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断捨離熱再燃


最近部屋をさらに整理整頓したくなっている。
それは、季節のせいなのか、久しぶりのせいなのかはわからない。
確かに、衣替えのシーズンなので夏服から秋、冬服へと変える時期でもある。
だが、それだけではなく書類、本、小物類、など、必要がなくなったものがあるな、と少しづつ感じていたのだろう、と思う。

さらに最近、YouTubeやネットで占いを見ると「断捨離をしましょう」と言われていることが多いのだ。私の星座は、だけど。
多分偶然ではない。だから断捨離した方がいいのだろう。

思えば、2021年春に東京を離れる際、引越しだからというのもあり、1ヶ月ほど断捨離をし続けた。
服、本、書類、小物、などあらゆるものを捨てだ。荷物を減らせば、引越しも楽になるからだ。
ゴミ袋10袋以上、シュレッダーにかけられないほど大量の書類は、地域の文書処理業者に大型スーツケースに入れて持って行った。
服は古着屋に持参し、本は、メルカリで売った。
今では何を捨てたのか、さえよく思い出せないのだが、それはつまり、もう必要がないものばかりだったのだとわかる。

引越し後も、思いついては断捨離をしている。特に本は、油断すると増えていく。しかし、読み返したい本はおよそ決まっているし、本棚にも限りはあるし、電子書籍と併用できるから、常に気をつけている。必要なくなった本は、メルカリで売るか、古本屋にまとめて持っていく。
(全国チェーンの店ではなく、個人がやっている古本屋さん。こちらの方が高く買ってくれるし、本を大事にしているのがわかるから)

洋服も、古着屋さんに持っていく。案外高く引き取ってくれる商品もあり、それがわかってからは、リセール価格を意識して買い物をするようになった。最近はほぼ服を買わないので、増えてはいないが、必要なくなったものはありそうだ。

雑貨は元々少ないが、細々したものがいろんな場所に眠っている可能性があるので、見直したい。

最後に、一番困るのが書類と思い出の品物だ。
書類は、全てパソコンに保存しているから、と思うのだが、必要になった時にプリントアウトするモモ大変だから、と思って、整理して保存しているが、果たして本当に必要なのだろうか、と自問自答するしかない。そして、思い出の品といえば写真だが、写真は前回かなり整理をしたのでおそらく必要はないと思うが、思い出の品物はなかなか捨てる勇気がない。
それでも、ほとんど取り出してみることがないものは、もう必要がないものなのだ、と思って捨てようと毎回思う。果たして今回はどこまで捨てることができるのだろうか。

世の中の断捨離ブームは、あのパンデミックの頃が一番だった気がする。
その後は「捨てなくていい」という人たちも現れ、最終的には個人の判断に任される。
しかし、母親の住む家を見ていると、母にとっては必要なのかもしれないが、使っていないものも多く、「いらないよなあ」と思うものが目につく。おそらくそれらは私と妹とで処分していくのだろう。
友人は両親亡き後、家一軒分の片付けをしたが、トラック何台分もの処分品が出たと聞いた。次世代に負担をかけるようにはしたくないし、何より私は少ないものの中で、厳選したものの中で暮らしたい派のように思う。

もちろんたくさんの物に囲まれて生きたい人もいると思うので、どちらも正解なのだと思うが、私が少ないものの中で生きたいのには理由があると思っている。

ある小説家の方が、小説の中でこんなことを書いていた。
「私は、生まれ変わったら教会のシスターになりたいの。彼女たちは、いつも着ている法衣(シスターが着ている服)とそれを洗うバケツ一つしか、所有していないのよ。それに憧れるの」という一説だ。この言葉通りかどうかはわからないが、この女性小説家は多くのもの、特に高価な物に囲まれた生活をしていて、だからこそ余計に何も所有しない生活に憧れたのだろう。
また、スーツケース一つで引越しをする、と聞くと、心が動く。

おそらくこの憧れの根底にあるのは、「自由」だ、

ものを減らすと自由になる気がする。引越しも、ものの保存や整理整頓から解放されるからだ。

そして、やがて全てのもの、お金も含めて、置いて旅立つ日が来るのをどこかで意識しているのだろう。
旅嫌いの人も、引越し嫌いの人も、全員にやがて全て置いて旅立つ日がやってくる。

断捨離にはちょうどいいタイミングと季節がやってきた。
まずは断捨離、その後は自分のやりたいことへの土台作りをする1週間になりそうだ。

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