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マスコミが言うように、日本は女性がひどく差別されている国なのだろうか?「日本とフランスの女性の扱われ方、立場の違いを探る(1)」

2022年最新ジェンダーギャップ指数を見ると、フランスは15位日本は116位と下から数えた方が早いほどの順位となっています。

このジェンダーギャップの順位は、低ければ低いほど男性優位社会(女性差別社会)であるとされていて、順位が出る度にメディアがこぞって日本は女性差別の国とさわぎはじめるのですが、

いつもこの様子を見ながら思います。

ほんとうに、日本は女性がひどく差別されている国ですか?

実感とジェンダーギャップの順位が大きくかけ離れすぎていて、疑問しか浮かびません。

だいたい、日本はとても特異な国で、世界唯一と言っていいぐらい、女性の幸福度が高くて男性の幸福度が低い国なのです。

以前、雑誌のELLEが2014年に全世界同時に“幸福度調査”(参考資料1)によると、日本は89%の女性が幸福だと答えたのに対して、フランスは67%だったと言う結果で、日本女性の方が幸福度が高いと出ていました。

実感としてもあっていると感じます。私自身も日本にいた時の方が「自由」が多く幸福感が高かったため、女性であるがために男性から差別されているという感覚がほとんどなかったのですが、フランスに来てから「自由度」が減り、この男女間の差が気になって、気になってしょうがなくなりました。

日本のジェンダーギャップの順位が低い原因は、男女格差のランキングが、「政治への参加」「職場への進出」「教育」「健康度合い」の4分野の調査についてアンケートを取り、総合順位を決めているからだと思います。

日本は、「健康度合い」「教育」「職場への進出」の分野では世界トップクラスなのですが、女性の「政治への参加」は少ないのです。他の上位の国の多くは女性が不満をかかえていることが多く、それを克服するためにクォータ制を導入するなど、半ば強引に女性の議員の数をあげているところもありますが、日本は政界に進出したいと考えている女性自体も少なくなり、どうしてもそういう結果がでてしまいます。

そう考えると、このランキングの指標自体が、正確な女性差別を知るための項目ではないのではないでしょうか?

世界では、男性はなんでもかんでも男性優位にブイブイやってて抑制しないから男性の幸福度が高くなり、女性の幸福度がさがっています。だからこそ、こういったジェンダーギャップ基準が作成されたのです。

が、

繰り返しますが、

日本はとても特異な国で、世界唯一と言っていいぐらい、女性の幸福度が高くて男性の幸福度が低い国なのです。

これは、日本の男性は抑制しているから幸福度が低くなっている一方、女性は暴力的によってコントロールされることもすくなく、ある程度、自由に生きれるからこそ日本女性の幸福度は高くなっているのです。

だから、多くの日本の女性はそこまで政治的に国の方針を変えていこうとまで思う人も少なく、政治に参加したいと考える人も少ないのではないでしょうか。

はっきりいって、それは、

日本が、世界の女性が求めている状態をすでに確立しているからとも言えます。

だからこそ、それ以上を求めるかのように見える日本のフェミニストが、男性から大バッシングを受けるのです。

「こんなに抑制しているのに、これよりもっと抑制しろというのか!」

というのが、日本のフェミニストに対する日本の男性の気持ちではないのでしょか。

常々そんなことを思っていましたが、幸福度と、ジェンダーギャップ順位の剥離については、

統計探偵/統計データ分析家の本川 裕さんも、同じ結論に達していました

「ジェンダーギャップ指数」の結果(世界の中でも有数の男性優位社会、女性差別社会)と、意識調査結果による幸福度の男女格差のランキング(女性の幸福感が男性を常に上回る)はあまりに食い違っている。
ーーー
男女格差が大きいパキスタンやイランでは、幸福度も男性優位であるが、日本の場合は、男女格差が大きいのに幸福度は明確に女性優位である。
つまり、ジェンダーギャップ指数で測った男女格差と、幸福度の男女格差はまったく相関していない。相関図の全体的な分布を見てもそう言える。
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こうした面からも、マスコミ各社が「日本=旧態依然の女性差別国・男性優位社会」ということを述べるためにこぞって取り上げる世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数」を男女格差の程度を示す指標としてうのみして論じることには無理があろう。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2021/04/120-4_1.php

結論から言ってしまうと、世界のスタンダードは「女性・高齢・低学歴の者ほど幸福感が低い」というものだが、日本人は、これにすべて反している。日本は世界的に見て、特殊な国民であるということが見てとれる。
うつ病は、男性より女性のほうが多いというのが世界の通例であることからも類推できるように、ネガティブ感情度の男女比(男性÷女性)は、日本を除くすべての対象国で、1以下である。すなわち、女性のほうがネガティブで「マイナスの感情」を抱きがちである。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/07/post-96774_1.php

以上を読んでも分かるように、

「日本の女性は、低学歴でも学歴、高齢でも、幸福感が高い特殊な国」

なんですね。

世界の各国とは違うのにもかかわらず、別の世界観がベースになっている西洋の基準にあてはめようとするからこそ、「ジェンダーギャップ指数」の順位が低くなるのです。

はっきりいって、日本の価値観にそったあたらな基準を作り上げれば、日本の順位は高くなると思います

自国が有利になるように、新たな基準や規則を作ることはフランスや他国がいつもやっていることですね。なぜ、それを日本はやらないのでしょうか?そちらの方がおかしいのかもしれません。

例えば、日本だと、ダイエット目的などで、自分の楽しみとしてボクシングを習うことも可能ですが、ボクシングを習う一部のフランス人女性の大きな目的は、男性を殴れるようにするため…だそうで、そんな状況の中で生きていくことは、やはり、「マイナスの感情」が発生しやすいのでしょう。それなら、この辺りを含めて基準を作ったら、日本はジェンダーランキングはトップクラスになれるかもしれません。

では、その感覚の違いはどかからでてきているのか?

「日本」と「フランス」は何が違うのか?

ということで、これから3回に分けて、その辺りを掘り下げていきたいと思います。

今回の記事だけではわかりにくいところもあるかと思いますので、最後の記事まで読んでいただけると、わかりやすいと思います。


はじまりから違う、「日本」と「フランス」の女性に対する考え方

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