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読書感想文『不惑〜桑田・清原と戦った男たち』矢崎良一著

この本を読んだ理由

図書館で偶然見かけた本。
何となしに借りてみた。

2008年3月発売で、1967年生まれ(68年早生まれ)の桑田・清原が40歳となる区切りのタイミングで書かれたもの。
ちなみに2007年シーズン、桑田はメジャーに渡り、19試合に登板するも8月に戦力外通告を受けた。
清原はオリックス2年目でプロ入り初の出場試合0となっている。

奇しくも、この本が発表された2008年シーズンにて、両者とも現役を引退した。

自分メモ

「第三章 酒井光次郎」がジーンときた
→台湾に渡って、10年近くコーチとして活躍されたらしい。
 海外での苦労が書かれている部分が、刺さった。

「第四章 小林昭則」にもジーンときた
→運、気づくタイミング、成功を勝ち取るのって実力だけじゃないということ。
 スコアラーになってからの小宮山投手とのやりとりに目頭が熱くなった。

Numberのライターは「人間」を描いている
→「この章、おもしろいな」
 と思って、読み終えたら、次の章も同様にエキサイティングで、それが9回続いた。
 とはいえ、強いて一つどれかを挙げるとするなら、
 大森剛がPL学園のセレクションを受けていたというエピソードは知らなかった。
 また、その後の進路と、文章の構成展開が見事だった。

KK時代を生きた人には読んでほしい
→スターだけが素晴らしいわけじゃないよ、という切り口も秀逸。

「読書メーター」に書いた感想

たまたま図書館で見かけて借りた本だったが、大当たりだった。Numberのライターはとにかく人間を描き出すのが上手い。光の当て方、影の見せ方、ドラマチックな彩り方…。PL時代のKKに憧れた人は、ぜひ読んでほしい。

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