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「食」に特化して学べる学術機関

今回は、「食」特化して学べる学術機関にはどのようなものがあるのかを調べてみました。

・きっかけは、海外の大学から

今回調べてみようと思ったのは、海外に食に特化した学術機関があることを知ったことでした。
以下では、食に特化した大学を「総合食大学」と呼びます。

例えば、
Basque Culinary Center(バスククリナリーセンター)
The Culinary Institute of America(カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ)

といった大学があります。①はスペイン、②はアメリカにある大学です。

両者は料理に関して学ぶことが出来ますが、それだけでなく調理や食品を科学的に研究したり、食と関わるビジネスについても学ぶことができます。まさしく、食の総合大学です。

こういった大学が海外にあることを知り、日本ではどのような学術機関があるのかを調査してみました。

・日本における食の学術機関

今回は、上述したような食の総合大学があるかどうかを調べるので、「調理専門学校」や「栄養学部・学科」は除いて考えます。(ちなみに、調理専門学校はあるそうです。)

調べてみた結果、2つ見つかりました。
1つ目が、立命館大学 食マネジメント学部
2つ目が、新潟食科農業大学
です。
どちらも2018年に設立された、比較的新しい私立大学です。
上述した海外の大学と似ていて、学生が食を体系的に学べるような大学です。

「立命館大学 食マネジメント学部」のHPの「学びの特徴」欄にある、

実社会の食のさまざまな課題に触れる機会

が用意されているというのはとても素敵だと思います。
ただ食について学ぶのではなく、「食」が社会課題の解決にどう関わっていくのかをしれることで、社会的にも経済的にも良い効果を生み出されるのではないでしょうか。

・学術機関以外での情報発信

学術機関以外ですと、食と向き合うことを目指す団体「food skole」さんや、宮城大学食産業学群教授で分子調理額を専門にされている「石川伸一」さんが食に関する発信をされています。

それぞれのHPを見ると、”食”というのは本当に様々な分野と関わり合っていることを実感できます。同時に、それだけ他分野の人が関わり合わないと進歩していかない業界であることも感じます。

こういった方々の発信がなければ、食に関する関心が高まることはないのでしょう。
素敵な取り組みにただ深い感動を持つばかりです。

・これからはより食の学術機関は需要がありそう

フードテックへの投資が今増加してきています。
その要因についてはここでは割愛させていただきますが、投資が投下し注目が集まれば、食について学びたいと思う学生が増えてもおかしくないでしょう。もちろん、投資だけに限らず、さきほど挙げた個人・民間団体による活動によってもです。

そうなったときに、学べる場所が今後求められてきます。
フードテックに限らず、食を総合的に学びたいと考える学生を育てる学術機関がより必要になるはずです。そうなることを見こすのであれば、多くの大学がそういった学生を受け入れられるようになればいいなと思います。
例えば、新しい学部・学科の設営や、大学院の創設です。

現段階で
「”食”に関して勉強したいと思っているけれど、それは料理や栄養学に関することだけではない。ビジネスや研究についても知りたい」
と、考えている学生がどのくらいいるのか知りたいなとふと考えました。
実際、日本の学生はどのくらい食に関心があるのでしょうか。

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