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うつと手帳(初級)

 実は以前、手帳のことは書いたことがあるのですが、4月はじまりの手帳は今がお買い得ということで軽く手帳(というか記録)をつける初級編とがっつり手帳(=記録)をつける上級編に分けて記事を書き直してみます。
 なお、私、重度の文房具・手帳好きなので、そのあたりは差っ引いて読んでいただければ幸いです。
 以前の記事はこちら。


簡単な記録をつけよう

 うつ病は波のある病気です。
 
 でも、できればその波のタイミングとか、掴みたいじゃないですか。そうしたら、仲良しのお友達とのお出かけもドタキャンしたりしませんし、ふんわりカフェに行ったりもできるかもしれないじゃないですか。

 そこで、記録したり書いたりするのが大好きな私は、毎日メモをつけはじめました。はじめはこんな感じ。

初期つけていた記録を真似してみました

 マンスリーの手帳にハンコでその日の気分をつけるんですね。

 上記の図ではハンコだったり気分シール(どちらも文房具屋さんで売ってます)、丸シール(こちらは100均)、手書きで絵を書いたりしてますが、方法はなんでもいいんです。

 その日の気分を記録しましょう。
 ここで大事なことは「理想の自分と比べてどんな気分だったか」ではなくて「昨日の自分と比べてどんな気分だったか」を記録すること。

 昨日よりちょっと多く寝たから今日はよくなかったかなー、とか、昨日より多く喋れたから今日はよかった!とか、基準は元気だった頃の自分ではなくて昨日の自分。

 一ヶ月くらいつけてみたら、お天気なども一緒につけてみましょう。

 私はお天気や寒暖差と気分の波が関係することがわかってきました。
 ちょっとわかると気分がよくなります。

 二ヶ月経ったときに、一言日記もつけてみました。「美味しいケーキ」とか「ネットでこんな記事見てショック」とか。

 すると、少しずつ自分の波がわかってくるのです。

書けないときは無理しない

 とは言え、書けないときは書けません。

 もうベッドから起き上がることすら無理なときは手帳なんて当然開けるわけがないんです。

「枕元に日記を置け」とか書いてある習慣の本もありますが、寝ながら動かせるのはスマホくらいなもので、アプリ開くのだって面倒じゃないですか!

 そういうときは無理せず一回休みましょう。

 書けない日はそれが記録になります。

 振り返って「ここは書けないくらい辛かったんだな」とわかるんです。休んだことも、無駄にはなりません。

 ゆっくり回復しましょうね。

スマホアプリでも

 私は手書きが大好きなノートマニアなので、紙にハンコやシールを貼るだけでにやにやできるのですが、面倒な人のほうが多いですよね。

 スマホのアプリなどでも日記や記録ができます。
 その日の気持ちだけ記録できるようなアプリも見かけた記憶がありますし、スタンプみたいなものが押せるアプリもあった記憶があります。

 スマホはデータという意味では長期保存が可能ですし、手軽にはじめられますので、オススメです。

 自分の感情のデータとして後で分析するなら、長期保存ができるスマホのほうが便利かもしれませんね。
(ノートですと、何年も続けるとすごい冊数になって……なかなか保存が大変です)

 どちらが自分に向いていて、負担なくできるか、試してみてくださいね。

波を把握する

 最初に書いたとおり、うつ病は波のある病気です。

 その波を繰り返しながら、少しずつ寛解に向かっていくといいます。でも、波は苦しいですよね。

 昨日できたことができない。
 それは本当に苦しいことですよね。

 でも、記録をつけると、苦しい日だけじゃないことに気づきます。

「この日は前の日よりできてるじゃない」「私は少しずつできるようになってるのかも?」
 記録は、そういうことを静かに教えてくれます。

 まずは一週間。一ヶ月。
 ちょっとだけ記録をつけてみてください。

 少しずつ前に進んでいる自分に気づけますよ。
 のんびり、のんびり、進んでいきましょうね。

趣味で書いているので、サポートは不要です。お気持ちだけいただくことに致しますね。