- 運営しているクリエイター
2023年1月の記事一覧
浅煎りの恋人 ※BL/R15※
1杯目(伝書鳩とコーヒー豆)
「アカボシ。ちょっと」
火曜日、放課後の二年六組の教室。クラス担任の小栗がいった。卓の名字は赤星と清音で、けっしてアカボシではなかった。けれど、卓は訂正しなかった。小栗にまちがわれたのは本日五度目だったので。
「マユズミチカゲ、知ってるよな」
黛千景。小学校が同じだった。ただ、とくべつ親しかったわけでもなく、顔もうろおぼえだ。肌が浅黒かったような……。
「一応、
1杯目(伝書鳩とコーヒー豆)
「アカボシ。ちょっと」
火曜日、放課後の二年六組の教室。クラス担任の小栗がいった。卓の名字は赤星と清音で、けっしてアカボシではなかった。けれど、卓は訂正しなかった。小栗にまちがわれたのは本日五度目だったので。
「マユズミチカゲ、知ってるよな」
黛千景。小学校が同じだった。ただ、とくべつ親しかったわけでもなく、顔もうろおぼえだ。肌が浅黒かったような……。
「一応、