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ネガティブのススメ。

私はポジティブという言葉が大っ嫌い。物事を明るく捉えることしか許さず、弱音を吐くことすら許さず、弱っている人を痛めつけるから。

私は今、新卒で4月から研修漬けの毎日だけど「常にポジティブでいることが正義」という講義を何回も受けさせられている。日報には「これからはポジティブでいることを心掛ける」という当たり障りもなく、しょうもない感想を書いているけど、ポジティブでいなさいと言われるたびに私の心の暗さは深さを増し、孤独感に苛まれる。

友達もいない慣れない環境の中で、毎晩泣きながら眠りにつく日々の中でポジティブになんかなれないよ。

そもそもネガティブってなんでダメなの?

ネガティブな感情になった時、心に殻ができて、守られている気持ちになる。そして最後にはピカピカ輝く優しい思い出が、頬をそっと撫でてくれる。その瞬間、私は辛い外界を生き抜くためのパワーがもらえる。

もしかしたらこれがポジティブってこと?だとしたらポジティブはネガティブなしには成り立たないんじゃないのかな。つまりネガティブはポジティブになるための「優しい時間」なのかもね。

だから常にポジティブでいることを他人に強要しないで欲しい。ネガティブがあるからポジティブがある。常にポジティブでいることなんて不可能だから。