2歳7ヶ月の子に教えてもらった、グミの美味しい食べ方
小学生の頃に、泊まりがけでサッカーの大会に参加した。
その期間中、雨で大会が休みになった日があった。
小学生だし、今みたいにスマホもないし、泊まりの大会が開催されるような田舎の街で周りには何もなく、暇を持て余していた。
泊まっていた施設に唯一あった娯楽が自動販売機だった。
しかも、飲み物だけでなく、お菓子も売っている自販機。
最初は普通にジュースを買ったりしていたのだが、当時、コーヒーも紅茶も飲めなかった私は、飲みたいものがなくなってしまい、ポテトチップスに手を出してしまった。
その頃、一緒にサッカーをしていた人の中には、後にプロになった人もいたのだが、そういう人たちは思い返すとその当時から意識が高く、
「ポテチの食べ過ぎは良くない」みたいなことを言い出して、
そこまで意識の高くなかった私は、「まあ、そうか」という気持ち半分、
「別にええやろ」って気持ち半分で、ポテチはやめたが、グミを購入した。
その時に初めて、ポイフルを食べたと記憶している。
これが、めちゃくちゃ美味しかった。
果汁グミは食べたことがあったが、果汁グミはそこまで好みではなく、グミ自体をあまり食べていなかった。
ポイフルに出会ってからは、「グミって美味しんだ」という事実に気がつき、グミをよく食べるようになった。
その時期に、「ピュレグミ」が現れて、それにもハマり、その後に出てきた「フィットチーネグミ」にも、しっかりはまった。
大人になり、お酒を飲むようになったことか、8時間労働をするようになったからなのかわからないが、グミだけでなく、お菓子自体を食べる頻度が激減した。
ところが最近、2歳7ヶ月の子がお菓子を食べるようになり、一緒に食べたり、子が食べきれなかったものを食べるようになった。
最初は、赤ちゃん用のせんべいや、卵ボーロみたいなものを食べていたのだが、最近は普通にじゃがりことか、芋けんぴとか、大人も食べたくなるようなお菓子を食べている。
中でもお気に入りが、何の因果かグミである。
さらに遺伝としか考えられないのだが、1番のお気に入りはポイフルである。
私も、実に20年ぶりくらいにしっかり、ポイフルを食べると、ちゃんと美味しかった。
子供と取り合いになるくらいに食べるようになってしまった。
子供とスーパーやコンビニのグミ売り場を注意深く見るようになったのだが、ポイフルのような「つぶグミ」という商品を目にする機会が増えた。
調べたら、結構昔からある商品のようだが、私は最近初めて知った。
ポイフルより、量が多いのに安いというので、子供に「つぶグミ」も美味しいよ、と勧めて少しでも節約しようとしている。
せっかく見つけたコスパ最強グミにも関わらず、我が子はそれを数粒握りしめて口に運んでしまう。
「ちょいちょい!一粒ずつ食べてよ」
と注意するのだが、へへへ、という顔をして、口いっぱいに頬張っている。
個人的に、どちらが好みというわけではないのだが、つぶグミの方がポイフルより小ぶりで、コーティングがしっかりしているような感覚があり、歯応えがあるように思っている。
先日、子供が飽きたのか、何なのかで、食べきっていないつぶグミがあり、こっそり食べていた。
もちろん一粒ずつ。
サッカーの試合をテレビで見ながらだったので、ほとんど無意識的に口に運んでいて、
「あれ?今のやつ美味しいぞ」となったのだが、
普通に3粒同時に口の中に入っていた。
ポイフルより小ぶりだし、一粒だと物足りないかもしれない。
複数を、それも味違いで口に入れると、味に深みが増して、さらに美味しくなる。
2歳7ヶ月にして、独学でこの境地に辿り着いた、子の味覚を親ながらあっぱれと思った。
ただ、2歳7ヶ月は、普通に喉に詰まったら嫌やから、一粒ずつ食べてほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?