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おすすめの本|推し、燃ゆ
✏︎『推し、燃ゆ』
✏︎ 宇佐見りん|著
※作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。
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「すごかった、ほんとに」
とは、高橋源一郎氏の書評。
序文を読み始めて数ページ、
無意識の内に声を出して読み進めている自分に、
ふと、気づく。
著者が紡ぐ文には、そうせざるをえない何かが、ある。
まるで、ひと握りの、鍛え抜かれたアスリートの、
無駄のない肉体に宿る光を目で追う様に、文字を追う。
意見が極端に二分しそうな「推し」という題材だが、
著者の紡ぐ物語には、こちらの心の奥底に宿る「生きるとは」を、揺さぶる。
この社会のなかで、踠き、足掻き、生きるものの。
ひと息に読了した口からこぼれ出た言葉、
「いや、すごかった、ほんとに。」
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