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臨床で押さえるべき慢性疼痛の基礎編

みなさんこんにちは、リハビリナレッジです!

本日の投稿内容は特に若手リハビリテーション職の皆さんに向けて、「慢性疼痛の基礎と応用」について詳しく解説する記事をお届けしたいと思っております。第一弾として「基礎編」です!慢性疼痛は多くの患者さんが抱える深刻な問題であり、その理解と対応がリハビリテーションの現場では非常に重要です。この記事を通じて、基礎知識から具体的なアプローチまでを学び、実践に役立ててください。

慢性疼痛の基礎知識

〇慢性疼痛とは?

国際疼痛学会では、「痛みとは実質的あるいは潜在的な組織損傷に結び付く、あるいはそのような損傷を表す言葉を使って述べられる不快な感覚・情動体験である」

「慢性疼痛は、通常3か月以上続く痛みである」と定義しています。急性疼痛とは異なり、組織の損傷が修復された後も痛みが続くため、そのメカニズムはより複雑です。痛みの原因には、神経系の障害や心理的要因などが関与していることが多いです。

  • 侵害受容性疼痛:炎症や組織損傷によって生じた発痛物質が末梢の侵害受容器を刺激することで生じる痛み

  • 神経障害性疼痛:体制感覚神経に対する損傷や疾患によって引き起こされる痛み

  • 非器質的疼痛:説明しうる気質的病変がないにもかかわらず訴えられる痛みや、器質的病変は存在するがそれによる十分説明しえない痛み、心因性疼痛や機能性疼痛症候群が含まれる

〇 慢性疼痛の評価

  • 痛みの強度評価: Visual Analogue Scale (VAS)やNumeric Rating Scale (NRS)などを用いて、患者の痛みの強度を評価します。

  • 機能評価: 日常生活動作(ADL)の影響を評価するために、Oswestry Disability Index (ODI)やRoland-Morris Disability Questionnaire (RMDQ)などを使用します。

  • 心理社会的評価: 痛みの心理的・社会的影響を評価するために、痛み関連のアンケート(例:Pain Catastrophizing Scale)を活用します。

患者に対して、慢性疼痛のメカニズムや治療法について理解を深めてもらうことが重要です。教育を通じて、患者自身が痛みを管理するスキルを身につけることができます。

最後に

慢性疼痛の理解とその対応は、リハビリテーション職として非常に重要なスキルです。この記事を通じて得た知識を、日々の実践に活かし、患者さんの生活の質向上に貢献してください。

今後もリハビリナレッジのnoteでは、専門的な情報や実践的なアドバイスを提供していきますので、お見逃しなく!

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