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禍話リライト

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毎週土曜の夜23時からツイキャスで配信されている「禍話」から面白かったものを随時文字化します!
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#実話怪談

【禍話リライト】足元に鏡台

 年が明けました。皆様に良い年が訪れますように。  といいつつ、怪談をリライトするのは少…

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【禍話リライト】膝立ちの廊下

 建物に関する怪談は多い。  禍話でも「禍ホーム」という一連のシリーズがある。  トイレ、…

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【禍話リライト】彼岸花送り

 花を贈るときは、その花言葉にも気を付けたい。送りたい意図と違った花を選んでしまっては、…

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【禍話リライト】花子さん譚「花子さん待ち」

 その時は、あまり怖くなくて「不思議だな」程度で済んでいたものが、のちに考え直すと肝が冷…

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【禍話リライト】よく見たら違う

 禍話の数々の話の中で、いつも心惹かれるのは、「ウェルカム怪談」という冒頭付近に語られる…

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【禍話リライト】面の向き(補記付き)

 怪談に登場する小道具は多様だが、お面、仮面にまつわる話は恐ろしいものが多い。そもそもが…

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【禍話リライト】こっくり譚「しにたくなかった」

 ❝視える❞という人に聞くと、霊の中には人間そっくりで見分けがつかないものもいるという。また、中には特定の記憶がバッサリ抜けてしまうという話もある。  2週続けてのこっくり譚のリライトに他意はなく、単に一番面白いと思ったためだ。今回は、きっかけこそ「こっくりさん」だが……という話。 【こっくり譚「しにたくなかった」】  高校生のTくんが自宅の自室に戻ってきて、ベッドに腰を下ろした。今日は学校でも家庭の用事でもさんざんに振り回されてクタクタだった。  せわしない一日を振り返り

【禍話リライト】こっくり譚「十円溜まり」

 世は呪物ブームだが、それが発動するタイミングは様々だ。  鏡をのぞいた瞬間、声が3回聞…

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【禍話リライト】襖の向こうの命乞い

 後情報で、がらりと怖さが増す話がある。  元の話もそこそこ怖いのに、スパイスが加わるこ…

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【禍話リライト】仏壇双子人形

 恐怖には様々な形がある。  特に恐怖症は多種多様だ。身近なのは先端恐怖、高所恐怖など、…

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【禍話リライト】犬を探す女

 ホラー小説「ぼぎわん」でも冒頭は、子供の留守番の場面だった。頼れる大人がおらず、不安な…

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【禍話リライト】押し入れの星

 禍話の守備範囲は広い。山、海にまつわる怪談の後、「こうなったら、宇宙に逃げるしか……」…

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【禍話リライト】バケツのしかえし

 怪異は、意図的に禁を破った人にだけ訪れるのではない。  何かのはずみで、彼岸のものの機…

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【禍話リライト】溶ける家族

 このリライトを読んでくださる人の中で、「禍話」を聞いたことのない人は少ないかと思う。しかし、耳にする状況は様々だ。ドライブの音楽代わりにかける人、イヤホンで聞きながらウォーキングをする人、寝床で流す人。  今回、2022年5月14日の放送は、控えめに言って大当たりの回だった。どれをリライトするか迷うほどだが、まずはつかみのこの話を。 【溶ける家族】  会社員のIさんは、禍話をスピーカーで聞いている。つまり、内容は分からないまでも同室にいる家族の耳にも入るということだ。