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【黙☆大富豪】異校種人事交流より⑮

こんばんは。本日もお疲れ様です。
前回に引き続き、中学校の勤務のメモをしていきます。

ルールの中で楽しむという能力

中学校で勤務をして1年が終わろうとする頃、
感染症が猛威を振るいました。
緊急事態宣言による休校・分散登校・自宅学習。

高校から中学校へ異動してすぐに2学年に配属されたので、
担当している生徒たちは3年生に進級する直前に、
感染症の打撃を受けました。

教員側もできることを試行錯誤し、
生徒もめまぐるしく変わる状況に対応していました。
全員での授業が再開されてからも、

マスクは必須。アクリル板必須。グループワーク無。
制限が非常に多かったです。
何より「病気が怖い」というのが大きかったので、
仕方ないのですが。

授業再開からしばらくして、秋を迎えました。
生徒は受験の準備も本格的に始まり、
いよいよという時期です。

私は数学を担当しているのですが、
公立私立関わらず、入試の対策をするのであれば、
通常のペースで授業を進めていると不利にしかならない。

その観点から、2学期の後半には、
中学校3年間の学習内容を終えるように授業を進めていました。
内容の終了後は受験対策として模試形式を随時進行。

塾に行かなくても大丈夫(数学だけ)だと思ってもらえるように、
公立・私立関わらずに多種多様な演習を扱いました。

もちろん中学校ですので習熟度、
いわゆる勉強の出来具合は人によって異なります。
その辺も考慮して、それぞれの習熟度に応じた、

ちょうどいい問題を準備しまくりました。
みんなが同じわけではないので。

受験の準備も始まる生徒となると、意気込みがある人も多く、
頑張って取り組んでくれる生徒が多かったです。

でも、中学生3年生です

学校の勉強を楽しい、面白いと思える人がたまにいますよね。
圧倒的に少数派だと思います。
「学校の勉強」は、当時で考えると私はつまらないと思ってました。

なんで学んでいるのかよく分からなかったので。
「その学ぶ理由を考えるのが生徒の仕事だ」
おっしゃる気持ちもわかります。

ただ、感染症爆発で「普通」とはかけ離れた生徒にも、
同じことを言いますか?
もし言っちゃう人がいたら、うめつは悲しいです。

私の中で「学校」は、「勉強をする場所」ではありません。
「先生や生徒、いろいろな人と協力して、成長する場所」
だと考えています。

大人になって、そんなに勉強している人います?
勉強していたとしても、「自分が学びたいもの」ですよね?
高校や大学に近いですよね。

小学校・中学校となると、
子どもたちは受動的にならざるを得ない部分が、
どうしてもあります。

そういう部分もあって、
義務教育の先生方はサポートの達人なのでしょう。
私は高校採用ということもあるので、

中学校の先生方の感覚は、
どうしても気が付けない部分があります。
そこで、私なりの「サポート&教育」をしてみました。

黙☆大富豪

中学3年生も終盤にさしかかってくると、
受験対策の模試も一通り終わっている状態。

勉強も各自で塾に行ったり、
自分なり勉強法が確立されてきている時期。

となると、学校でも授業を頑張ると、
純粋に疲れます(;´∀`)

そこで数学の確率の話のタネにもなるので、
トランプの「大富豪」をやろうと考えました。
ご存じない人は調べてみてください。

ただ、これまでにも言った通り、感染症真っ只中。
楽しくトランプで大富豪をやるわけにもいきません。

という考えが間違いです。

感染症の怖さは子どもたちも十分に理解しています。
むしろ大人の方がよく理解できていないくらいに。
当時からいろいろな感染に対する意見がありましたが、

みんなが怖いのが「飛沫感染」
ぺちゃくちゃしゃべりながら取り組むことが、
どれだけ危険なのかを生徒に説明しました。

「感染予防しなきゃ」という反面、
「トランプしたい!!」という気持ちが、
生徒の表情には表れていました(^^)

本当に何かあってもいけないので、
発生に関しては徹底的に指導を行いました。

耳の良さには自信があるので、
1年以上聞いてきた生徒の声は、
全員判別ができました。

大富豪中に声が聞こえた瞬間に、
該当者の氏名を黒板に書いて正の字を加えていきます。
なんかちょっとデスゲームっぽかったかもしれません。汗

ただ、声が聞こえたといっても非常に小声。
わたしの厳密な審査のため、生徒は変な緊張状態で、
大富豪を楽しんでいました(^^)

1ゲームの結果でポイントをつけ、
大富豪+2、富豪+1、平民+0、貧民ー1、大貧民ー2
というように分配してみました。
大富豪が初めてだったり、苦手な生徒もいましたが、

みんな楽しそうでした。
少なくとも黙って模試を受けたり、
授業を聞くよりはずっと。

それくらいは楽しんでもいいくらいに、
生徒は頑張っていたと思います。
よく頑張ったね(^^)


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