定期試験中に先生はなにをしているか
中間試験、期末試験、学年末試験。
生徒にとっては毎日必死に勉強しなければならないしんどい期間……
じゃあ教員にとっては?
答えは年に数回訪れる最高のリラックス期間だ。
授業準備が必要ない。
生徒が在校するのは午前中のみ(試験日程によっては1日1科目なんてこともある)。
教室もたいして汚れない。
さらに放課後の部活動もない。
もう本当にすばらしい。
羽を伸ばすのに最適である。
普段は職員室で時間に追われながら猛スピードで昼食をかきこんでいるが、試験期間は悠々と外へ出て、弁当を買ってきたり食事をしてきたりする教員もいる。
また、さっさと生徒を帰らせたら有給を取得して、早退する教員も多い。
試験期間は絶好の有給取得期間なのだ。
午後3時頃にもなると職員室から半分以上の教員がいなくなっている。
それから、普段は授業や部活動で常に埋まっている校庭や体育館が空っぽになるわけだから、教員同士で体を動かすこともある。
希望者がチームを作り、小さなバスケやバレーの大会を開催したこともあった。
それはそれは盛り上がった。
とはいえ、もちろん採点業務がある。
特に単位数の少ない必修科目をいくつも担当している場合、膨大な数の採点をすることになる。
肩が凝るし腱鞘炎になるし眠くなるし…
記号問題ならまだしも記述問題がメインだともはや修行である。
ほかにも、敢えて試験期間中に、長引く会議や事務的作業を詰め込むこともある。
でも……
いつも賑やかにしている生徒たちがいなくなると、校内の雰囲気はがらりと変わる。
たとえ採点がきつくても、会議や作業が詰め込まれていても、生徒対応という大きな役目から解放されるだけでずいぶんと気が楽になる。
落ち着いた環境で自由に時間を使って仕事できることがどれほど幸せか。
ということで、教員にとって試験期間は最高のリラックス期間になるのである。
もうすぐ試験だからがんばりましょう!
なんてお互いに励まし合うほど、試験期間を楽しみにして、日々の業務をこなしているのだ。
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