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バリキャリに憧れていたけど無理だった26歳プログラマー

恥ずかしながら、バリキャリに憧れていました。それがうつ病で休職、今は障害者雇用契約社員でバリバリのゆるキャリです。そもそも振り返ってみれば自分にバリキャリなんて最初から向いていませんでした。向いていないものに必死になろうとしていた。今回はそのことについてちょっと喋らせてください。
 


そもそもバリキャリになりたいと思ったのは


 
私がバリキャリになりたいと思ったのは、母親が専業主婦だったからです。専業主婦が嫌いだったわけではありません。父とどれだけ仲違いしても、専業主婦で収入がないから離婚という選択をとれないところを目の当たりにしていたからです。
母が専業主婦を選択したのは理由があったので致し方ないのですが、それでも「離婚したい」と自分に対して言われ続けるのはきつかった。だから自分はちゃんと自分で稼いで、たとえ結婚したとしても旦那さんの収入に頼らないようにしようと思っていました。一生働き続ける選択をする=バリキャリの図式が自分の中であったので、自ずと「自分で稼げるようになりたい!」と強く思っていました。
 

「自分は優秀ではない」という自覚が空回り…


 
中学受験で燃え尽きてしまった私は、中1の夏休みを超えたあたりから学校を休みがちに…。中2に上がる頃には完全に教室に行けなくなっていました。そこからまともに出席できるようになったのは高3になってからです。勉強そのものに対してノイローゼ状態だったので、高3の1年間まともに勉強しただけでは私大文系の偏差値50ちょっとくらいの大学にしか入れませんでした。
 
バリキャリといえば=大手企業の総合職のような印象がありますが、有名大学ではないのでほぼ不可能といったところです。何社か大手企業(出版・エンタメ系、これまた狭き門を選んでしまったのが良くない)を受けましたが、内定は得られませんでした。というか就活自体も4年の2月までやるほど全くと言っていいほど決まりませんでした。大手ばっかり受けていたわけではありません。むしろ、自分なんかを採ってくれる会社なんて無いに等しいのだからとにかく大量に受けなくてはならないと思っていました。
当時はコロナ前。会社説明会や面接は企業に出向くのが当然で、説明会に出なければ選考を受けられないところもあったので、1日に2~3件、それを週5で続けるような日々を送っていました。面接なんて受ければ受けるほど神経がすり減ります。ESの量が多く徹夜でこなしたり、うつ状態になって体が動かなくなり面接をバックレてしまうこともたびたびありました(採用担当者様、大変申し訳ございません)。
1個1個にある程度時間をかけないと結局いい結果は出ないというのに、その時はとにかく選択肢を増やさなければ、私なんて社会にいらない人間なのだからと本気で思っていました。
大手の就活サイトはもちろん、小さなサイトや就活エージェント、逆採用サイトなどそれぞれ複数登録し、とにかくあちこち受けまくりました。
ここで限界になってしまって、一旦は就活をやめます。
(やめた時のエピソードはこちら)↓

 
お金が必要になったのでもう一度就活。営業以外で文系の自分が東京で一人暮らしをしていける程度のお給料を得られる仕事で絞って、プログラマーを志望しました。手持ちのカードで残っていた選択肢がそれしかありませんでした。
 

プログラマーでバリバリ稼いでいくぞ!と思っていたのに…


 
いわゆる絵に描いたバリキャリキラキラ女子の道は途絶えてしまいましたが、IT系職種の需要は右肩上がり。真っ当に経験を積んでいけば平均よりは稼いでいけるでしょう。
プログラミングは未経験でしたが、入社試験で課されるCAB(コンピュータ職適正テスト)の結果は毎回よかったので、何とかなるだろうと思っていました。が、めちゃくちゃ出来が悪い。同期と比べて明らかに研修段階で差がついていました。自分は慣れるまでに時間がかかるタイプだから…と自分を納得させて何とか食らいついていましたが、私はこの職場にいらないんじゃないか、むしろいないほうが周りのためになるんじゃないか…と気に病んでしまい、うつ病に…。
2カ月休職したもののそこからフルタイムに戻るのが難しく、退職。もはや普通に働ける自信がなかったので障害者雇用枠で転職活動を開始。この障害者雇用枠がまた給与水準が低い低い…。そもそも都内で事務職だと一人暮らしできるような給料はもらえないのが悪いのですが、事務職を希望すると額面15万程度…。IT系の職種で初任給程度もらえる会社の内定を獲得し、現在は契約社員です。
 

バリキャリになるには何が必要だったのか


 
私が夢に見たバリキャリになるには何が足りなかったのか、それを考えると、

・冷静な判断
・体力

この2つです。いや、何よりも体力が必要だったでしょう。
 
まず就活中、不安に負けてとりあえず受けまくったのが良くなかった。完全に裏目に出たと思います。準備が足りないので受けまくった分落ちまくり、さらに心を削られに行っていました。自分なんかが…とか思わなくてよかった。周りが優秀に見えてしょうがなかったけど、しょうもない大人なんてそこら辺にいるし1年前は大学生だったやつは必ずいるのに、働いて社会生活を送っている人=すごいと思いすぎた。
あとは体力。体力があれば精神的に落ち込んでも何とかなった(気がする)。運動が苦手で運動経験を避けて通ってきたのが悪く出たなと思いました。
たぶん世間のバリキャリの皆さんも体力あるでしょう!?長時間労働に耐えられる体力が!!私にはそれが根本的に欠如していたんです!!体力ないやつがバリキャリ高収入なんてそもそも狙えなかったんじゃん!!と最近思っています(私だけ?)。
 
皆さんもぜひバリキャリに必要だと思うことをコメントで教えてください!!
 



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鞍馬欄子(くらまらんこ)

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