日本の大学を休学せずに、カナダ長期留学した話
本記事では、日本の大学を休学せずにカナダでCo-op留学をした経験談をご紹介します。
2020年〜2021年の当時は、コロナウイルスにより海外への入国規制も厳しい状態で、大学での留学制度が中止となりました。
その状況でも留学に行くことを諦めたくないと考えた結果、「日本の大学も遠隔で授業に出席し、カナダでも就学と就労をする留学」をしました。
海外留学をしたいけど「休学すべきなのか・就活はどうなるのか」など悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では私が大学を休学せずに留学を実現した方法を紹介したいと思います!
休学留学でも交換留学でもありません。この記事が、留学形式の選択肢を広げる参考になれたら嬉しいです。
そもそもどうやって留学したのか
私が選んだ留学方法は私費留学(自由留学)と呼ばれるもので、学校側の交換留学ではありません。
さらに私費留学のなかでも日本の大学を休学して実行するのではなく、オンラインで日本の大学に休むことなく通いながら、カナダに留学するというものです。
日本の大学にも通いながらカナダへ留学をしました。
交換留学という形でカナダの大学に通ったのではなく、休学をしているのでもない状態でした。
カナダへ留学をしたのは、大学3年生後期のタイミングで、青山学院大学の授業をリモートで受講しました。
カナダのカレッジSELC Career Collegeではビジネスコースに通学していました。
カナダのカレッジの課題は、毎週小テスト・意見を述べて英文を書く課題・最終プレゼンテーションなどの準備をしていました。
日本の大学もカナダのカレッジも課題の締め切り管理を丁寧に行いました。
課題の期日を1つのリマインダーアプリに記入・設定して、優先順位を決めながら全ての課題をこなしていました。
結果、留学中の大学の成績としてはAとAAを取得。カナダのカレッジでは、成績上位3%に選ばれました。
留学前には、青山学院大学の4年生へ進級するために必要単位はすでに保持していました。
オンデマンド・リモート受講可の授業を履修して、卒業に必要な単位の講義を選択して受講しました。
そもそも最初は、休学をしてカナダへ留学をしようと思っていました。
しかし単位が十分足りていた&4年間で卒業したいという理由で、このような留学形式になりました。
休学届けを提出し休学費用も払っていましたが、渡航直前、2日前に取り下げました。
日本とバンクーバーでは、時差が16〜17時間あります。
時差を調整しながら、履修登録をしました。サマータイムの時間変更なども注意ですね。
青山学院大学の学内アルバイトもオンラインで担当し活動していました。
カナダでは憧れだったスタバに勤務し、英語環境で働く経験が充実していました。
⚠️大学の交換留学制度・認定校留学・海外文化研修などを使わず、休学もせずに留学するのがNGな可能性もあります。
ただ、私の場合も大学側が公に推奨していたわけではなかったです。
トラブルにならないためにも、留学の申し込みなど行動に移す前に、まずは大学の職員や教授に相談することが重要です!
私の所属する大学でも前例があまりありませんでした。
国際課・教務課の職員に、電話・メール・対面で相談しました📩
相談内容としては、卒業に必要な単位の履修計画・自由留学する際の注意点・留学決断の期限などを伺いました。
やはり周りに同じような人がいないので、頼れる友人がいなかったのは心細かったです。
ちなみに、現在は私の経験を聞いて、同じ大学の友達にも休学せずに留学をしている人がいます。
その友人は、卒業後はそのままカナダに現地就職されています🇨🇦
私自身は卒業後は、日本で働き経験を積んでからカナダで海外就職したいと考えています🇨🇦
就職についての詳細は、こちらの記事でも公開しています↓
時間調整や単位履修状況にも左右される部分になるため、難しいことかもしれませんが、一歩踏み出して相談してみるというアクションをおこせたのは良かったと思います。
ダメ元でも、トライしてみると変わるかもしれません!✨
留学中の1日スケジュール
Co-op座学期間の具体的なスケジュールを紹介します!
午前中はスタバ勤務をしていました。カレッジが午後からだったので、シフトの調整をしてもらい無理のない範囲で週20時間勤務していました。
午後はカナダのカレッジ授業に出席します。日本の大学と比べてディスカッションが多く、活発なクラスだったので、日々刺激を受けていました。
夜は日本のリモート授業に出席しました。(履修している曜日によります)
空き時間には課題をこなしたり友人と出かけたりしてリフレッシュしていました。友人と出かける時間は、モチベーションが上がったり、新しいことを学べたりするので、とても貴重な機会でした。
休学せず留学するために必要なこと5選
私が思う、両立を実現するために必要なことは以下の5つです。
①日本の大学の単位を取っておく
②大学のシラバスを確認する
③時差を調節する
④留学費用の計算をする
⑤奨学金制度・キャンペーンを確認する
上記は、留学中に私が実際にしていたことです。
経験したからこそみえたコツとともに、両立を実現するために必要なことを1つずつ解説していきます。
①日本の大学の単位を取っておく
大学には、学部や学科によって、進級・卒業に必要な単位が規定されています。
卒業や進級に必要な単位が足りていないという不安な気持ちを払拭するためにも、早いうちから計画的に単位を取っておきましょう。
なるべく1〜2年のうちに、単位をある程度取得することを意識していました。
そのため、3年生の時に余裕を持つことができ、休学せずに留学を実現することができました。
参考までに、私の大学の卒業要件単位は、 124単位です。
そのうちの108単位は3年生前期のうちに取得しました。3年生後期は4単位を取得し、残りの12単位は大学4年生の時に取得しています。
②大学のシラバスを確認する
大学には、授業要覧が示されているシラバスがあります。シラバスには、授業内容・授業のスケジュール・テストやレポートの日程・出席確認の有無に関する詳細説明があります。
私のように大学を休学しないで海外留学する場合は、「リモート受講可能・オンデマンド配信」の講義をチェックしましょう。
進級・卒業できるように確認しながら、履修登録をします。履修登録期間も逃さないように気をつけましょう。
大丈夫だと思いますが、自分の大学の履修登録サイトが海外からアクセス可能なのかを一応確認しておくと安心です!
③時差を調節する
講義によっては、カナダ時間で深夜に受講になってしまう場合があるので注意です。
具体的なスケジュールも上のセクションで作成したので参考にしてみてください。
私の場合は、カナダ時間で19時から23時くらいの時間帯(日本時間11時〜15時くらい)のみで調整をしていました。
また、授業でテストを実施する場合は、特に時差を確認することが大切になります!
時差の関係で、取れる講義が限られているので、授業料を払っている割にコスパが悪いかも......と思うこともありました。
しかし1. 2年生でフルで単位をとっていましたし、4年生では他学部の講義なども履修し、大学を活用できているので総合的に見ると良かったです。
④留学費用の計算をする
私は親に留学を猛反対されたので、海外渡航の許可をもらえた代わりに、経済的にはサポートしてもらえないことになりました。
そこで親に一切留学費用を頼らなくても留学したいと思い、自分の貯金を崩して留学しました🔥
超ギリギリの金額で渡航したので、一時は貯金が底をつきそうでヒヤヒヤしていました。
留学前は節約したりアルバイトをしたり、留学中もスタバ勤務とリモートワークを駆使してお金を貯めていました。
特に最近は物価上昇や円安の影響もありますよね......
お金の不安をなくすためにも、やはり余裕を持って準備しておくと良いですよ!
⑤奨学金制度・キャンペーンを確認する
大学や財団機構が実施している奨学金制度をみてみましょう。
私は大学から10万円の給付奨学金をもらったり、キーエンス財団機構に申請して書類選考を経て30万円の給付奨学金をもらったりしていました。
また、留学先の学校でも、スカラシップなどを実施していたりキャンペーン割引があったりするので、適宜チェックをしておきましょう。
私が通っていたカレッジでは、キャンペーンで学費の1,200ドルほどを割引適用してもらえました。
特に、1年に1度のブラックフライデーの期間は、大きなセールが行われる可能性が高いです。
留学を通じて得たもの5選
私が思う、両立を実現するために必要なことは以下の5つです。
①スケジュール管理能力がついた
②大学卒業後、働く国の選択肢が現実的に増えた
③自分の英語力で海外で働けるという証明ができた
④置かれている環境で、自分にできることを常に考えるようになった
⑤将来のビジョンを考えるきっかけになった
1つずつ解説していきます。
①スケジュール管理能力がついた
休学せずにカナダへ留学したので、日本の大学・カナダのカレッジ・スタバ勤務・交友関係のスケジュールを丁寧に調整していました。
日本とカナダの時差を考慮しながらもスケジュールをGoogleカレンダーで管理していました。
せっかくならカナダでの生活も充実させたいし、カレッジ・大学の勉強やスタバでのバイトなども全力でやりたいですよね!
課題やテストの日程は非常に大事なので、見逃さないようにスケジュールを組んでいました。
やりたいことを書き出して、時間配分なども考えて行動していました。
②大学卒業後、働く国の選択肢が現実的に増えた
実際にカナダでバイトしてたので、卒業後にカナダで働く選択肢も現実的に増えました。
自由留学だからこそストレートで卒業することと、海外での就労経験を同時に叶えられました。
ワーホリビザは残っているので、数年後にカナダに戻りたいです。
憧れだったスタバで働くために、受かるまでトライしました!
スタバは世界150店舗ほどあるので、海外で通用できるバリスタスキルやホスピタリティを英語環境で学び、学んだ知識は世界60カ国ほどでも通用するものだと思っています🌱
国籍やバックグラウンドの異なる仲間と、価値観や個性を尊重しながら働いた経験は、日本ではできないことなので非常に貴重でした。
カナダでは、国籍・年齢・性別などを関係なく人として個性や価値観を尊重して働ける環境が魅力的でした。勤務中も、「これからお祈りの時間だから、レジ変わってね」ってフランクに言われたことはすごく印象的で素敵な出来事でした。
③自分の英語力で海外で働けるという証明ができた
一緒に働いてたスタバのカナダ人の友達に帰国前、「バリスタのスキルも格段に上がってるし、英語力も前よりずっと上がってる!すごいよ」と褒めてもらったことが泣くほど嬉しかったです。
帰国後には、オンライン英会話の先生にも、「英語を自信持って話しているね」と褒めてくれたことも印象に残っています。
留学がきっかけで自分の英語力をよりブラッシュアップ出来たと思います!
④置かれている環境で、自分にできることを常に考えるようになった
コロナ禍だから挑戦を諦めるのではなく、ピンチをチャンスに活用できるように常に考えていました。
自分が置かれている恵まれている環境を大切にすることが大事だと改めて思いました。
いつも、どのように工夫したら、今の環境を最大限活用できるのかを考えていました。
コロナ禍では、自宅で英語を勉強して、渡航が解禁する機会に備えていたり。その結果、日本の大学を休学せずにカナダ留学できて、コロナというピンチをチャンスにいかせたと思います。
⑤将来のビジョンを考えるきっかけになった
最初の頃は、日本の大学を卒業後、カナダに渡航して就職することも考えていました。
しかし、カナダのオフィス職で勤務するには、ある程度のスキルや経験年数が必要である現実を知りました。
確かに未経験でも雇ってくれるところはありますし、コネクション文化が根付いているカナダでは、働ける可能性はあります。
ただ、社会人としての基礎は日本で学んだり、日本の新卒文化を活用するということは貴重だということに気づけました。
新卒で入社する企業で学んだことやビジネスの常識が自分の基準となり、今後5年10年の考え方に大きな影響を与えると思います。
日本の良さを再認識し、長期的なキャリアプランを考えるきっかけにもなりました!✨
まとめ:留学準備を進めよう
本記事で少しでも留学に興味を持ってもらったり、挑戦したいと感じてくれたら嬉しいです✨
限られた時間を有効的に活用して、一歩ずつ留学準備を進めましょう!
また、バンクーバーへ留学を検討されている方は、InstagramのDMでも留学の質問を答えています!
皆さんの留学が充実したものになるよう応援しております!✨
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
あなたが読んでくれたから、書いて良かったと思えました。
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