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【最後を考察】君に読む物語のラストと「君はどうしたい」のセリフってついて。哲学ちっくだなと。

君に読む物語、の感想です。

ストーリーとは関係ないところで面白いと思ったし、刺さったシーンが一個あったのと、最後のシーンは考察しがいがあったなと。

感動ラブロマンス仕立てではあったのでしょうが、私にとってはラブストーリー自体は刺さりませんでした。

ということでネタバレ感想いきます!


映画「君に読む物語」の簡単なあらすじ

  • 監督:ニック・カサヴェテス

  • 製作年:2004年

  • キャスト:ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス  ほか

【あらすじ】認知症患者の老女に対し、あるノートに書かれた物語を優しく語る老人。物語の内容は、青年ノアと若い女性アリーの出会いから愛し合うまでの物語が書かれていた。繰り返し老人は老女に読み聞かせていると、やがて老女の表情が変わり「この物語は・・」と思い出して・・・な話。

映画「君に読む物語」のネタバレ感想

※ネタバレ注意

私的に刺さったシーンは「君はどうしたい」

物語終盤で、ノアが「What do you want ?(君はどうしたい)」とアリーに言います。

この映画で私が一番刺さったのは、このノアの「君はどうしたい」のセリフなんですよね。

すごく哲学的で、全ての人類の原動力の根幹を刺激する言葉じゃないの・・・・!!!!!と思ったんですよね。

恋愛という場面であっても、そうでなくても、自分がどうしたいか、自分の欲求を考えて選択していくことによって人生は創られるじゃないですか!

すごく哲学ちっくなことを言うな・・・・ノア!なんて思ったのでした。

アリーは本当はノアのことを愛しているのに、家柄とかそういうのに負けて(自分もお金のある快適に生きていきたいという気持ちもあったでしょうが)ノアの元を離れた。ノアも突き放してたし。

そしてロンを選んだ。ノアからの手紙がアリーに届いていなかったのも影響して、ロンと生きていく予定だった。

だけど、久々のノアとの再会でまた気持ちが高まり、ノアもノアで、心ではアリーが自分を求めていることに気づいてた。

けどアリーの行動が、アリーの本心に伴っていない。

だからノア的には「あんた、どっちなんだい!」ってのをアリーの口から聞きたかったのかなと。

てかノアもだいぶ疲れてて、この言葉で自分の行末を決めたかったようにも感じる。

宙ぶらりんな状態って決断できないから行動できなくなるし、乗り越える行動もできない。

だからノアはいよいよ解放されたかったのではと。自分で選んできた道だけど。

アリーが自分が選んでくれたら共に生きていく、アリーがロンを選んだらいよいよけじめをつけて違う道を歩む。そんな感じでもういい加減、決断したかったのでは。

そういう意味もあっての「君はどうしたい」って聞いたのかなって。

別に恋愛に限らず 、"自分がどうしたいか" ってのを選択し続けることが、自分の望む人生を築けると私は思うので、大切な言葉だよな〜と、謎にしみじみ思ったのでした。

なので、気持ち的に刺さった!

(全く関係ない話だけどアニメ「犬夜叉」のキャラクターの犬夜叉、かごめ、桔梗を思い出した・・汗。犬夜叉がどっちつかずな行動をとるので・・笑)

最後の考察。2人は同時に息を引き取る。私はあれはノアだと思う。

最後のシーン。

あの流れでいったら、二人は一緒に息を引き取ったって感じですよね。ノアは心臓弱かったし、アリーは老衰かな?

感動的ではあったけど「映画ならではの演出だな〜」と思い、妙に冷め切って観てしまいました。

で、この男性の老人について。あれは誰なの?問題。
私はこの老人はノアだと思っています。

なぜなら、この映画の主人公はノアとアリーだから、ってのがまず1つと、仮にこの老人が実はロンだったとして、最後のあの重要なクライマックスシーンで老人となったロアとアリーをデカデカと映すだろうか。と思いまして。

セリフも超エモくて、尺も長かった。

もしロンだとしたら、もう少しロンだとわかる伏線というか情報が映像にあってもいいはず。でも明確なものはなかった気がする(私が見落としただけかもですが)。

だから、あの2人はノアとアリーかなって私は思っています。

この映画で2人は何度もくっついて別れてを繰り返しています。若かりし頃の家柄とか立場の違いとかで離れて、そんでくっついて、んで老人になって認知症になってからも気持ち的にくっついて離れてを繰り返している。

そんで最後の最後、一緒に息を引き取り、天国でまた、永遠にくっつく的なことを表現したかったのではないでしょうか。

でも「死後の世界って・・・・天国でのアリーって記憶が戻っている状態なのかしら」とかちょっと冷静に考えてしまったけれど。

この映画、最後のシーンで「あれはロンでは?」「いや、ノアでは?」と意見が別れているということは、それだけ多くの人の頭で考察され考えられ、想像させられているということ。

この時点でこの映画ってすごいのかもしれないって思ったりもしました。

私は映画の感想に正解も不正解もないと思うので、ロンであってもノアであってもどっちでもいいと思うのですよね。

重要なのは、自分がどう思ったか、だと思うので。だから映画って、面白いですよね。

なーんてことも思ったので、そういう意味で「君に読む物語」は面白かった。

きみに読む物語は気まずいシーンはある!

男女の絡みといった意味でのシーンがあります。

家族で見ると気まずいと思います。


きみに読む物語のネタバレ感想は以上となります!

読んでいただき、ありがとうございました。

こんな感じで映画のレビューをたくさん書いてます〜

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