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ペンタックスさん、防滴対応の単焦点レンズをもっと出してくださいませんでしょうか。

ペンタックスのカメラには色々な特徴がありますが、その一つして挙げられるのが防塵防滴性能です。

今となっては他社のミラーレスも防塵防滴に配慮することが多いですが、ペンタックスはそれよりも以前から防塵防滴ボディを出すことにこだわってくれていました。むしろペンタックスのデジタルカメラの中で防塵防滴ボディでないものの方が数が少ないくらいです。

それはペンタックスの素晴らしい点なのですが、ただ一点問題があります。

そう、ボディは防塵防滴でも、単焦点の防滴レンズが少なすぎるのです。

今日3月28日はあいにくの雨で、雨の中で写真を撮っていたのですが、前々から思っていたこの点を撮影中に強く感じましたので、忘れないうちに記事にしたいと思います。

まあ端的に言うとペンタックスへのクレーmいや要望ですね。


*ちなみにヘッダー画像やこの記事中の画像は雨の時に撮った写真というだけで記事の内容とは特に関係ありませんのでどうぞよしなに。

レンズと一体で初めて意味を成す「防滴」

さて、前述の通り、ペンタックスのカメラは防塵防滴性能をデフォルトで搭載しています。登山などのアウトドア環境でカメラを使いたい私にとって、これは非常にありがたい点です。

また、アウトドアに行かずとも、雨天の写真を撮りやすいのが良い点です。雨の中での写真って雰囲気良いのが撮れることが多いですから、スナップメインの方にとっても防塵防滴はありがたいことでしょう。

しかしながらです。当然のことなんですが、防滴というのはレンズも防滴になっていて初めて意味があります。

ボディは濡れても大丈夫だけどレンズは濡れたらダメ、というシステムだとしたら結局は濡れる可能性のあるところにカメラは持ち出せません。実際、傘を差しながら片手で写真を撮っていると、傘で雨を防いでいるつもりでも結構レンズ部分に雨が入ってきてしまいますが、それでは怖くて持ち出せません。これじゃせっかくの防塵防滴ボディも宝の持ち腐れになるわけですね。

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ズームレンズは結構防滴

もちろん、ペンタックスもそこら辺はよくお分かりになっているのでしょう。実際、ズームレンズ「は」結構防滴である割合が高いです。なんかそんな印象があります。

・・・いや印象なんてざっくりしたことじゃダメなので、今回防滴レンズをカウントしてみました。

ちなみに、ペンタックスレンズの型番には防滴かどうかの情報が入っていますので、一目で見分けることができます。具体的に言うと、

WR・・・簡易防滴

AW・・・防塵防滴

☆(スター)・・・スターレンズ=ペンタックスのレンズの最上級ラインのことで、スターレンズはAW相当

という規則です。この3つのどれにも当てはまらないと防滴ではないということですね。

さて実際に数えてみましょう。

私がペンタックスのカタログから地道に数えてみた結果、Kマウントの現行ズームレンズはフルサイズとAPSC合わせて21本存在しております*。そのうち簡易防滴もしくは防塵防滴仕様のレンズは19本でした。防滴でないものは

・smc PENTAX-DA 18-270mmF3.5-6.3ED SDM

・HD PENTAX-DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5ED

のAPS-C用ズームレンズ2本のみで、フルサイズ用レンズに至っては6本中6本すべてが簡易防滴もしくは防塵防滴という結果になりました。むしろ防滴じゃないズームレンズを探す方が大変という。

なかなかすごい防滴率かと思います。

さすがペンタックス。


*ちなみにレンズを数える過程で、smc PENTAX-DA 17-70mmF4AL[IF] SDMというレンズがウェブサイトには載っているもののカタログには載っていないことを発見しました。リコーイメージングストアでは完売とされているため、カタログには載っていないと思われます。今回のカウントではこのレンズは現行の数からは除外してます。


ただし単焦点・・・

しかし、こと単焦点レンズとなりますとガラッと状況が変わります。

先ほどと同じように数えてみます。

すると、フルサイズでは9本、APS-Cでは12本の全体で21本の単焦点レンズがありましたが、そのうち防滴になっているレンズは6本という結果になりました。内訳は、APS-Cが3本、フルサイズが3本です(うちAPS-Cスターレンズが3本、フルサイズスターレンズが2本)。

急にどうしたペンタックス。


防滴の単焦点が欲しい!

防滴ズームレンズももちろん素晴らしいんですよ。

ただ最近、個人的には防滴の単焦点レンズが欲しいのです。なぜなら片手で使いやすいから。

雨の中のスナップだと、ほぼ100%傘を差しながら撮影をすることになると思います。つまり、左手傘・右手カメラで片手でカメラを扱うという構成になるわけですね。

こんな風に片手でカメラを扱うとなると、当然ズームレンズの操作が難しくなります。まず重くて片手でうまくホールドできませんし、ズームリングの操作なんて片手ではまず無理です。

その点単焦点レンズは、上記のようなデメリットはほぼ無いと言えるでしょう。片手でも楽々持てますし、構図に関しては自分が動けばいいですし。

あとちょっと話はズレますが、ペンタックスはやはり光学ファインダーが気持ちいいカメラですので、できれば明るい単焦点できれいなファインダーを覗きたいという気持ちもあります(F値が暗いズームレンズだとファインダーがかなり暗くなります)。


実質2(1)本しか無いのです

とはいえ、先ほどカウントしてみたように、防滴の単焦点レンズも確かに6本存在します。その単焦点も、50㎜や85㎜ですので焦点距離的にも使いやすいですよね。

ただ忘れてはいけないのが、そのうち5本がスターレンズだということ。

スターレンズとはペンタックスのレンズの最上級ラインでして、光学性能なんかのスペックに全振りしたレンズのことです。ただしその代償として、かなり重く、大きくなってしまいます。そう、ズームレンズレベルで。

例えば、最近発売されたスターレンズ、HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AWは1255gという超重量級レンズです。これは片手で扱うのはなかなか難しいでしょうし、無理に片手で扱えば手首をぶっ壊すことでしょう。

そういうわけで、スターレンズでは先ほど言った「片手での扱いやすさ」が単焦点の割にはだいぶ無くなってしまっているわけです。

ただし、APS-C用スターレンズであるsmc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDMはスターレンズの中ではかなりコンパクトな方で、それこそ片手でも楽々扱えるサイズ感になっています。しかしAPS-C用なので、一応フルサイズでもそれなりには使えちゃうのですが、細かく写真を鑑賞する方にとっては特に四隅が気になってしまうかもしれません(クロップすればいいのかもしれませんけど)。

で、スターレンズ以外での防滴単焦点となると、これがsmc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WRという、焦点距離100㎜のフルサイズ用マクロレンズのみになるのです。もちろんこのレンズはコンパクトで軽く、写りが実に良くておまけに安いという完璧レンズなのですが、しかし100㎜のマクロレンズはちょっと汎用性に欠けると言わざるを得ないでしょう。

というわけで、「片手で扱える」を条件にしてみると、防滴対応な単焦点レンズは2本、そしてフルサイズに(公式に)対応しているのは1本だけになるのです。

どうしたペンタックス。


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こういうレンズが欲しい

さてそういったことを踏まえて、こんなレンズが出たらいいのになー、ということを妄想してみましょう。

まあ、とはいっても別に大した案なんて無く、普通に標準単焦点を防滴にしてほしいだけなのであります。

例えばフルサイズ用のsmc PENTAX-FA 50mmF1.4、これは1991年から発売されているというある意味ものすごいレンズなのですが、これをリニューアルがてら防滴にしてもらえるととても嬉しいんですよね(まあ欲を言えばHDコーティングにして、クイックシフトフォーカスも入れてもらえると最高なんですけど)。

とにかく雨の撮影は片手で扱える軽さが欲しいので、F値が多少暗くなったとしても軽くて小さいレンズだとしたらとても良い。例えば、APS-C用のHD PENTAX-DA 70mmF2.4 LimitedはF値が多少暗いかもしれませんが、中望遠とは思えないくらいのコンパクトさで、かつ描写もいい。こういうのを防滴にしてほしいんですよね。。。

しかし、ロードマップをみてもそういったレンズが出そうな気配は残念ながらありません。コンパクトで安価な、いわゆる撒餌レンズが出ることはもうないのでしょうか・・・。


終わりに

ただ防滴レンズが欲しい、というただそれだけの中身の記事でございました。やっぱり、ボディ、レンズ含めてシステム全体が防滴であってほしいので、ここの拡充は頑張ってほしいものです。

(あとレンズの本数については数え間違っている可能性もありますので、もし誤りがあったらすみません。)

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以上です。へたくそな写真とともに、ここまでご覧いただいてありがとうございました。



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