見出し画像

【睡眠と太りやすさ②】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は寝不足と太りやすさの関係を説明するのに大事なホルモンをご紹介しました!今回は、なぜ太りやすいのかについてお伝えします!

睡眠不足とインスリン

「睡眠不足になると太りやすい」だから太らないために睡眠を大切にしようと単純に思えるといいものですが、なかなか納得のいかない方も多いと思います。しかし、「太りやすい」という状態は、身体の中の循環が悪く、うまく代謝が回っていない状態のはず。身体の中では太りやすい以上の問題が起こっているはずです。

前回もお伝えしたように、睡眠不足はインスリン抵抗性を高める可能性が報告されています。インスリン抵抗性が高くなるということは、インスリンへの感度が下がっており、多量のインスリンがないと血糖値を下げられないという状態。血糖値が上昇幅が大きくなると、それを下げる働きが強く働くため、過剰な血糖は脂肪酸へと変換されて、それが中性脂肪となると脂肪組織や肝臓に蓄積されていきます。この過程が慢性的になると糖尿病になる恐れもあるため、太らない以上に睡眠不足を予防することは重要です!

甲状腺ホルモンと代謝

前回示したグラフで、睡眠不足になると甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下することを述べました。甲状腺刺激ホルモンの分泌タイミングは概日リズムにより制御されていて、入眠前に分泌量が最高値となります。当然、これにより甲状腺ホルモンの分泌に影響を及ぼすこととなりますが、それが太りやすい状態を作り出してしまいます。
甲状腺ホルモンは代謝の働きを調整しており、
・基礎代謝を調整し、主に休息時のエネルギー消費を促す
・グルコースの利用を促し、糖代謝を調節する
・蓄積した脂肪の分解を促し、脂肪代謝を促す

他にもタンパク質合成や熱産生にも関わりますが、上述したように、睡眠不足により結果的に甲状腺ホルモンの分泌量が低下すると代謝が悪くなり、太りやすい体になってしまう可能性があります。

以上のように、前回述べた食欲抑制ホルモンのレプチンと食欲増進ホルモンのグレリンによる過食傾向となって太りやすいだけでなく、さまざまな要因が連なって太りやすい状態を作ってしまいます。しかし、最初に述べたように、太りやすい以上に病気に進行させないために睡眠不足にならない習慣へと見直していきましょう!

参考文献:田ヶ谷.睡眠関連ホルモンの計測.生体医工学,2008 年 46 巻 2 号 p. 169-176.

日々の眠りをサポートする
”リカバリーウェア“の取り扱い始めました!!
▼販売サイトはこちら▼

▼睡眠について個別の相談はこちらから▼
睡眠習慣コンサル&良眠ピラティスワーク
https://www.umito.info/睡眠習慣見直しサポート
登録で無料特典(睡眠プチ講座動画・睡眠習慣チェック)

自律神経にまつわる情報満載のオープンチャット
"自律神経の知識箱"はこちらから!
https://x.gd/PiE0p