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投資#143 食文化のルーツが面白い


日本人がイネを選んだ理由と、コメの栄養価について述べています。

書籍の情報

タイトル:世界史を大きく動かした植物
著者:稲垣栄洋
発行所:株式会社PHP研究所
製作日:2018年8月29日

書籍の一部要約

  • 西日本で先に稲作が始まりました。その後、約四千年前の縄文時代の後期に、気温が下がり始め、東日本の自然が大きく変化しました。これが農業の始まりに影響を与え、食糧不足が切実な問題となった東日本では、時間をかけて稲作が受け入れられました。これにより、日本は安定した食糧と引き換えに農業を行うようになり、富の不平等と力の差が生まれ、国が形成されました。

  • 日本列島はイネの栽培の北限に位置しており、イネは他の作物に比べて極めて生産性が高いです。イネは一粒の種もみから700~1000粒のコメが取れ、これは他の作物と比べて驚異的な生産力です。さらに、コメは炭水化物だけでなく、良質のタンパク質を多く含み、ミネラルやビタミンも豊富で栄養バランスが優れています。そのため、コメと大豆を組み合わせることで完全栄養食になり、これが日本食の基本となりました。これらの要素が、コメが日本人の主食として位置づけられた理由です。

  • 一方、パンやパスタの原料であるコムギは、それだけでは栄養バランスを満たすことができず、肉類などを追加で食べる必要があります。そのため、コムギは主食ではなく、多くの食材の一つとして位置づけられています。

感想

日本人の主食は、
コメですよと学校で習います。

そうなんですね、
と思って生きてきました。

弥生時代なって、稲作が発展しました。

とほぼ、一文を
学校で習うのではないか
と思います。

ところがどっこい、
最初は、稲作が受け入れられない
地域があったということですね。

いちいちこんなとこで議論
していては、学習指導要領に
定められた範囲を学習するのは
到底できないでしょうが、

これって子どもたちにとっても
面白い論点ではないかと
思います。

「みんな稲作やろうぜ!」
「おう!」

ってならないのは、
百も承知がだからです。

絶対に、「なんで?」

って声が上がるはずなのです。

今までのやり方に問題が
でてこなければ、
やり方を変えようと思わない
のが多くの人の考えかと
思うからです。

それが、稲作をやる!と
方向転換したのですから、
大きな理由があるはずです。

そりゃそうだよね、と、
小学生の子どもも思うのでは
ないのでしょうか。
 
社会科の科目で、
縄文時代、弥生時代は
みっちり習うことも多いですが、
いまいち面白味がなかった
記憶があります。

活発な議論ができるのは、
小学生よりも、中学生、高校生
かもしれませんが、

こういうのを考える時間が
あってもいいなと思いました。

そして、日本の伝統食には、
コメとダイズがなぜ多いのか?

どうして西洋と食文化が違うのか?

なぜ西洋人は肉をたくさん食べるのか?

これらの疑問にも
答えてくれる箇所があります。

コメとダイズで
ほぼ完全栄養食になり、
ちょっと足りないビタミン類を
肉類で補えばいいみたいです。

ちなみに完全栄養食とは、

完全栄養食(または完全食)は、人が健康を維持するために必要な栄養素を全て含んだ加工食品のことです。厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準(2020年版)」に基づいて、1食あたり1日に必要な栄養素の3分の1以上を摂取できるように開発されています³⁵. これは、健康増進法に基づき、厚生労働大臣が定めるもので、健康な個人や施設における栄養管理に活用されています²³⁵. 🍽️

ソース: Bing との会話 2024/2/25
(1) 完全食(完全栄養食)とは? 栄養や種類、メリット .... https://agri.mynavi.jp/2023_06_29_230779/.
(2) 「完全栄養食」とは? – MISOVATION. https://misovation.com/blogs/journal/complete-nuturition.
(3) 2021 4 1 食事摂取基準の概要と 日本人の食事摂取基準(2020年 .... https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001128381.pdf.
(4) 栄養・食生活|厚生労働省 - mhlw.go.jp. https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b1.html.
(5) 食のイノベーション ~完全栄養食とは何か?~ – 株式会社東急 .... https://www.triinc.co.jp/researcher_column/%e9%a3%9f%e3%81%ae%e3%82%a4%e3%83%8e%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%80%80%e5%ae%8c%e5%85%a8%e6%a0%84%e9%a4%8a%e9%a3%9f%e3%81%a8%e3%81%af%e4%bd%95%e3%81%8b%ef%bc%9f/.

のようです。

西洋では、肉をガッツリ食べる
イメージがありますが、

炭水化物は、
パン、パスタ、マッシュポテト等
さまざまな感じがしています。

コムギが主食の座を取ろうと
しても、ジャガイモなどの
強力な競争相手がいるのですね。

しかも、足りない栄養素を
補い合おうとすると、
これらのような組み合わせになるのが
面白いです。

考えてみれば、合理的なのですが、
指摘されないと気づけませんでした。

まとめ

食文化のルーツが面白い


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