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夜ふかしの詩

目をつむれば、いつでも夜がやってくる。だからいつも夜更かしだ。寝ても覚めても夜が来る。朝から晩まで夜が来る。いつでも逃げ込める世界は、とても便利なんだよ。大切なものを失った時にも、お世話になった。
卒業写真には興味はないけれど、明日からの君の人生は、透けた水の入った水槽を見るように眺め続けたい。桜の花が好きなのは、君が写った写真がいつまでも脳裏に保存されているからかも。だから僕は目をつむる。したらば、春の風と桜の花びらが舞って、卒業叢書を掲げる君の姿を見つめていられる。
過去に興味はない。だって僕の現実はここで止まっているのだから。明日は来ないのだから。今日しかないのだから。

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