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リスクと私たちの意思決定のはなし

え!なんか題名からして、難しそう…。そうです、いえ、そんなことはないんですが、最近、研究でリスクの事が気になって気になって、仕方なくなって…。インプットをたくさんしているので、ここで、アウトプットを勝手にしていきたいと思います!(お付き合いくださいな…)

どうも、しもおかです。今回の題名はなんか真面目…。

そうなんです、最近ちょっと、真面目に勉強してみました。

実は、私20歳の高専生時代から、防災に関しての研究(まぁそのころの研究は研究ではなかったのではないかと思いますが…(笑))を続けているのですが、現在は修士論文に向けての研究を行おうとしています。

これまでは、災害の中でも、地元広島も、過去に多くの被害に遭ってきた「土砂災害」を対象に、高専時代は、地盤の観点からの研究をしてきました。

今回は、そこから少し視点を変えて、人々の行動にフォーカスしようかなと考えています。その中でも、災害時での議論の視点に欠かせないのが、「リスク」の観点だと考え、今の勉強に至っています。



さて、それではリスクの話に入っていきましょう。


みなさん、リスクと聞いてどんなイメージを持っていますか?


怖いこと、未知なこと、あまりよくないことを思い浮かべると思います。

今日、私たちが暮らしている社会は、多くの危険に囲まれていますよね。例えば、コロナウイルスなどの感染症、台風や、地震などの自然災害、また、交通事故や発電所事故、犯罪、さらには、テロや戦争などがありすます。

私がこのすべての危険性による被害を受けることは、ほぼないといえますが、そのような被害を受ける可能性はだれもが持っています。こんな風に、被害や損害を受ける可能性に対して、リスク(Risk)という言葉が使われることが多いです。

私たちはリスクに関して何らかの意思決定をし、行動をするわけですね。だって、逃げたいですし、なにか危険を受けるにしても、少ない方がいいですもんね。

しかし、実際は、効率の良い合理的な判断ができないのが、人間なんです…。(これに関して私はびっくらたまげました、え、人間しっかり考えられそうなのに実際実験からも、ポンコツなこと、さらに時に重大なエラーを起こしてしまうらしい…)

では、人がリスクに関して、なんらかの決断を下すとき(例えば災害が起きそうだから逃げようといった感じの)、脳の中ではどのようなことが起きているのか…。

大きく勉強した中で、重要なのが

人がなんらかの判断を下すときの2つの思考システム

がポイントになると同時に、自分自身が知って面白かったので、今日はこれだけについて話をします。

人間は何かを見たとき、以下の二つの思考システムが起動します。

システム1さん と システム2さん

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図左 システム1さん 右 システム2さん

イメージとしてシステムさんたちに性格をつけると、システム1さんは、直感行動派、思い立ったらすぐ決定。勝手に体が動く感じです。でも結構、それが本当に正しいかどうかはわからない。

システム2さんは、のんびりマイペース派、活動まで腰が重い、計算や頭を使わないと困難なことにたいして、システム1さんより、できる。

システム1さんが、得意なのは例えば、目の前に眉間にしわを寄せている人がいたら、その人が起こっているとわかることが挙げられます。みなさんも、そんな考えず、パっと判断することができますよね。

反対にシステム2さんが得意なのは例えば、17×24にような、一見パッとできない計算などです。う~んって考えるときだいたいこれ。

普段の生活では、私たちの頭の中で、システム1さんがまず出動してくれて、必要であれば、システム2さんが登場してくれるという感じです。

しかし、ここで困るのが、私たちの意思決定で、システム1さんには大きな欠陥があり、それは『本来の質問を簡単な質問に置き換えて考えてしまう』という思考があり、心理学の分野では、これはヒューリスティック(heutristic)と呼ばれています。この、ヒューリスティックは、素早く答えを出すことができますが、その答えが正しいとは限りません…。
システム1さんとシステム2さんの悪いところが合わさって、ヒューリスティックが発生…それによって、ある特定の状況で起きる認知の偏りを認知バイアスといいます。

この、認知の偏り「認知バイアス」によって、人間はポンコツな判断をしてしまうということらしいです…。

特にリスクに対して、意思決定を行う際これが頻発に発生することが問題になっています。

という感じで、今日はリスクと私たちがそれに対して、なにか意思決定を下すとき、脳ではシステムさんたちが頑張ってくれていますが、結局合理的な判断ができないときがあるというはなしを今日はしました。

ちなみに読んだ本はこちら

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