近は日本でも欧米でもナポリピッツァのお店が沢山ありますね。今回ナポリでは2種類のナポリ発祥のピッツアを試したので紹介します。


ナポリ発祥の揚げピザ、Pizza fritta

実はあまり知られていないナポリ発祥のピッツァがPizza fritta(揚げピッツア)。なんでも第二次世界大戦中、十分なピッツアのトッピングが手に入らず、ピッツアの窯の多くが破壊されてしまったそうです。そこで、ピッツアの生地を揚げればいいんじゃない?ということで、安くて手に入りやすいアンチョビやブロッコリー、アーティチョークの茎などの具を生地の中に入れて揚げたのが始まりだそうです。

ところが、貧乏人の食べ物とのレッテルが貼られていたこと、そして1980〜1990年代には健康志向が高またことで人気は急降下。

2000年代になってから、話題のレストランなどがメニューに取り入れるようになってカムバックを果たしたそうです。

パンゼロッティ(Panzerotti)というイタリア中部から南部にかけてが発祥の揚げピッツァとほぼ同じです。

Antica Friggitoria La Masardona

今回訪れたのは、Pizza frittaの専門店La Masardona。1945年創業で現在は4代目がお店を継いでいます。ローマにも支店がある有名店。

中心に一店舗、旧市街の少し外れに本店があり、本店の方に行ってみました。ストリートフードなので、元々はカウンター越しに買ってお店の前で食べるらしいのですが、お隣に座って食べるレストランもありそちらに行ってみました。店内を見渡すと地元の人が多そう。

まずはアランチーノ。

トマトソース味のライスがたっぷり。

揚げピッツアはこんな袋に入れて持ってきます。

袋から出してお皿に乗せるとこの通り。ハーフサイズです。

リコッタとサラミ系のものにしました。切ってみるとリコッタチーズが詰まっています。それ以外はあまり入っておらず、具を間違えたかな…という感じでかなり淡白。外の生地は薄くて軽めです。

写真に収めなかったディアボロはまあまあ美味しかったです。揚げ生地の上にトッピングを乗せるものもあるようでそちらのほうが良かったかもしれません。期待が大きかっただけにちょっと具がイマイチでした。

ナポリピッツァ

そして定番ナポリピザ。厚めでもちもちの外側の生地が好きな人も多いのでは?窯を使い高温・短時間で焼き上げるので、回転が早くオーダーして結構すぐでてくるのもいいです。ユネスコの無形文化財に指定されているので、作り方や材料、窯の形態、薪の種類まで厳格に決まっているそう。

いくつかのお店の候補があったものの、観光客の多い旧市街や新市街エリアの有名店は観光客で長蛇の列。

今回はイタリアの団体が毎年決定するピザランキング、50 Top Pizzaなどを参考に選びました。

50 TopPizzaに入るナポリのお店はちょっと中心から離れたところで、そのうち比較的近い50 Kaloに行くことにしました。

50 Kalo

ミシュランガイドにも掲載されているこのお店。

50Top Pizzaでは、2023年のイタリア・ランキングで4位に選ばれています。2022年(2023年版はまだ未発表)の世界ランキングでは4位!

オーナシェフのCiro Salvoは、3代目のピッツァ職人だそう。家業を手伝った後、ピッツァ作りの講師やコンサルタントを経て、現在のお店をオープン。生地は水分を多めにし、最適な小麦粉を選ぶことで、軽くて消化しやすい生地にし、トッピングやソースも地元のこだわりのある材料を使用しているそう。

予約は受け付けていないので開店する時間に行きました。近くで大規模な労働組合の会合が終わったところで、そこから流れてきた人も合わさり、到着すると20人ほどの列!開店時間丁度くらいでしたが、まだ準備中で10分くらい待たされました。席はたくさんあるので開店したら5分しないくらいで着席。

帰り際に撮ったお店の前。土曜日だったこともあってかびっくり長蛇の列!

私達は外の席でしたが内部はこんな感じです。何部屋かあるうちの一部屋。

窯は2台でフル稼働。

メニューはこちら。

ドリンクメニューもいろいろ。

ピッツァはどれも10ユーロ以下とびっくり安い!バルセロナではマリナラとマルガリータ以外は大体13ユーロぐらいがスタンダード。

日本のお寿司と同じで、本場はあまり奇抜なトッピングがないのがいいです。

まずは、じゃがいものコロッケとパスタとベシャメルソースのコロッケ。

美味しかったですが、やっぱり日本人としてはソースが欲しいです。

そして私は3種のキノコのピッツァ。しめじに似たキオディーニ茸、エリンギに似たカルドンチェッロ茸と一般的なマッシュルームの3種です。

パートーナーは定番のちょっとピリ辛・ディアボラ。

丁度いいもっちり感で、今までで一番美味しい生地!美味しい生地は冷めても固くならず美味しいので慌てて食べる必要もなし。トッピングやソースも美味しい♪

独自のビールもあり、クラフト系で美味しいです。

安くて美味しくて大満足♪場所が中心からちょっと離れているのでイタリア人率も多く、お店の雰囲気も良かったです。

50 Kaloはローマとロンドンにも支店があります。

ナポリピッツァ番外編

50 Kaloも美味しかったのですが、エルコラーノ遺跡のあるエルコラーノで適当に入ったお店のピッツァが同じくらい美味しくてびっくり!

ただ、他に頼んだニョッキはイマイチでした。遺跡の近くで観光客も通るので席もありますが、地元の人達が主にピッツァのテイクアウトで立ち寄る、ちょっと古めかしく簡素なお店。

有名店もいいですが、こういう何気ないお店で美味しいと感激します。

もっと色々試してみたかったですが、ピッツァばかり食べるというわけにもいかず。また機会があれば色々試してみたいです。

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