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【先人の思いを活かしたい】ヒノキ無垢材家具”Trolley Desk”、クラウドファンディング挑戦中 (UKIHAインテリアデザインコンテスト最新情報)

働き方が変化してきていた2020年春、「テレワーク」を題材とし、「地域材ヒノキ」を用いた家具デザインを募集した「UKIHAインテリアデザインコンテスト」。その特賞作品をついに製品化いたしました。今回その製品について、クラウドファンディングを実施します。

Trolley Desk(トロリーデスク)のご紹介

テレワークが推進されるようになってから、在宅で仕事をする機会が増えてきました。ですが、簡単に移動できて、ソファでもリラックスした状態で軽作業ができるデスクというものはありませんでした。そのような現状を変え、快適に作業することができるのが「Trolley desk」です。

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〈Trolley desk3つのポイント〉
①ソファでの作業に最適。コンパクトかつ片手で持ち上げられる軽さ。理想の在宅ワークデスク。
②ヒノキ無垢材の香りと本物の木の質感に癒される。
③ウォールナットをアクセントにしたかわいいデザイン。

Trolley Deskは、主な材料として地域材のヒノキを用いています。ヒノキは木の中でも軽いため、ステンレス製の家具はもちろん、広葉樹を用いた家具と比較しても、非常に軽量な製品となっています。

片手で容易にもち上がる重さであり、コンパクトなデザインも合わさって移動がとっても簡単です。そのため必要なタイミングで移動させ、ご使用いただけます。

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また脚部には、天板の端を持ち上げたときにのみ回転する車輪もついており、こちらを利用した移動も可能となっております。

車輪部には、丈夫な素材であるウォールナットを起用しており、デスクの強度を担保しています。また、白いヒノキに黒いウォールナットがアクセントとなる、可愛らしいデザインとなっています。

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Trolley Deskは、素材にヒノキ無垢材を使用しております。福岡県うきは市のヒノキ専門の製材所、栗田製材所によるこだわりの素材です。

また塗装方法として、素材を活かすオイル塗装を採用しております。ウレタンコーティングなどと比較し、厚い膜をつくらないため木の質感を損なわず、触れたときに木のあたたかみを感じることができます。

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Trolley Deskは、「大川家具」として全国的に有名な、福岡県大川市の職人によって制作されております。コンテスト特賞作品のアイデアをベースに、生活の中により馴染むよう、寸法や強度面など細部までこだわりブラッシュアップいたしました。

洗練されたデザインと、つくりものではない無垢の木のあたたかみは、皆さまのリモートワークをより豊かにします。

詳細は、下記クラウドファンディングページに記載しておりますので、ぜひご確認ください。


UKIHAインテリアデザインコンテストについて

働き方が変化してきていた2020年春、「テレワーク」を題材とし、「地域材ヒノキ」を用いた家具デザインを募集しました。

特に、「特賞作品の実作」という部分をご好評いただき、初開催ながら30を越えるご提案をいただきました。

応募作品1

応募作品2

ご応募いただいた作品は、どれも大変魅力的で、選定にはとても時間を要しました。その中で見事、特賞に輝いたのが「Trolley table&stool」でした。

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 在宅にて作業や会議をしていると自分が状況によって室内の中を動いている事に気づかされます。
 例えばコンセントやLANケーブルなどの近い場所に机を移動するなど、リーモート会議などで後ろの写りが奇麗な所に移動してパソコンを設置する等、常に状況が変化しています。
 そんな時移動しやすい家具を提案致します。

デザインを製品として実際に形にするのは、非常に大変な作業です。特に、ヒノキは広葉樹と比較し軟らかく、家具としての加工は難しいこともあります。

何度も試作を繰り返し、デザインのイメージやコンセプトをなるべく損なわないよう工夫しながら、同時に製品としてより使いやすくなるようブラッシュアップしました。

プロの職人にご協力いただき、形になったTrolley Desk。制作チーム一同、自信を持ってご提供する、理想のワークデスクです。


制作チームのご紹介

・うきは市地域おこし協力隊 杠(ゆずりは)
前職は住宅の設計士であり、インテリアなどを含めた総合的な空間コーディネートを得意としております。現在は、プロダクトの開発(商品のデザインや企画)なども携わらせていただいています。

・うきは市地域おこし協力隊 島崎
うきはの林業・木材産業を盛り上げるという担当で日々活動しております。林業家として自立するため、森林組合や製材所で実務を通じた勉強をさせていただいた他、現在福岡県の自伐林家研修を受講中です。

・株式会社井上企画
家具のまち、大川市の材木店です。ウォールナットなどの外材広葉樹の加工を得意としており、家具や木製品の制作も行っています。

・栗田製材所
うきは市のヒノキ専門の製材所です。ヒノキの丸太を加工し、角材や板材を製材しています。長年培った経験により、素材の特徴を活かしながらの最適な乾燥具合を実現しています。栗田製材所のご協力により、こだわりの素材を使用することができました。


先人が植え育てた木を活かしたい(制作ストーリー)

林業を知ってもらい、木の魅力を知ってもらい、先人が植え育てた木の価値を高めたい。当プロジェクトの根底にあるのは、そうした思いです。

うきは森林 2

日本には、木がたくさん存在します。国土の3分の2を森林が占めており、国土に対する森林率は、世界でトップクラスです。

特に豊富に存在するのは、スギ・ヒノキといった樹種です。これらは人工林と言い、戦後植林されてきた木々です。わたしたち子孫が豊かになるよう願い、植えた人がいて、育ててきた人がいて、そういった60年前からの営みがあるからこそ、今、立派に存在しています

うきは市にも、そうしたスギ・ヒノキ山が豊富に存在します。傾斜が急で、きっと作業が大変だっただろうと想像されるような山林にも、たくさんの木々が育っています。

これらの木々から成る山林は、実は私たちの生活にとって重要な役割を果たしています。

・豊かな水を育むこと

・土砂災害などのリスクを減らすこと

などです。

これらの役割を果たす上で重要なのは土です。ろ過することで栄養のある水を育んだり、保水することで急な土砂崩壊を防いだりする作用は、すべて土によるものだからです。良質な土は一朝一夕で育めるものではなく、日の入り具合や下草の状況まで含めたトータルで最適な山造りを、長期にわたりしていく必要があります

そういった営みを担っている職種があります。林業です。

木を伐って、植えて、山を造る、そうした林業の営みは実はわたしたちの生活をに密接に繋がっているのです。

昨今では、建築様式の移り変わりや代替素材の出現により、木材の需要は減少、価格も以前に比べ大きく落ちています。木は私たちにとってあまり身近ではなくなり、木の見た目、手触り、香りやあたたかみといった、本物の木ならではの魅力を感じる機会も少なくなっています。そうした状況下では、木の価値がどんどん下がっていってしまいます。

木ならではの良さが忘れられてしまうと、見た目を似せただけのもので良いとなるシーンも出てきます。せっかく先人が植え育ててきた木々の活躍の場がどんどん減っていってしまいます

極端な話、バイオマス燃料として燃やされるだけの木も増えてきています。木質バイオマス発電は、林地残材などの未利用材を活用することで私たちの生活を豊かにするという考えで作られた立派な仕組みです。

しかし近年では、本来もっと人を幸せにするような製品であったり、暮らしを守る建物になれたりする木々までもが、燃料になっています。私たちが木を必要としないことで、燃やされるだけの役割しか果たせない木が少しずつ増えてきています。

60年かけて育った木の役割が燃やすだけで終わりというのはあんまりだと思います。

また同時に、木の価値が下がれば、林業や木材産業といった業種は苦しくなります。そのことは林業の今後の持続性に関わり、初めにご説明した通り、水を土を育む山林の在り方に関わり、つまり私たちの生活にも関わってきます。

こうした状況を変えたい。そのためには、今一度林業や木について広く知ってもらう必要があると考えます。

林業を知ってもらい、木の魅力を知ってもらい、先人が植え育てた木の価値を高めたい

コンテストでは、だからこそ、ヒノキを用いた家具というテーマで募りました。Trolley Deskは、木の良さが伝わるよう、細部まで工夫を凝らしています。

Trolley Deskに通じて、少しでも林業や木について伝えていければと思います。よろしければぜひ、周知を含めまして、ご支援・ご協力いただけますと幸いです。恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

*当クラウドファンディングでご支援いただきましたお金につきましては、今後の取り組みの資金にいたします。具体的には、UKIHAインテリアデザインコンテストの継続実施や、耕作放棄地の果樹等、未利用材の活用などを考えております。

第2回の作品もクラウドファンディング挑戦中


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