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退職金問題を考える

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退職金、いわゆる企業年金、退職一時金の問題点は何か?という点を取り上げていきます。
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2020年5月の記事一覧

増加する非正規雇用、その内訳を分析する。

増加する非正規雇用、その内訳を分析する。

日本の雇用人数の半分近くにまで非正規雇用が達していていることを知っているでしょうか?

元データはこちらから。

ただ、この増加の要因としては、65歳以上の非正規雇用の人数が増えたから、ということはあります。

この図は、「非正規の職員・従業員」/「正規の職員・従業員」

の割合になります。

65歳以上が67.1%(2009年)⇒77.3%(2019年)

となっていますね。

今後ますます増え

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性別・年齢別でみる老後の生活資金に関する意識

性別・年齢別でみる老後の生活資金に関する意識

生命保険文化センターの生活保障システム関する調査は、

1987年(昭和62年)から時系列で行っている調査です。生活設計に対する意識や現状、生活保障に対する意識、および生命保険の加入状況をはじめとする保障準備の現状等をまとめられています。

かなり長期にわたって行われいる調査なので、非常に貴重なデータになってます。

PDF 第Ⅰ章 生活設計と生活保障意識 (PDF:584KB)
PDF 第Ⅱ章 

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税制適格退職年金の廃止がもたらした影響

税制適格退職年金の廃止がもたらした影響

日本においては、比較的設立年が最近でなければ、退職金を原資に企業年金に移行するケースがほとんどです。

ベンチャー企業においてはそもそも退職金がない!ということが多いと思います。

ベンチャー企業はどちらかといえば、ストックオプションで動機づけるケースがほとんどかもしれませんね。

すでに企業年金制度を廃止する企業が多くなってるということを取り上げました。

なぜここまで減少したのか?

その理由

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国の思惑と逆行:社会保障・職場保障に頼る人の割合が増加

国の思惑と逆行:社会保障・職場保障に頼る人の割合が増加

前回のnoteで紹介したのは、

社会保障政策として、自助を中心、つまり老後の資金は自分で確保してね!という政策が取られるようになってきたということです。

最近やたら聞きませんか?

地域包括ケアとか?

支えあいとか?

つまり、国の資金では到底足りないので、本当に困っている人だけが社会保障に頼ってね。

それ以外の人は自助で頑張ってね。

という姿勢ですね。

こちらの2019年度の調査結果

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