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見えてるものは、見えてない

先日、漫画本をまとめ買いしました。

自分のために漫画をまとめ買いしたのは生まれて初めて。

病児保育事業等に取り組んでいらっしゃるNPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんのnote。

駒崎さんがnoteでおススメされていた漫画が、今回まとめ買いしたものです。私が将来的にやりたい事業の世界を描いていたんです。

児童虐待、こどもの貧困問題。

読んでいて、非常に胸が絞めつけられる思いがするものばかりですが、これが日本で起きてることの現実。

これを読んでいるあなたも、子供がいるいない関係なく、是非社会課題として手にとって読んでいただきたいです。

近所の方がいたら、うちを図書館のように使っていただき、是非多くの人に読んで欲しい!!

1)『ちいさいひと』

これは児童相談所に新任として勤務する青年が、児童虐待に遭う子供達を保護しながら、自身が幼少期に受けた虐待と向き合っていくという話。

涙なしには読めない社会派漫画。

私も幼少期に虐待を受けていましたが、メディアで報道され、この漫画に出てくるような酷さではありません。

閉ざされた家庭という中で、今この瞬間もこうした状況にある子供達がいる。

そうした1人でも多くの子供を保護し、歪んだ愛情から解放してあげること。

そのためにも、自分の子供だけではなく、地域の子供達を見守る体制。

地域で子育てしていく一人ひとりの姿勢と責任って、持たなきゃならないと気付かせてくれる漫画です。

子どもこそが、この国の未来なんですから。

2)『神様の背中』

これは様々な社会問題が描かれている漫画で、一巻完結の漫画です。

生活保護、子どもの貧困、DV、児童虐待、性的虐待。

ここで感じるのは、一人ひとりのゆとり。

お金のゆとり、時間のゆとり。

そして、そこから生まれる心のゆとり。

ここに出てくる多忙なワーママに非常に共感してしまいました。

そうしたゆとりを手に入れるためにも、手放すものを増やす勇気って大切。

以上、

この2つは是非チェックしてみてください。

目の前に見えてる世界って、本当は見えてない。

そう思います。

家庭という閉ざされた世界まで覗いてみないと、真実はわからない。

そういう世界というものは存在していて、そこを開けられるのは、ご近所さんであり、友人であり、地域。

つまり、私達全員がそれに該当し、子供を見守る責任がある。

夫が日本の児童虐待や自殺のニュースを見ていて、いつもこういいます。

「ナイジェリアでは、こうなる前に解決してる」

彼の国は、THE 村社会なので、「ご近所」範囲が本当に広い。

日本でいうと、「〇〇1丁目」みたいなところは全員顔見知り。

もしかしたら、2丁目まで顔見知りかもしれない。

だから、誰かが1日でも見かけないとすぐ

「あいつはどこ行った?大丈夫か?」

となるそう。

これも善しあしがありますが、日本に必要なのは、こうした「繋がり」なのかもしれません。

ご近所付き合いが希薄になっているが故に、自殺や隠れた虐待が発生し、見つかりにくいのだと思います。

子どもだけではなく、キリスト教の「隣人を愛せ」じゃないですが、大人同士も近所で気に掛け合って、声かけ合って生きていければ、

もっと心のゆとりのある社会になるのではないか。

これらの本を読み、本当にそう思いました。

この想いが、より多くの方へ届きますように・・・。


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