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中小企業で働くということ(給与)

日本は、中小企業が圧倒的に多い国です。
個人事業なども含めると企業数は約350万社。
大企業含めた全企業数の99.7%を占めています。
最近は生産性向上やインフレ、賃金アップなどの話題もあり、中小企業が
取り上げられる機会も増えたと感じます。

企業によって形態や事情、体質など様々ですが、経験して感じた
実情をお伝えます。
今回は、給与面中心です。
大手人材企業→300名規模の中小製造業→起業→150名の中小IT企業
と歩んだ経験でお伝えします。

昇給は微増 

毎年「昇給」を設定している企業は多いと思います。
「ベア〇%」、「ボーナス〇ヶ月分で〇円」など収入に関わることは
メディアなどで頻繁に取り上げられますね。
※2024年は、中小企業4.50%(ベア+定期昇給)という記事も出てました。

定期昇給とベアは異なる数値ですが、合計4.50%は中小企業にとって大きな上昇です。
組合や業界の組合に加盟している一部の中小企業が対象と思いますが、
賃上げが進んでいる印象はありますね。

基本給¥300,000-の場合、¥13,500-のアップ。
これを多いと感じるかは、様々ですね。
※大企業からみると全然低い額と思います。

この4.50%の数値に反映されていない中小企業は多数存在しています。
恐らく、中小企業の中でも比較的大規模クラスが実現できている程度だと
推測しています(従業員300名近くなど)。
年1回の昇給は、基本給の2%~3%くらいという企業は多くあります。
昇給額だと¥3,000~¥6,000程度という方もたくさんいます。
私の勤務していた製造業も若手・中堅は¥3,000~¥7,000の幅でした。
一応、査定の仕組みを作り上司と役員面談、目標シートの作成した管理、
といったプロセスを踏んで行われます。

月額給与は毎年微増が現実です。
年齢を重ねるとだんだん給与の低さに気づいてくるので、人材の確保は
中小企業にとっては大きな課題になりますね。

年功序列はまだまだある

年功序列は厄介ですね。
そのため若手の登用が進まず、給与上昇しない一つの要因になってます。

中小企業には勤続年数長い方は結構多く、何らかのポストについています。
辞めないのでポスト空かない。
若手は出世に夢が見れなくなります。

ポストある方が、昇給の優遇も高く、部下の査定権限を持つことも
多くあるので若手が委縮し伸びない。
昇格し難いので給与が上がりにくい組織になります。

年功序列は無くなりそうで、なくならないですね。

賞与に楽しみは感じられない

昇給と共に、収入の柱になる賞与。
大企業との差が生まれるポイントですね。
賞与の時期になると、ニュースで平均賞与○○とか聞きますが、
中小企業で働くサラリーマンからすると耳が痛いのではと思ってます。
大手上場企業の一部だけに焦点を当てた数値は全体像を表していないので、
勘違いに繋がることもあります。

中小企業は良くて60~80万くらい。これは上位役職につく方々。
一般社員などは、20万~40万くらいではないでしょうか。
※今年はインフレ、賃金上昇への取組で少し上がっているかもしれません。

同級生などで集まると差が極端に生じるので、自分の人生を見直すきっかけになるでしょう。5年10年と続くと収入の差は大きいですね。

中小企業の年収は、500万~800万くらいが多い層ではないでしょうか。
800万くらいは部長・役員クラスです。
年収500万くらいの中堅層も多くいます。

中小企業の生産性向上は大きな課題です。
色々な視点で中小企業の実情を伝えたいと思います。


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