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noteに投稿した自作の「短編小説」を、カテゴリー別に分けてみた。どんな小説を書いているの…
短編小説 ◇◇◇ パンデミックによって、外出時には誰もがマスクをするのが当たり前になっ…
短編小説 ◇◇◇ 新宿は田舎者が集まるところだと誰かが言っていた。なるほどな、だからこ…
短編小説 ◇◇◇ (問題はない。何も問題はないのだが……) エスカレーターの前方を見上…
短編小説 ◇◇◇ 第一話 沛然叔父さんの厄落とし業 ぼくの叔父さんは、昔から雰囲気を出…
短編小説 ◇◇◇ アームに取り付けたWebカメラを天井近くまで伸ばし、真下に向けたまま狙…
短編小説【NEMURENU Ver.】 ◇◇◇ 夜の繁華街を独りで歩いていると、君はいつも旅人にでもなったような気分になるのだが、もちろんそんなことを誰かに話したことはない。 交差点は信号待ちで渋滞する車とクリスマスに賑わう人々で溢れかえり、見上げれば建ち並ぶビルとネオンの煌びやかな照明が、墨のような師走の空に屹立している。上空には寒気が渡り、当然星は欠片も見えない。 しかし、暗幕のような愛想のない夜空も悪くはないと君は思っている。見ようによっては、都会の夜空は
掌編小説 ◇◇◇ 夜の十時に芙沙から呼び出される。急だったが、こういうのはこれまでにも…
短編小説 ◇◇◇ 小学校時代に同級生だった腋田君は、よく蛇を殺していた。腋田君の家はす…
短編小説 ◇◇◇ 二十時に配達予定の宅配便を待っている間、ラジオから流れていたバラード…
短編小説 ◇◇◇ 黒のチェスターコートの下は裸なのだから、身支度に時間はかからない。襟…
短編小説 ◇◇◇ 港湾地区から奥まった郊外に移転してきた馴染みの洋食屋で、その夜ナツは…
掌編小説(#2000字のホラー) ◇◇◇ 交際相手から婚約を解消されて落ち込んでいた同僚を…
短編小説 ◇◇◇ 妻が今日から三日間、里帰りで家を留守にする。 おれは仕事の都合もあり、家に一人で残ることにしたが、これを束の間の自由と捉えて、独身時代のように夜の町に繰り出して羽を伸ばそうなどとは思っていなかった。会社帰りにデパートの地下食品売り場を覗いて、惣菜や晩酌のつまみを何品か買ったら、どこにも寄らずに真っ直ぐ帰宅するつもりだった。 退勤後に夕暮れの目抜き通りを歩いて、大きな交差点の角地に建っているデパートに向かった。通りは車が渋滞していて、歩道にもバス