- 運営しているクリエイター
#浮世絵
浮世絵の絵の具ー紅・補足ー
紅についての補足動画になります
以下は細工紅と本紅の製法上の違いの概要です
紅花餅を灰汁を使って搾り、その液に酸液を加えると赤の色素が結晶化します
そしてその余分な水気を切ったものが細工紅となります
本紅を作る場合は、その水気を切る前の赤の色素が結晶化している液体中に、麻や青苧からなる布を浸し染めつける、という工程が加わります
麻や青苧には「赤色素は定着するが黄色素は定着しない」という性質 もっとみる
浮世絵の絵の具ー紅ー
追記
江戸時代における浮世絵の原色としての赤の絵の具は、細工紅と本紅(小町紅)の2種あり、どちらも紅花から作られています。この動画はその概要になります。さらなる詳細はこちらをご覧下さい→https://note.com/ukiyoe_shimoi/m/m2032b77d4cc0
SpecialThanks:菅原広司、末光陽介
浮世絵の絵具ー細工紅④
復刻春画「蛸と海女」は紅絵具も自分で作りました。思ったより上手く出来ましたが、細かいデータはまだ確かなものが分からず、詳しくは次回にし今回は概説だけ説明します。
1 紅花餅100gを2日2晩水に浸けます。
2木綿布に紅花餅をくるみ絞ります。黄色の液が出ます。(この絞り汁は使いません。)どれくらい絞れば良いかはまだ掴めていません。
3前日の晩より木灰と水を混ぜて灰汁の準備をしときます。町田市大賀
浮世絵の絵具ー細工紅②
新作用に注文していた細工紅が届きました。細工紅は出来上がったばかりの状態は泥状ですが水分を含んだままだと変色の原因になるので、すぐに使用せず保管する場合は乾燥させます。(とても高価で摺師としての下請けの仕事では使えません。)
下請けの仕事が忙しく、新作の制作ははかどってはいませんが、少しずつ進行はしています。
2018.2.16