見出し画像

性別・年齢別でみる老後の生活資金に関する意識


生命保険文化センターの生活保障システム関する調査は、

1987年(昭和62年)から時系列で行っている調査です。生活設計に対する意識や現状、生活保障に対する意識、および生命保険の加入状況をはじめとする保障準備の現状等をまとめられています。

かなり長期にわたって行われいる調査なので、非常に貴重なデータになってます。

PDF 第Ⅰ章 生活設計と生活保障意識 (PDF:584KB)
PDF 第Ⅱ章 医療保障 (PDF:840KB)
PDF 第Ⅲ章 老後保障 (PDF:735KB)
PDF 第Ⅳ章 死亡保障 (PDF:537KB)
PDF 第Ⅴ章 介護保障 (PDF:664KB)
PDF 第Ⅵ章 生命保険の加入状況 (PDF:150KB)
PDF 第Ⅶ章 直近加入契約の状況と今後の加入意向 (PDF:732KB)
PDF 第Ⅷ章 4つの保障領域のまとめ (PDF:131KB)
PDF 補章 (PDF:336KB)

という構成になっています。

生活保障の領域には、医療、老後、死亡、介護の4つがあります。

もちろん、歳を取ればとるほど、医療、介護のお世話になることも多く、引退後の生活を支えるための老後保障も重要になってきます。

死亡はどちらかといえば、老後の年齢(65歳以上)にいたるまでに死んでしまうリスクをカバーする役割がありますよね。

たとえば、若くして亡くなってしまうこともやはりあるわけで。そのリスクも勘案して万が一のことがあっても家族に余分な負担をかけないようにしないといけないわけです。

以前も少し見ましたが、公的年金(社会保障)、企業年金・退職金(職場保障)に頼る割合が大きくなってきてるという事象が起きています。

これからは社会保障・職場保障の給付額が減っていく(もうすでにそうなっている)にも関わらず、そこに頼って老後設計を考えようとする動きがあることは、非常に興味深い現象です。

老後資金の確保

(出所)生命保険文化センター「生活保障に関する調査」

で男女別、性別でどうなっているかをみてみましょう。

画像2

こちら先ほどの調査と同じく生活保障に関する調査(令和元年)から抜き出してきたものです。

男性の20歳~40歳代で、企業年金・退職年金を老後の生活設計をまかなう手段として考えている層が多い!

ことに驚かされます。

歳を経るに従い、減っていき、50歳代には47.8%まで下がります。

これは、若い時は現実が見えていない?分かっていないからこうした傾向になったのか?

興味深いと思います。

女性の方がこの割合が低いのは、回答者に主婦・パートの方がいらっしゃることが影響しているかもしれません。

あとは男性よりも女性の方が、公的年金と回答した率が高いことも印象的です。

これは職場保障が頼りに出来ない層が多い女性にとっては、公的年金がやはり頼みの綱であることがうかがえます。

あとは面白いのは、「老後も働いて得る収入」と回答しているのが、女性のほうが相対的に高いことですね。

男性18.2%、女性25.6%となっています。

特に40歳代において、34.2%という高い数値になっているのは育児がひと段落ついた女性が、老後の生活資金目的で仕事を始めているためとも考えられます。

と同時に、離婚の準備のような気もします・・・。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?