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ロドス島2018夏②エーゲ海の美しい観光地リンドス

この記事では、ロドスの滞在、どんな感じだったかについて
ロドスに行くまでと着いてからのこと、アクセスなどについてはこちらで紹介している。

4年前、コロナのコの字もなかったあのころに行ったときのこと、記録しておきたくなった。1回書き出すと、あんなこともあったな、こんなことも、と長くなったので、②に。

ロドスは楽しかった。そして3日では足りない…ということを3日目に気づいた。
でもね、割と小さな島だし、素朴な感じもある。私が滞在した宿は特に素朴な田舎の暮らしがすぐそこに垣間見えるところだった。

1.エーゲ海の自然とともにある島


滞在した宿は、theologos(テオロゴス)という地域。空港から車で10分ほど、その空港は、港からはバスでだいたい30分くらい。なので、ちょっと離れた場所にあり、割と住宅地というか、まんま地元の人たちが住む場所に、私たち旅行者が入らせてもらう感はあった。日本で言えば…瀬戸内の芸術祭に行ってみて、小さな島に来た感じ。確かにアート作品(観光地)はありつつも、この島のほとんどはこういう田舎の素朴なところよね、っていうもの。

宿の近くを歩いていて

それも含めて、島の素朴な感じを味わえてよかったな。

ロドス島自体の滞在も3日間。8月の半ばのあっつい時期に来て、滞在の2泊3日全部をこの宿で過ごした。観光地に行くにはやや遠いが、まぁここでも十分楽しめる、海を。泳がない分には、ね。

テオロゴスは島の西側にある。ロドスに行ってみてわかったのが、東側と西側とで海の感じが全然違うということ。海の美しさは変わらないが、泳ぐとしたら断然東。
友達は、海へも近いということで、この宿を取ってくれたのだが、行ってみると、海には来たものの、水着が活躍できない現実が待っていた。

宿から海へは歩いて10分程度の好立地にある。宿から出てほんの少し歩けば、もう、海が見える高台の景色。私たちは、海に向かって楽しみを胸に歩いていった。

おおう!海、なんて美しいのだ。やはりエーゲ海だな。

いい感じに泳いでいる人たちも、日を浴びている人たちもいる。私たちも日焼け止めを塗って、適当なところを見つけて荷物を置いて、海に入ろうってことに。

でもさ、なんかこれ違うような…岩がごつごつした海岸、そして何より風が強い…。なんか海に入るのを楽しめないような。って、みんなヨットしているやないか、誰も泳いでないよな。水着きている人たちは、この海岸でのんびりしているだけで、海に入っている人たちはだいたい、この写真の水平線奥に見えるヨット?的な風を使うアクティビティを楽しんでいる。
ん、どうやら泳ぐ海ではなかったかな。
気を取り直して、海の家でビールを飲もうということに。

まぁひとまず一緒にビールが飲めれば、私はいいのよ、なんていう友達。とりあえず、付け合わせにポテトを買ったが、味は覚えていない(つまり特段おいしくもなければ…そういうやつだ)。
私たちは、ビールの味とかポテトの味とかじゃなくて、ただこの海の雰囲気を味わうために、ゆっくりするためにそこで飲み食いした。

なんか海を眺めながら、ちょっと違う感…海はもちろん、きれいなんだけれどもねぇ。

結局泳げなかった私たちは、ひとまず泳ぐことをあきらめてそこで長いことを過ごすことをあきらめて、宿の方向へ戻ることにした。まぁ、確かこのとき空港から宿に着いたばかりで、初日。お互いに長旅に疲れていたこともある。

宿の近くのスーパーで買ったアイスが若干高かったものの、結構おいしかった。たぶん、日本にもありそうな普通のコーンアイスなのだけれども、すんげぇ強い日差しの中食べるアイスは格別のおいしさだった。さっき海の家で食べたポテトやビールよりもうまいかもしれない。


宿は小高い丘の上にある。坂を上っていくと、鮮やかなピンクのブーゲンビリアが花を咲かせていた。青空とともに映えるきれいな色。そしてまた、この辺りの白塗りの家の壁とも合わさって美しく、思わず撮った。

海を見てきた私たちは、宿に戻ると自分たちのキャンプがある場所でゆっくりした。

この宿は少し変わっていて、テントに泊まる。テントにはベッドがあって、快適に寝られる。真夏とはいえ、夜は暑苦しくもないし、寒くもない。蚊帳のなかで寝ている感じ。そして宿泊者はそれぞれのテントサイトでゆっくりできる。宿というよりは、オーナーが持つ敷地内の庭という感じ。キャンプサイトのようでもあるけれど、そこまでアウトドア感もない。アウトドアな人もあまりおらず、ちょっとヒッピー風な若者が多かった。とはいえ、割と健康的な雰囲気で、ドラッグをやっている風ではなくどちらかといえば、オーガニック系を食べていそうな感じ。でも、実際にはシリアル食っている人が多かった感じだけど。欧米若者長期旅行者あるある、ちょっと安宿によく見られる光景だ。

宿の料金は、2泊3日で日本円で一人5000円くらいだった。気がする。友達にはそのくらい払った覚えが。でも実際にはレートが付いてくるから5500円くらいかな。
ギリシャは物価的には少し安いが、トルコよりは高い感じ。まぁ泊まるところとしては安い方かなとは思う。でも何より、エアビーのこちらの温かいオーナーの宿にしてよかったなと思うことが2泊目の夜に起きる。いやぁ感謝してもしきれない旅の思い出。

宿では基本、自炊。歩いて数分のところに小さなスーパーがあり、野菜や果物、ヨーグルトなどをそこで買った。

適当にポテトサラダを作って食べた?かな。お米も売っていたのか、細長い米を炊いて食べたようだ。友達がパンよりもご飯派なので、多少面倒ではあるが、宿にある鍋を使ってご飯も炊き、ポテトも茹で、トマトも。そして私たちにビールは欠かせない。
ギリシャのビールは、どんなだったろう。覚えていないくらい薄い感じなのだろう。トルコのエフェスビールもそんな感じ。この辺りのビールは特段うまいとも言えないが、まずいとも言えない。

でも何よりおいしかったのは、こちら、ヨーグルトにはちみつ。宿の冷蔵庫にはジャムがあったのではちみつを買う必要はなかったのだが、いやはや買っておいてよかった。こんなにうまいヨーグルトとはちみつ、あったか。
たぶん、私人生でこんなにヨーグルトとはちみつがおいしかったという記憶、ないかもしれない。ギリシャでこんなうまい思いをして、ヨーグルトが大好きになって、日本に帰ってきてからヨーグルトとはちみつが定番になりつつあったが、やはり違う。日本に売っている「ギリシャヨーグルト」と本場は全然違うね。

あれは本当にうまかった。友達もこれはめちゃくちゃおいしい、と言っていた。まぁ間違いないのだろう。あまり褒めないタイプの彼女が言うのだから(いや、悪い意味ではなく、正直な人なのだ)

宿には猫もうろうろしていて、一緒に夜ご飯を食べた。猫はドバイの空港で寒くて買ったばかりの私のストールの上に載ってきて、爪で引っかいて傷をつけたがそれでも笑顔の私。横で友達は、え?なんで?という顔をしていた。猫を飼ったことのない人からしたら、当然の反応だ。

猫は何匹か、いた。翌朝、シャワーをしようと入るとそこにもいた。ちなみにこの宿というかキャンプサイトは、半屋外のシャワー室となっていて、サンダルのまま入ってシャワーを浴びる。まぁ夏だからできることだろう。

共有のキッチンに行くと、オーナーが食べていいよ、手書きされたクレープが。

ボナペティはたぶん、フランス語だと思うが…なぜ英語ではなく仏語なのか、わからないが。

おいしかったのは間違いない。やっぱり初日にして定番となったヨーグルトとはちみつとともにいただく。

屋外の水場

屋外に水場があり、共有のスペースみたいなテーブルもたしかあって、その辺りで食べた。そこまで虫を気にすることもなく、なおかつ自然のなかでゆったり楽しめる場所だったと思う。

屋外に置いてあるテーブルと椅子の足の辺りでくつろぐ猫

まぁ今あの旅をもう一度できるか、というとわからないけれども。なんだかこう、テントサイトで寝るというのは、正直、夜怖かった感じもあった。朝になると、そんなことどうでもよくなるくらい、明るくて美しいんだけど。これってキャンプしたことある人ならわかる感覚なのではないだろうか。

2.歴史あり、リゾートありの観光地、リンドスへ

まぁ、そんな感じで寝れたのか寝れていないのかわからない状態だったけれども、楽しみたい3日間。2日目は、リンドスに行くことにした。
リンドスとは、ロドス西側にある、遺跡があるところだ。

港や空港があり、世界遺産ともなっている旧市街の観光地はロドスの北側。リンドスは西側のやや南に位置する。
来る前からそんなに調べていたわけではないのだが、何かの伝手で知って、せっかくだから行ってみようということに。ちなみに友達は行かず、私一人で行った。まぁそんなお互いである。

ちょっと街から離れた辺鄙な宿からは、いったん空港のバス停あたりまで行ってから、またそこから戻って、初日に来たバスターミナルまで行って、さらにその辺りにあるバスターミナルから、リンドス行のバスに乗って、という感じである。
うーん、なかなかに面倒な感じもあるが、行きはよいよい、帰りは…という感じであったが、なにしろ、旅先。何も考えていなかった。
そして、リンドスは予想以上に、素晴らしいところだった。

3.圧巻のアクロポリス

手前には中世の要塞、そしてその奥はギリシャ時代のアクロポリス

リンドスを一言でいうなら…それは古代遺跡とリゾートの合算。つまり、2倍楽しめる、というわけである。まさか、ここで泳げるとは思っていなかったから、来て、素晴らしい海を見て泳がないわけにはいかなかった。

海にて、中世とギリシャ時代が混じった遺跡と泳ぐ人たちと

バスを乗り継いで、お昼前くらいだったかロドスの市街地からだいたい2時間くらい?でリンドスに着いた。リンドスに着くあたりから、付近一帯は、リゾート地の様相を帯び始めてきた。いや、バスに乗ったころから、というべきか。
欧米のちょっとお金がある人が来て、夏のバカンスに遊びに来た、感じ。私はここに来て、遊んでいる自分がちょっと肯定できたような認められたような感じがあった。それまで仕事を休み、仕事を離れて来たもんで、非日常の世界に行くには、どこか職場の仲間に悪いような気もしていたのも事実である。しかし、世界中には私と同じように行きたいところに行き、それを楽しむ人もいるのだと思うと、気持ちが軽くなった。

リンドスのギリシャ時代の古代遺跡、いや、本当にすごかった。

遺跡のなかから見た海と遺跡の一部と。

ギリシャのエーゲ海に来れば、こういった遺跡が見られるのはまぁ割と一般的な気もするけれど、なかなかに広大な遺跡で見ごたえはたっぷりだった。

結構なみごたえだったリンドスの遺跡。アクロポリスですね
短パンで足を出していてもみんなもっと露出しているので、欧米ってやっぱりいいよね。

友達はロドスの後、パルテノン神殿に行ったと言っていたけど、いやはやパルテノン神殿よりもここの方が楽しいかもしれない。パルテノン行ったことないけれど。だって、きっとパルテノンは人がたくさんだろう。しかし、ここはそこまででもなかったのである。けれど、パルテノンのような見ごたえは十分なのではないか。

遺跡が大好き、古いものが大好きな私はもう、これだけで死んでもいいかな、と思えるくらい、お腹いっぱいであった。いやぁ、ギリシャ時代がすごく好きというわけではないけれど、ここまで見れるとね…幸せ以外の何物でもないくらいに幸せだった。

遺跡の小高い丘(アクロポリス)から眺めた美しい海

でもね、これで終わりじゃないんだよね。アクロポリスからは美しい海とそして、にぎわう人たちが見えるではないか。

4.エーゲ海の美しい白の市街地

遺跡を見た後にさらにまた別の種類の幸せが待っているとは、思ってもいなかった。
いやぁ、ロドスは素朴な田舎の島であると同時にやはり、観光地、リゾート地であった。ここリンドスは特にリゾート色が強かった。トルコのエーゲ海沿いの都市よりも、もう少しリッチな雰囲気でなおかつ、そこまでリッチすぎもない。でも時々、ヒルトンだとかのホテルが見える場所である。

てなわけで出会ったのが、ショッピングである。美しい街並みである。

エーゲ海観光地の島ではよく見られるロバに乗れるサービスもあり、この旧市街の美しい街並みをロバも歩いていて、まるでタイムスリップしたかのような気分にもなった。

いやぁ、買うつもりなかったんだけど、私はこの日、さんざん買ってしまった。

ちょっとエキゾチックだけど上質な服が並ぶお店

ふっと、通りがかった、なんか他とは雰囲気違うお店。でもいい感じ。ちょっとお高めな気もするが、上質感のある感じ。アジアンテイストながら、安っぽくない、生地もいい感じのところが気になった。
お店自体のつくりもなんか他の店とは違っていた。噴水のようなものがあったり、こうして店先に商品はあるものの、中に入って行かないと見えなかったり。

私はこの独特なデザインに魅せられて、どうしても行かないわけには行かない衝動に駆られて、店内へと入っていった。確か、このお店を最初見たときは奥まったトルコじゅうたん屋さんのような、ちょっと怖いかもしれない…不安もあって通り過ぎたのだが、やはり戻って見たくなった。

ちなみに私は最終的にここで、緑色のタンクトップを買った。数千円はしたと思う。それなりの値段はしたが、後悔はしていない。その後のギリシャの強い日差しで汗をかきまくる時間を、この薄っぺらくて心地いい生地が快適に過ごさせてくれた。

やっぱりその場所を快適に過ごさせてくれるのは、ご当地ものの服であり、食べ物である。

手前のレモネードを買って飲んだ。最高にうまかったのは言うまでもない。

5.エーゲ海の青い海

市街地を歩き、ショッピングをし、水分と栄養の補給に生ジュースを飲み、そして美しい海を見たら、今度は泳がずにいられない。

海がとにかくきれい。泳ぐ人たちを見て泳がずにはいられない

まさか泳ぐとは思ってもいなかったので、宿から水着を持ってきていない。とはいえ、この美しい海を見て、この楽しそうな人々を見て泳がずにいられない…。どうにかして泳げないかと海岸の周りをうろうろしながら画策していると、水着を売っているところを見つけて、買った。確か一番安いくらいで80ユーロだったような…お高いが、この経験には代えられない。カードで水着を買うと、真っ先に着替えて、荷物の預けサービスを利用して(さすがリゾート地には1ユーロ程度のお金を払えば、ロッカーのように貴重品を預けられるところがあった)海に飛び込んだ。

水はとてつもなく透明できれいで、空はとてつもなく青く、心地よく。周りはとっても楽しそうで。水着を買ったことも、海に入ったことも、ここに来たことにも何の後悔もなかった。

リンドスは本当に素晴らしかった。そして、この後、満喫し過ぎて、帰れないかもしれない事態に陥ってしまうのである。

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