『服従の心理』読書感想文まとめ

スタンレー・ミルグラム著、山形浩生訳(2008)『服従の心理』河出書房

1冊の本に対して、読書感想文を5つ書くという暴挙に出たのでまとめておきます。

序論と1章を中心にした感想と、「現実で権威者に逆らうのはなおさら難しい」という話。

2章の方法を中心にしたまとめ。当事者の訴えは軽視されがち。

11章と12章の一節に焦点を絞った感想。私たちは行動の意味付けを権威に委ねがち。

6章および8章、実験の変種について。そこから派生して、自己責任論のいびつさについて。

11章の服従のプロセスのまとめ。プラス余談

本当に思うところがいろいろある、面白い本でした。考えさせられる系です。

ほかにも3章と4章からは『アイヒマン実験』がどれほど衝撃的な結果を残したのか感じられるし、
5章と7章の個別事例は読みごたえがあるし、
9章では集団の怖さを感じつつも権威に反抗するための希望を見いだせるし、
10章~12章では服従と反抗の構造が丁寧に解説されているし、
13章と14章では考えうる批判に真摯に反論している。
そしてエピローグの15章は、読んでてしんどくなるくらい深刻だけど、絶対に読む価値がある。


よかったら読んでみてください。

あとちゃんとした心理学系でおすすめの本あったら教えてください。

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