セクシーに生きろ!-14㎏のダイエットに成功した私が伝えたい美しさの定義。

「痩せたい!」体重76.5㎏の私は、アイスを食べながらそう思った。

蒸し暑い八月。八月にならって体重80㎏。笑えない。「キレイになりたい。」ダイエットを開始。毎日腹筋背筋200回。まったく痩せなかった。

そんなときであったのが韓流ドラマ「OH!myVenus!」司法試験の勉強を機に激太りした大邱のビーナスことカン・ジュウンがセクシーてんこ盛りダイエットコーチのキム・ヨンホに出会い、痩せてきれいになって愛をはぐくんでいくストーリー。

単純にこれを見たときの私は、「あれ?私も痩せたらかわいいんじゃね?がんばろ!」と思っていたため腹筋と背筋を頑張っていた。でも物語が進み、ヨンホさんが実は御曹司で小さいころから病気だった過去が明らかになる。

そして彼は、「健康であることが一番美しい」と言う。彼の厳しい指導は、単に「痩せろ!」ということではなく、「健康に生きてほしい」という願いからきているものだったのです!

そうか、「健康であることが一番セクシー…」なのか…。

振り返ると、私の生活習慣はひどいものでした。仕事中心の毎日。野菜は食べない、水も飲まない、味がついていないと嫌、冷凍食品課スーパーのお惣菜がご飯、一日一食3人前を食べる、常にお菓子を食べている、濃い味付け、湯船につからない、昼夜逆転生活、週5でフラペチーノ…。

こんなの、つらい運動したって痩せるわけないし、すっっっごい不健康!セクシーじゃない!

3食自炊、野菜から食べる、小麦は食べない、白米と玄米を混ぜて食べる、30回以上噛む、加工食品は食べない、無添加の調味料を使う、GI値の低い甜菜糖やココナッツシュガーを使う、野菜スープを自分で作る、塩は精製塩ではなく岩塩、油はオリーブオイル…

徹底的に、自分の体をいたわりました。人生で一番、自分の体に優しくしてあげました。忙しかった仕事も量を減らし、湯船につかる時間や、睡眠時間を徹底的に確保しました。

運動はせず、3食食べても体重はするする落ち、-14㎏。10月の初旬には62.5㎏まで痩せることができました。

でも、あまりに順調に痩せすぎた私に待っていたのは『停滞期』と『変化しない見た目』。そして、海外の在外教育施設を視察するプログラムがそこに重なっていました。

一緒に海外に行ったメンバーとご飯を食べていると、細くて華奢で儚げな子は、ご飯を食べるのもゆっくりだし、そんなに量も食べません。

「あぁ…。やっぱり、細い子は食べていないんだ…。私、痩せたつもりになってたけどまだまだだ…。」

彼女を見ながら、とても落ち込みました。

しかし、朝から晩までのプログラムは、体力的にも精神的にも過酷だったのか、彼女は「疲れた…もう忙しすぎでしょ」「タクシー使おうよ…ほんとやだ。なんでこんなに歩かせるわけ?」「ほんと、東南アジアって汚い」というようになります。歩くのも遅いため、彼女を待つことでアポイントに遅れてしまうこともありました。

この時私は、「セクシーじゃないな」と、本能的に思いました。

セクシーって、痩せてるだけじゃないんじゃないかな。細くて華奢でかわいいことに、健康が犠牲にされているのは、絶対間違ってる。

身体のことなんだから、疲れやすい、体力がない、というのは、「食」に密接に関連しているはずです。彼女は、朝はヨーグルトのみ、昼ご飯を残し、晩御飯も屋台で買った揚げ物やコンビニご飯など。これでは、体力が持たないのも納得です。かくいう私も、痩せる前は疲れやすい、体力がない、風邪をひきやすいなど、体調不良に悩まされていました。

食べ物は体を作ります。そのパフォーマンスも、食べ物で決定されます。食べないこと、食べ過ぎること、加工食品ばかり食べることは同じように悪いことなんです。

健康なのは、セクシーなのは、一日を精力的に過ごせること。明るく、笑顔で、学び、考え、語り合いながら、人生の一ページである今日この日を過ごすことができること。

私はこのプログラムの一週間、不思議なほどそう過ごせました。

具体的には、朝6時から夜9時まで明るく、笑顔で、学び、考え、語り合いながら、一日を精力的に過ごせたんです。

三食バランスよく食べることを、日本の外でも続けました。私は、プログラムに参加した人の中で一番セクシーだったと自負しています。現地の人とも仲良くなり、現地の文化に触れ、自然とリスペクト出来るようになりました。身体が健康であるということは、心の健康にも密接につながっていると思います。

ダイエットの停滞期に悩んでいた私は、一つの答えを見つけました。

細くなることそれ自体が目標じゃない。セクシーに生きることが目標なの。私は、セクシーに生きたい!

実は身長が高いのでこの体重でも、標準体重です。ならば、セクシーに生きながら、ゆっくりゆっくり自分の理想とする体型を探っていこう。つらい運動ではなく続けられる運動をしよう。いろんな異文化にどんどん向かって吸収するのもきっとセクシーだ。

もし、痩せてガリガリになりたくてこの記事を読んでくれた方がいたら、ごめんなさい。すこし、考え直してくれませんか。

あなたの体は今健康なのか、考え直してくれませんか。

今、生きている社会は、体型にとても厳しい社会です。痩せている人が美しいとされ、過度なダイエットが出回り、摂食障害になる人も後を絶ちません。きっと、「デブ」「ふとっている」「みっともない」なんて言われて、心に傷を負った人もいるのかもしれません。私も、「デブ」と言われ、痩せられない自分、太っている自分がとっても嫌いでした。

けれども、ただ痩せることだけを目標にしないでもらいたいんです。キラキラしている自分を目標にしてほしいんです。セクシーなあなたを。

沢山傷ついてきたかもしれません。自分の心を「デブ」を言う言葉で傷つけてきたかもしれません。もしかしたら一番近い大人があなたにそんなことを言ったのかもしれません。

でも、あなたにそんなことを言ってきた人たちは、セクシーじゃない人たち。あなたが、私が、目標にすべきでない人たちです。

本当の美しさを考えましょう。健康に、セクシーに。あなたがかっこいいと思える今日を過ごせるように。

最後まで読んでくれてありがとう。

あなたの人生がセクシーであることを祈っています。


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