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【教育実習生】だけどもう働いてほしい

教育実習スタート

今年度も教育実習が始まりました。
現在勤務する高校では教員志望の生徒が多く、
教員免許をとるために実習をする生徒とあわせて、
10名ほどの実習生がいます。

正規採用で9年目になるので、
これまでに実習生の指導教官となることが、
何度かありました。

ほぼ全教科で実習生がいるので、
今年は久しぶりに実習生の担当になりました。
ポテンシャルが高い生徒が多い高校の卒業生なので、

わくわくしていたところ、実習前の事前顔合わせ。
ポテンシャルと出会いました。

ポテンシャルの固まりTくん(実習生)

これまで実習生を担当することはありましたが、
どれも自分が関わっている卒業生ではありませんでした。
なので、事前の顔合わせはサクッと一言二言、
お話をして終わるのがいつもの感じだったのですが。
一言二言話した後に、

Tくん「あの、もしかしてうめつ先生、ブログやられてます?」

なんということでしょう。
自分ルールでまだ職員には公開していない。
facebookで投稿しているけれども同年代のみ。
22歳の大学生が知る由もないと思っていたのですが。

細かくは聞きませんでしたが、
指導教官が私だと決定されてから、
何か検索?をしたのでしょうか。

確かに「うめつなおき」とググってみると、
すぐにこのnoteに飛べます。

「どれを見てくれたの??」と聞いたところ、
本当かどうかは定かではありませんが、

Tくん「もうすべて見ましたよ」

なんということでしょう。
私のあれやこれやのつたない文を見た人物が、
目の前にいると思うと、
何とも言えない感情になりました(^^)

ともあれ、うめつがどのような取り組みをしているかは知っている。
実習に向けて授業に関する話に入ると、
スピード感のある展開になり、

・プロジェクターの利用状況
・wifiの環境
・学校で扱っているアプリ
・ICT機器の設備

色々なことを聞いてくれました。
大学での教育が活きているのでしょうか。

私自身もやりたいことはあるけれども、
千葉県のどうしようもない現状のおかげで、
大学で教えられていることをそのままアウトプットすることは、
困難です。とTくんには話しました。

まだ教育にはたくさんのお金をかけませんものね。
日本は。個性を尊重していてすごいですよね(^^)
そんな状況においてもTくんは、

「じゃあ、○○はできますかね??」

現状でできうる最善を想定して準備しようとする。
もう現職でいいんじゃない?と思ってしまいました。
まだ理論的な段階なので、気持ち的なところですが。

私がこれまで見てきた教育実習生の中では、
なかなかの人物でした。

スマホのゲームとか全然やってないけど、
SSR引いた感じです。

思考の早さはとんでもない武器

実習が始まり、この記事を作成している時期では、
授業実習も行われています。
一般的な実習生であれば、
授業の基本的なことから指導するのですが、

Tくんは塾講師でアルバイトもしており、
昨年度までに千葉県の「たまごプロジェクト」を経験し、
既にいい感じに授業ができていました。

完璧というわけではないので反省も行い、
それに対する調整も次の授業ですぐに実施。
常に考えて、実行していないとできないことだと思います。

担当していただくクラスは3クラスなのですが、
習熟度の差が微妙にあり、
同じ内容でも同じように進めると困るような3クラス。

事前に私の授業を見ていて実感もしているようでしたが、
Tくん自身でやってみてうまくいく部分もあれば、
もちろんうまくいかない部分もありました。

その部分に関しても高い調整力を発揮し、
子どもたちのためなのか、
より良い授業を作りたいのか、
ブラッシュアップの速度が半端ではないです。

それでも足りないもの

ここまでTくんを褒めていますが、
大学生であり、現場の人間ではありません。
できないことも足りないこともあります。

朝の職員打ち合わせでゲリラ的に行われる大量連絡。
授業中の空間調整・支配。
その場に応じたかつ先を見据えた生徒への声かけ。

現場で働いていないとできないことは、
もちろんできません。
ただ、経験を積み重ねていけば確実にできるだろうな、
という感覚が、Tくんにはあります。
誰にでもできることではありません。

全員がスペシャルなわけではない

他の教育実習生もいますが、
今のところ授業を見に行っていません。
むしろ働いている他の先生方の授業を見せてくれないかと、
企んでいます。

今回私が担当することになった実習生のTくんは、
たまたま良くできる人なんだと思っています。
この仕事をしていると、
「人」の違いをよくよく考えさせられます。
大人も子どもも。

ラッキーな出会いができた私としては、
せっかくできたTくんとのコネクションを活用して。
更なるおもしろい実践に活かしていきたいです(^^)


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