【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】多重被災の能登、豪雨で行方不明だった女性の発見に祈りを込めて
1月1日の能登半島地震、9月21日の奥能登豪雨と「多重被災」に見舞われた能登。唯一の行方不明者だった輪島市町野町の中山美紀さん(当時31歳)の遺体が10月24日夜、能登町鈴ヶ嶺で見つかり、歯形などから中山さんと確認されました。
ご家族によれば、発見された遺体は、行方がわからなくなった当日に着用していた茶色のズボンとストライプ柄のTシャツを身につけており、検視の結果と合わせて確認が進んだといいます。ご家族は「本人が見つかって良かったが、残念ながら命を落としてしまって辛い」と無念の気持ちを語られました。
今回の豪雨による犠牲者は、これで15名にのぼります。震災から復興を目指してきた能登の地が再び大雨による被害を受け、住民の方々は多重の災害に立ち向かいながら日々を過ごしています。地域全体が力を合わせ、生活の再建や復興に向けて取り組んでいる状況です。
中山さんのような被災者一人ひとりの存在は、地域の人々にとってかけがえのない大切な方々です。私たちは、この困難な時期にあっても彼らを忘れず、そして亡くなられた方々の冥福を心から祈りつつ、被災地の一日も早い復興を支えていきたいと考えています。