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PENTAX KPを購入した話。

もう7月ですね。
今日は、新しく購入したカメラ(とレンズ)のお話です。PENTAX KPというデジタル一眼レフカメラを買いました。

PENTAX KP

既に生産が終了しているこのカメラは、二つの意味で長年憧れていたカメラなので、いざ購入してみるととても感慨深い思いがあります。

憧れその① PENTAXに対する憧れ

私は子どもが産まれてからカメラにハマったクチですが、それ以前にも一眼カメラの購入を検討したことがあります。
ちょうど10年前の2013年です。当時はテニスにハマっており、ロジャー・フェデラーの大ファンでした(今でも崇拝しています)。テニスの聖地ウィンブルドンでフェデラーの試合を見ようとイギリス旅行を計画し、旅のお供に一眼カメラを買おうと量販店を物色したところ、目に留まったのがPENTAXのK-30というカメラでした。無骨なデザインと、それに似つかわしくないキャッチーなカラーバリエーション、耐久性を全面に押し出したCMでは、向井理がK30を振り回しながら颯爽と走り回っていました。

https://youtu.be/b2nhFXYI86M

今見るとプロモーションへの力の入れ方が凄いですね。CMに売れっ子の若手俳優、曲は斉藤和義ですよ。今のPENTAXからは想像もつかない。
ともかく「このカメラめちゃくちゃかっこいいな」と思い何度も量販店を訪れ検討しましたが、結局は渡航費用で予算を使い果たしたため購入は断念しました。しかしそれ以来、PENTAXのカメラに対する素朴な憧れが残り続けました。


憧れその② KPに対する憧れ

PENTAXへの憧れをぼんやり抱きながら時は流れ、子どもが産まれてさあカメラを買うぞと思い立ち、当然PENTAXが候補に入ってきます。2018年当時のPENTAXで候補に上がったのがK-70とKPでした。しかし、子どもを撮るだけならそれほど頑丈なカメラはいらないし、これからはミラーレスだよねという時勢もあり、結局CanonのEOS kiss Mを初代一眼カメラに選びました。
そこからカメラ沼にハマるわけですが、我ながら移ろいやすい性格のためフルサイズを買ったりSONYを買ったり富士フイルムを買ったりしながらも中々PENTAXを買いません。

それでもいつかは欲しいなと量販店に行く度にPENTAXのカメラを眺めつつ、当初はK-70がいいなと思いながら徐々にKPのデザインやシャッター音に惹かれます。さらにKPへの憧れを決定づけたのは、木本森美さんという方がツイッターで公開されていたこの漫画です。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2010/11/news014.html

この漫画、最高じゃないですか??

KPの話とは少し逸れますが、作者の木本さんは他にも昆虫絵を描かれていて、私はそれほど昆虫フリークという訳ではないんですが、絵のタッチから溢れる昆虫愛をビシビシ感じるんですよ。今はTwitterでの更新は止まっている様子ですが、マジで画集出してほしいとずっと思っています。大ファンです。

話を戻してKP。ぼんやりとした憧れが徐々に形となり、「俺もいつかはカフェでKPを開封したい」と思いながらも、結局は実行に移せないまま、そうこうしているうちにKPはディスコンになってしまいます。何度か新品在庫や新古品をカートに入れた時期もありましたが、当時は今ほど金銭感覚がバグってなかったので「そんなにたくさんカメラ持っててどうするの」という常識ブレーキが発動して購入に至りませんでした。今思えばとっとと買えよって心底思います。

さてここまでお読みいただいた通り、さんざん憧れ言っときながらほぼ見た目とかイメージとかシャッター音とかうっすらな好感度ばかりで、「PENTAXで撮る写真」に対する印象みたいなものはそんなにありませんでした。
すいません見た目重視のクソニワカなもので。

「ペンタは緑の発色がいい」とか「自然撮影に向いている」みたいな話はよく聞いたり読んだりしたのですが、正直言って写真の写りに関する知見が全く無いので「こんなにファンがいるならきっと良い写りするんだろうな」という漫然とした信頼みたいなものはPENTAXに持っていました。というかカメラの写りなんて自分で撮らなきゃよく分からんしな。

結局今になってKPを買ったきっかけ。

なんでしょうね、「もう後がない」と思ったんですよ。KPは中古も出回っていますが状態の良いものは徐々に減っていきます。また昨今のレトロカメラブームで中古カメラは値上がり傾向にあり、一眼レフもその値上がり潮流に乗るかもしれません。今はフィルムカメラプロジェクトにかかりきりのPENTAXが、KP後継機を出す可能性もたぶんゼロに近いでしょう。

あと、これだけ憧れているKPを買う機会を逃したら、自分がデジタル一眼レフを使うことはもう無いんじゃないかとも思ったのです。ミラーレスが主流となった今でも根強いファンがいるレフ機の魅力を、一度でも体験しておきたい気持ちは常にどこかにありました。

そんなことを考えていた折、たまたまマップカメラでKPの中古美品!しかもバッテリー2個付き!おまけにポイント5倍!という最高の出物を見つけてしまい、それでも一週間ほど悩んだ挙句に「どっせい!」とポチりました。ついに、俺はついに10年の時を超えてPENTAXを買ったぞ。


PENTAX KP 着弾。

相変わらずの爆速かつ丁寧な梱包でマップカメラから届いたKPを手にした私の感動をお伝えする言葉が見当たりません。あまりに慌てすぎて、先述の「いつかはカフェでKPを開封する」という夢もどこへやら。許してくれ、カフェ行くまで開封を我慢できんかったんや。

そんなことはどうでも良いです。何も言わずKPの美しい姿をご覧ください。

息を呑む美しさ。

さて、KPは届いたものの初めてのPENTAXなのでレンズがありません。
記念すべき一本めのKマウントレンズはこちらです。

HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR

もともとPENTAXのカメラを買ったら一本目はこれしかないだろうと決めていたので、KPを買うと同時にほぼ脳直でポチりました。こちらは現行品なので新品購入です。
今までに買ったどのレンズよりも重厚というか、なんとも武骨で際立ったデザインをしています。なんかPENTAXってこういう感じですよね。ガンダムっぽい。良い。

本音を言えば単焦点、それも換算40mmくらいで防滴のレンズが使いたいんですが、以前タロスさんも話題にしていたようにペンタックスのレンズはコンパクトな防滴の単焦点が全くありません。ボディであれほど堅牢性を謳っているのに、なんでレンズはこんなにチグハグなのかよく分からないところがあります。富士フイルムのXF27mmF2.8WRみたいなレンズがあれば最高なんですが。今からでもなんとかなりませんかね、PENTAXさん。期待してます。

それにしても、カッコ良すぎますねKP。
直線的なのにどこか可愛さを感じる不思議なデザインをしています。

KPに20-40mmを装着。
なんというグッドルッキングガイ。

ハンドリングやグリップ感についても、抜群に良いというわけではありませんが、妙に手馴染みがいいんですよね。重く厚みもありますが、そもそもこのミラーレス全盛の時代に手軽さを求めて一眼レフを購入した訳ではないので全く気になりません。

上から見てもかっこいい。


実は初めての一眼レフ

今回購入したPENTAX KP、実は私にとって初めての一眼レフ機です。ミラーレスとコンデジばかり使ってきたので、OVFで写真を撮るのは初めての経験です。撮ってみての感想一発めは、なんといっても露出がわからねえ。絞り・SS・ISOの相関感覚を多少なりとも身につけてきたつもりでしたが、今までどれだけEVFに頼ってきたのかを痛感しました。反省してます。

さて、初めての一眼レフでの写真撮影に現在進行形で悪戦苦闘しつつ、出てくる写真の素晴らしさに感動したりしている訳ですが、次回はKP・一眼レフで撮る写真について、つらつら書こうかなと思います。
今回はとにかくPENTAXを買った、KPを買った感動を書きたかっただけです。

今回もお読みいただいて、本当にありがとうございました。

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