見出し画像

中田敦彦による松本人志批判を詳しく読み解く⑥:松本人志の映画批判

中田敦彦さんの動画について詳しく見ていきましたが、長く書いてきたのでそろそろまとめにします。
 
動画の後半は、松本人志が賞レースの審査員をやり過ぎているので、辞めてはいかがかという提言。それについてはどうなんですかね。結局、テレビ番組として、松本人志が必要だ、あるいは松本人志が見たい、という要望がある限り、出続けるんだろうと思います。
 
そこには松本人志を頂点としたお笑い界をよしとする磁力が働いている。多くの芸人がそれでOKと思っているなら、その流れは変わらないでしょう。漫才をやる、コントをやる、と行った時点で、その芸人はもう多かれ少なかれ松本人志にあこがれ、お笑い界の磁場のなかに巻き込まれていくわけですから、逃れられない。
 
それが嫌ならまったく別のものを作るしかない。まったく違う笑いでいくしかない。
 
さて、結局、最後は松本人志の映画作品を批判することになります。中田さんは面白くなかった、といいたいのでしょう。どうしてみんな(ほかの芸人)はそう言わないのか、と彼は問います。
 
これはおそらく、見た人はみんなあまりの出来栄えに茫然自失して、言葉を失っているのでしょう。評価の仕方もわからないんじゃないかな。まあ、まずは中田さんの批評、お手並み拝見という感じです。
 
言い出しっぺですからね。そこに触れてしまったわけですから。ただ、今回の動画があまりにも議論を呼んだので、もう映画について語る動画をアップされることはないでしょう。私は期待していますが。
 
今回の他の芸人のコメントは見ていないですが、彼らも映画作品には触れていないでしょう。まあ評価するのは自由です。自由です。自由です…。
 
でもね、中田さんに期待するのは、自由な評価・感想じゃないんです。今回の動画全体にいえることですが、たとえば松本さんに審査員を辞めてくれというとき、もっと客観的な理由を積み重ねてほしいんです。まだまだ個人の感情で話している節がある。だから、批判も増えるんです
 
誰もが納得する説を立てれば、批判もなかったんじゃないかな。そこが彼の惜しいところであり、今後私が中田さんに期待するところでもあります
 
映画批評についてもそう。映画のテクニックであるとか、映画史への言及がないような評論は期待しないなぁ。とにかく待っています。
 
ではでは、また次回。(梅)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?