ナポリから夜行フェリーでシチリア島パレルモへ
フェリーの旅は、最初はバルセロナからサルデーニャ島のポルト・トレスまで利用しました。
その次はサルデーニャ島のカリアリからナポリまで。
今回は3度目の夜行フェリー利用です。当初はナポリからシチリア島まで電車での移動を想定していたのですが、電車が早くて9時間近くと意外と時間がかかる上に運賃が高いこと、そしてカリアリからナポリのキャビン利用が結構楽しめたので、今回もフェリーで行ってみることにしました。
ナポリからシチリア島パレルモまでのフェリー
ナポリからシチリア島のパレルモまでは3社がフェリーを運行しています。ただ、まだ夏季スケジュールではなく、移動したかった日はGNVフェリーしかなかったので、今回初めてGNVフェリーを利用してみました。他の会社は、前回2回とも利用したグリマルディ・ラインともう一社はティレニア・フェリー。
今回のGNVフェリーの運賃の内訳は以下
キャビン料金 47ユーロ(窓なし内側)
基本運賃 44ユーロ
その他料金 34ユーロ
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合計 125ユーロ
一人当たり 62.50ユーロ
シーズンによって運賃は異なり、キャビンも窓のある外側の部屋は結構高かったです。今回はナポリを夜8時に出港、到着は翌朝7時半の11時間半の船旅です。
ナポリ港のフェリーターミナル
ナポリのフェリーターミナルがある港は、サルデーニャ島から到着したのと同じ港で中心からも近く便利です。とにかく港の入口を入ってから敷地がとっても広いので、GNVフェリーのオフィスを探すのに時間がかかりました。簡素なオフィスに小さい待合室がありますが、暗くて怪しい雰囲気だったので、外の日陰で待つことにしました。
今回乗るフェリーはこちらのGNV Antares号。
3千人以上を収容し、1987年に日本で造船されたフェリーです。2021年まではイギリスのフェリー会社の所有で、イギリスのハルとベルギーのゼーブルッヘを結んでいたそう。そのお古をGNVが買い取ったようです。
車やトラックの入る入口から乗船し、エレベーターでレセプションへ。
GNVフェリーのキャビン
カードキーをもらい、キャビンの廊下を歩いていきます。
今回は内側の窓のない部屋にしました。グリマルディ・ラインの2人部屋は2段ベットではなかったのでゆったりしていましたが、こちらは2段ベットで狭いです。そしてびっくり、バスルームのドアが真っ赤なポピー!
ベットサイドに少し物を置くスペースがあるだけでデスクはありませんでした。
通路にはコートハンガーやちょっとしたフックと2段ベット用の梯子。
ポピーの扉を開けるとバスルーム。トイレが微妙にシャワー側に貼り出ていて使いづらいです。液体石鹸はありましたが、グリマルディラインと違ってタオルがありませんでした。ビーチ用に薄い速乾タオルを持っていたので良かったですが、乾かさないといけず不便でした。
船が古いせいか、それともエンジンルームに近いのか、ベットで寝ていると振動が伝わってきて、寝心地もあまり良くありませんでした。
キャビンのコンフォートはグリマルディ・ラインのほうが断然上です。あまりずっと部屋にいたくなかったので起きている時間の多くはラウンジやデッキで過ごしました。
船内のアメニティ
船内のアメニティは大体どのフェリー会社も似たような感じのようです。
Pullman's Seatsと呼ばれる指定席。利用者はあまりいませんでした。
バー・ラウンジエリアは夜は空いていました。ラウンジエリアはグリマルディ・ラインより広くてゆったりしています。
夕食と翌朝の朝食は持ち込んだのでカフェテリアは利用しませんでした。
覗いてみるとそれほど不味くはなさそう。グリマルディ・ラインのカフェテリアがまずかったのでそれ以来フェリーの食事はトラウマになっています。
そしてテーブルクロスの掛かったアラカルトのレストランもあります。
キッズルームも。
デッキにはバーやプールなど施設はなかったですが、何やらペット用のコンテナがありました。
覗いてみるとペット用の檻。ペットのキャビン利用はオーケーなので誰も利用している人はいませんでした。
シチリア島パレルモに向けいざ出発!
フェリーが停泊していたのはヌオーヴォ城の前。
出港直前にはもう真っ暗。港のビルも青とイタリア国旗の色にライトアップ。
丘の上のサンテルモ城も青にライトアップ。どこもライトアップが青なのはおそらくナポリのフットボールチームのセリエA優勝を祝って。
出港すると港からどんどん遠ざかってあっという間に辺りは一面真っ暗。
あとはラウンジでワインを飲みながらまったりし、就寝するのみでした。
パレルモに到着
翌朝一番にデッキに行くと、朝日が眩しいです。日の出からそれほど時間が経っていないよう。
進行方向の先を眺めると薄っすら陸地が見えました。シチリア島です。
近くなってくるとパレルモ近郊の山が見事です。
そしてパレルモの町が見えてきました。アメリカに住んでいると結構パレルモは良く聞いたりするので、そのパレルモが目の前に広がっていると思うと感無量!
町の中心が見えてきました。結構大きな建物がたくさんあります。
旧市街はこの辺り。教会のドームがいくつも目に止まります。
少し遅れて到着しましたが、まだ朝早いのでちょうどいいくらいでした。エレベーターで下に降りて車やトラックとともに下船です。
今回のGNVフェリーの船旅。キャビンはグリマルディ・ラインより劣りあまり良く眠れませんでしたが、ラウンジはゆったりしていてよかったです。総合的に判断してキャビン利用なら間違いなくグリマルディ・ラインを選ぶと思います。
次回はパレルモの世界遺産を歩きます。
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