「きのこ」からつくるジャーキー
今回はこちらの記事について書いていきたいと思います。
テーマは「ジャーキー」です。
・「きのこ」ジャーキーの特徴
MokuFoodsは今回、エリンギで作るジャーキーを開発しました。
Pan’s Jerkyは、ジャーキーを椎茸で作っています。
このきのこジャーキーには2つの特徴があります。
①ビーフジャーキーと比べて、サステナブルであること
②低脂肪・高ミネラル商品であること
です。
①に関しては、
If you compare one bag of Moku Jerky to beef jerky, you’re saving 12 square feet of land, 107 gallons of water, and 11 pounds of methane.(本文より抜粋)
と、MokuFoodsCEOのMattFeldman氏が述べているように、ビーフジャーキーを作るより、エリンギジャーキーの方が「必要コスト」が格段に少なくてすみます。
椎茸に関しては記事では記載されていないのですが、原木を用いて栽培することを考えるとエリンギよりは土地が必要になると推測されます。ただ、水とメタンに関してはエリンギ同様、減らすことが出来るでしょう。
②については、きのこ全般に言える特徴です。
きのこは全般的に低脂肪で高ミネラルを供給してくれる食べ物です。加えて、タンパク質も含まれています。USDAによると、100gあたりに3.1gのタンパク質が含まれているとのことです。
加えて、キノコ独自の「うま味」を活かすことで、塩分使用料を押さえているそうです。
・他のジャーキー
ビーフジャーキーに代わる他の代替品が作られていないかどうか調べてみました。
調べてみたところ、ソイジャーキーという大豆由来のジャーキーが見つかりました。
日本ではカバヤ食品さんなどが販売しているそうです。
これは余談になるかもしれませんが、食品乾燥機を使って、家庭でジャーキーを作られる方もいらっしゃいます。
オリジナルのジャーキーを作れるので、作るのが好きな方にはオススメかもしれません。
・今後気になる点
今回のきのこジャーキーのような、何かの「代替品」が世界的に開発されてきています。
このブログでもいくつか紹介させていただきました。
ただ、代替品が「代替品足りえているか」どうかは、これから調査していかなければいけない点だなと思います。
例えば、今回のMokuFoodsを一例にすると、Feldman氏がエリンギジャーキーがサステナブルであることを述べられいますが、これはエリンギジャーキーがビーフジャーキーの代わりになれたときだけです。
もしエリンギジャーキーがたくさん売れても、ビーフジャーキーの生産・売上が下がっていなかったら、それは代替品にはなっておらず、サステナブルな効果を発揮できていないと考えられます。なぜなら、結局、使用されている土地も水も、排出されているメタンの量も変わっていないわけだからです。
記事の冒頭の「肉摂取量を減らしたいと考えるアメリカ人全体の4分の1の人」が、「ビーフジャーキーをよる食べる層」かどうかを調査する必要もあります。
当然、これは他のモノにもいえることです。
「〇〇の代わりになってほしい」という生産者の考えが、思っていたようなターゲットには届いていない可能性があります。
「ただ、売れればいい」ことを目的にしないのであれば、こういう後の調査が重要になってくることを今回実感しました。
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