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au PAYのポイント還元が「初回限定」でなく「期間限定」な理由

今回のニュースはこちらの記事。au PAYで12月頭から3月まで最大20%のポイント還元を行うというものでした。

今回はこちらの記事を読んで感じた違和感について考察していきます。

・感じた違和感について

私もキャッシュレス決済を使っているし、ポイント還元をありがたく利用しています。今回の「au PAY」に限らず他社でも期間限定で大型ポイント還元をしている記事を見たことがあります。
ただ、今回ニュースを読んでいるときに「初回限定」でなく「期間限定(今回の例であれば4か月)」としていることに少し違和感を覚えました。
なぜかというと先日記事にした〈フードデリバリー〉に関する記事で、クーポンは初回限定のものが多かったからです。

私は、キャッシュレスポイント還元をする目的はは政府も進めていることから、利用者の増加だと考えています。フードデリバリー企業がクーポンを用いることに関しても利用者の増加が目的だと分析をしました。

では、ポイントとクーポンという違いはあれどなぜ「期間限定」と「初回限定」という異なる戦略をとっているのでしょうか?考えてみたいと思います。

・「期間限定」な理由

前提として、新規顧客獲得のためであろうことを述べておきます。

そのうえで端的に、大規模なポイント還元を期間限定で運用する理由は
ポイントで大きく還元してでも、自分たちが運営するプラットフォームを利用してもらいたいから
だと思いました。

キャッシュレス決済を運営している企業のいくつかは、キャッシュレス決済事業以外にも事業を行っています。例えば、楽天やauです。
ポイントとフードデリバリークーポンの違うところは受け取るタイミングと利用するタイミングがあることだと思います。クーポンは注文するときにすぐ使えますが、ポイントは決済が終わった後に還元されるでしょう。
そういった企業はポイントを獲得できるメリットを顧客に伝え、次回からも自分たちが運営するマーケットを利用してほしいのだと思います。今回のポイント還元はより強い顧客へのアピールみたいな感じでしょう。

期間限定は何回も利用できますが、初回限定は1度だけです。期間限定で多くの人に利用してもらい馴染んでもらった頃にポイントを還元し、「プラットフォームという自社の環」に入ってきてもらおうとしているのではないでしょうか。
それだけの投資する価値があるとauは判断していると考えてよさそうです。

・最後に

今回は、そもそも「大規模なポイント還元=赤字」ということを大前提として話を進めました。ですが、本当に赤字なのか、つまり、ポイント還元は赤字にならないラインで設定されている可能性については分析していませんでした。
簡単に調べてみたところ、このような記事がみつかり、推定が誤っていないことを感じています。ですが、どのくらいの規模の赤字なのかはまだわかっていないので、空いた時間に調べておきます。


当然といえば当然の分析になりましたが、何気ない疑問から分析することはこれからも大切にしていきたいと思います。
最後まで見てくださった方、ありがとうございました!

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