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どうして「昆虫タンパク質」なのか

今回はこちらの記事を読んで考えたことを、記事にしていきたいと思います。
食品を作る技術をもつ大手企業と、昆虫タンパク質を生産するベンチャー企業の提携ということで、お互いの強みを生かした工場づくりになりそうですね。

テーマは「昆虫タンパク質」です。

・そもそもどうして「昆虫タンパク質」が必要なのか

まずは、どうして「昆虫タンパク質」が注目を集めているのかについて考えてみます。

現状として、タンパク質源である家畜について、
①家畜の生産のために農地の80%近くを使っているが、カロリーは全体の20%未満しか供給しない
②家畜が排出する温室効果ガスが全体の14.5%を占めている

ということに分かっています。(こちらに参考にしたサイトのリンクを張らせていただきますが、他にもあります。ここではこの2つを紹介します。)

つまり、家畜はカロリー供給効率が低く、環境問題の悪化に大きく起因しているのです。
そこで、「効率よく生産出来て、温室効果ガスを排出しないタンパク質供給源って何だろう?」となった時、昆虫が注目を集めたのでしょう。
今年になってからですが、昆虫の安全性もEFSAが公言しています

・では、なぜ「昆虫」なのか?

元々、家畜を減らせない客観的理由は、重要なたんぱく質供給源だからです。
では、どうして他にも多々あるタンパク質豊富な食材の中で、「昆虫」が選ばれたのでしょうか。「大豆製品・魚」などはタンパク質が抱負ですし、環境問題にも大きく絡まなさそうです。

私は、「昆虫」が注目を集めているのは、
①これまで着手されてこなかったこと
②生産効率がいいこと

の2点が大きな理由だと考えます。

①は、つまり伸びしろが大きいということです。
誰も開拓していない畑を耕すことができれば、それは大きな資源になります。
②は、そのままの意味で、少ない餌でも効率よく生産できるということです。

加えて、今回の「アメリカミズアブ」のように、昆虫が環境負荷の軽減にも貢献できる食品となれば、これからより私たちの目を惹きつけてくるかもしれません。

・どうやって消費者に受け入れてもらうのか

昆虫タンパク質が普及されても、人々が摂取しないのであれば生産に意味はありません。

記事の中では、環境志向の食品を摂取したい人がたくさんいる、と書かれています。
しかし、この「環境志向の食品=昆虫たんぱく質」ではないので、実際に手に取ってくれるかどうかには疑問が残ります。

「昆虫たんぱく質」が非日常から日常に取り込まれるためには、「環境のため」というだけでない別の角度からのアプローチが必要なのではないでしょうか?
例えば、栄養面やコストパフォーマンス、味といった角度からです。

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