熊師匠に　秋鮭の獲り方を教えていただく　鮎漁師　　地の涯にて

目の前には　大きな大きな　ヒグマ師匠
大きな大きな　秋鮭を口に咥えている。

川の中を　走り跳び
静かに水面を眺めて
また走り
やっと手にした一匹

そんな　姿を　眺めながら
自分に　置き換えていた。

“やってる事は 変わらないな”って

“明日　何しよう”
なんて　まだ思えなくて
“この生を　いかに明日に繋ぐか”って




日々　目の前の魚を　追っている。

ふらっと出かけた　地の涯　知床

ワクチンで十万分の１の確率のギランバレーになった。

“宝くじ　買ったら”って　
良く言われた。
そんな事に　運を使いたくないからって
笑ってた。

いま　目の前には　ヒグマ師匠が
一生懸命　秋鮭を　獲ってられる。

ふらっと出かけて　目の前で
魅せて頂く　光景は　美しくて

“やっぱり　なんか持ってるな”って
普段は　思わないけど
この時は　思った。

地の涯で　観た
素晴らしい景色

自然な流れで　魅せてくれた景色

少しずつでも　お伝え出来ればと

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
地の涯にて