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融資は麻薬だ。。。

企業経営において『資金』は
人間の血液によく例えられます

多くの会社では
自分の血液だけでは
経営がまわせないので

『輸血』でおぎない

会社をまわしています


融資

この『輸血』が
銀行の『融資』です

その便利さから多くの
会社が『融資』に依存し、

本人が気づかないうちに
『中毒状態』に陥っているケースも
少なくありません

今日は、融資の『中毒性』について
解説します


融資の効能

プラスの効能『痛み止め』


『融資』の効能はなんといっても

『資金の課題が一気に棚上げできる』

ことでしょう。

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・先行投資が必要だが、手元に資金がない。。

・売上が減少して赤字になってしまった。。

・経費が増えて、資金が足りない。。

・得意先が倒産して、回収できない。。

など

さまざま問題から生じる

『資金』の
不足があっても


資金の不足

『融資』は一撃で

あなたの
『痛み』を
忘れさせてくれます!

万能的に効く
痛み止めです

痛み止め

マイナスの効能『錯覚』


法人の場合は
とくに
一定の信用枠があるため

必要がなくても
銀行が『融資』の
セールスにきてくれます


そのため

会社の実力以上に

力があると
『錯覚』
してしまいがち

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まるで、
普通のひとが
スーパーマンになったような。。。

『融資』には
そういった

『気』を大きくする
負の側面もあります

融資の依存性


・痛みを忘れさせてくれる
・自分が大きくなったと感じられる

といった
2つの効能は

一度その快楽を覚えると
忘れられなくなり

次も『融資』が
うけられるのか?

『融資』をうけるには
どうすればよいのか?

が社長の一番の
関心ごとになります

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本来であれば

課題と向き合って
解決方法を模索したり

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身の丈に合った
経営をするのが
あるべき姿ですが。。。

身の丈に合った経営

そして、

『融資』をうけること自体が
目的化しはじめます

融資の副作用と禁断症状


『融資』あくまでも
外科的な一時の
『輸血』であって

あるべき姿は、
自分で自分の『血液』をつくり
活動しなければいかません

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輸血が
慢性化することで

以下の不具合がでてきます

・金利負担が重たい(高コスト体質)

・いざという時に、借りれない(信用枠の消化、浪費)

・事業に不要な資産増加(リゾート会員権、高級車)

・銀行のいいなり(投資信託、生命保険などいわれるままに加入)


ここまでくれば

あなたの会社の体力は
どんどん銀行にうばわれています

かつては、銀行の支店が増えた駅は
倒産企業が増えるので
企業数が減るといわれました

麻薬も売人が増えれば
患者が増えるように

当然ながら
相関関係がありますよね

笑えない話です

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融資が受けられない社長は
『禁断症状』がではじめます

・追加担保
・手形割引
・ファクタリング
・カード決済
・ノンバンク

とにかく
頭の中は『融資』で
一杯になります

依存症からの脱却

『融資』依存症は
会社の体力を奪います

これは病気なので
適切な治療が必要です

『中毒からの脱却』

ぼく自身、
学生時代から

娘が小学校低学年までは
愛煙家でした

タバコをやめるなんて。。
ありえない。。。。

逆に意思が弱いくらいに
思っていましたw

しかし、

娘が小学校の授業で
タバコの害を
洗脳されw

ぼくは娘から
攻撃を受けるようになり

このままでは嫌われる。。。

と自覚して

卒煙することに。。。。w


でも。。。

ダメだとわかっていても

『脳』が快楽を覚えてるので
理性でのコントロール
って難しいんですね

依存症から脱却する方法①

『融資中毒』を自覚すること

たばこの例でも
ぼくはいつでもやめられると
思っていました

でも大切なものを失いかけるまで
『中毒』だと
気づいていなかったとが
今ではわかります

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『融資中毒』の患者も

・中毒であることを認めること
・『脱却したい』と思うこと

がスタートです

自覚

依存症から脱却する方法②

・専門家に相談すること

売人はプロなので、
融資中毒患者の弱さを熟知しています

あの手この手で
脅したり
持ち上げたり。。。

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現状があなたが
『融資中毒』であれば

あなたのまわりは

・わかっていない
・共犯者

のどちらかでしょう

薬物患者の再犯率は
6~7割ですが

あなたの『融資中毒』はいかがでしょうか

まとめ

・『資金』は会社の『血液』
・『輸血』(融資)は一時的な外科的アプローチには有効
・『輸血』(融資)には中毒性がある
・『中毒性』は、『痛みが飛ぶ』『スーパーマンになれる』
・中毒性と禁断症状
・依存症からの脱却方法①認識②専門家

融資に関して
ホリエモンが

『借りないやつはバカ』

といった
発言されたのを
見聞きした覚えがあります

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『融資中毒』患者は

ホリエモン理論を
こころの拠り所に

『借りれることが信用』だとか
『借りてからものを言え』といった

開き直り派も
一定数いらっしゃいます


ぼくの考えは

『ステージ』や
条件によって
正解はちがう

という立場をとっています

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ホリエモンの考えは

アーリーのステージでは
躊躇していたら

その『椅子』はもう無いよ
という説です

それはそれで
おっしゃる通りです

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ステージの判断や
置かれた状況は

それぞれ
違うので
一概にいえませんが

銀行による間接金融の場合

自分の血(自己資本)でまかなえる
ことが理想であることは

間違いありません。

最後までお読みいただきまして
ありがとうございました!

ではでは。









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梅村 尚樹 /中小企業CFO・著者
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