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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】奥能登の中学生が被災住民と交流、聞き取りを通じて、地域の未来を考える

能登半島地震は、超高齢社会における防災面の脆弱性とその解決の難しさを明らかにしました。経済的利益を優先し、集約化を図るべきという声がある中、そこに住む人たちは日常生活の充実を目指しています。6月に入り、奥能登では、中学生が主体となって被災住民との交流や聞き取りを行い、地域の未来を考える活動が進められています。

聞き取り活動を行った小学校
聞き取り活動は、穴水町の穴水小学校や輪島市の東陽小学校で行われました。中学生たちは被災住民との対話を通じて、被災当時の様子、地元で仕事を続ける覚悟などを聞き取りました。特に、日常生活でどのような問題があるのか、災害時にどのような支援が必要なのかを深く理解する機会となりました。

能登町の小・中学校で地域防災向上活動
能登町の能登小学校と小木中学校は、合同で避難訓練を実施することもあり、避難訓練終了後には、中学生が小学生に「防災体操」を教えたり、「防災かるた」を楽しんだりと交流を行っています。これにより、地域全体の防災力が向上し、中学生たちの地域への貢献意識も高まりました。

防災意識と地元愛の高まり
災害弱者とされる高齢者へ中学生が直接ヒアリングすることで、適切な避難行動と高齢者の意識のギャップに気づき、防災意識が高まりました。また、高齢者と直接話すことで、全員で助かりたいという思いが強くなり、生徒たちの地元愛も深まりました。

能登半島地震での中学生の活躍
日頃の防災意識の向上・啓発活動により、2024年の能登半島地震では中学生が避難所設営に関わり、迅速な対応が可能となりました。中学生たちは段ボールの仕切りの設置、物資の運搬、整理などを行い、人員が少ない被災後の緊急対応を支えました。

中学生たちは地域の未来を考え、具体的な防災活動を実践しています。地域住民と共に取り組むことで、地域全体の防災力が向上し、未来志向の地域づくりが進んでいます。


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