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軸がぶれないために必要な、たった一つの大事なこと


それは、


原点に戻ること。


経営者の方のコンサルを行った。


私自身、社員研修はたくさんやってきたが、
コンサルは初めての経験。


でも、クライアントの問題についてはす
ごくよく理解できたし、
それについて方向性のすり合わせもできた。

コンサルを依頼してくる人たちは、当然何かの
問題や悩み、不安があって依頼する。


1人の人間も、誰だって悩みはあるし、
不安はある。



人は不安になると、不安に気を取られてしまい、
目の前のことだけに集中してしまう。


それは悪いことではないが、不安が大きい時に
物事を決定すると、大抵失敗する。


なぜか?

「原点を忘れているから」


この経営者の方には、夢があった。
その夢実現のために、経営者となった。


だが、世間は

「規模」

「年商」

「周りからの評価」


で評価することが多い。

でも、その評価に沿った経営はしたくないと
思っていたからこそ、経営者になったのだ。

でも、不安があるとその原点を忘れる。


原点よりも問題解決に走ってしまう。


そして、問題解決をする時にも、


「何が大事なのか」


「何を大事にしたいのか」


を忘れてしまって、決断をしても結局は満足しない。

そこで、クライアントの原点を思い出してもらった。

それは素晴らしい夢であり、世間の評価が
どうであれ、それは確実に世の中の役に立つ
ものだった。


「自信を持ちましょう。その夢に、そして
今働いてくれているスタッフに、自信を持ちましょう。

あなたの夢に賛同して、その人柄にひかれて、
スタッフは今まで残ってくれています。

規模でもなく、このスタッフとの絆に自信を
持ちましょう。

そして、さらにこの絆を強固なものにしましょう」

と言いました。


「そう、大きくしようとは思わない。
ただ、強くしたいと思ってきた」


と言われた。

人は、世間の評価に自信をなくすことがある。

でも、大事なことは

「自分がどうしたいのか」


であって、世間が勝手に決めている評価基準で
測らせてはいけない、と思う。


誰にも人の夢を笑う権利はないし、
ましてや、それが間違っているなんていう権利はない。


それが間違っているかどうかは、
最終的にお客さんが判断をすることだ。


間違っていれば、自然と淘汰される可能性があるのだから。


規模や年商で人の評価をする人もいるが、
それはある意味、分かりやすい、
誰にでも目に見える、単純な評価。


そのような評価に価値を置く人は、
そういう人たちと一緒にいればいい。


それよりも、その先にいるお客さんの満足度を
大事にし、
見えにくいけど、その見えにくいものが、
わかる人にはわかる評価がある。

私自身、エアラインスクールを大きくしたら?
と言われることが今までにも何度もあったが、

「それは私の望むものではない。
私は、一人一人の生徒さんと向き合って、
一人一人の夢を実現し続けたい」


それが私の原点だ。


それを無くしてしまって仕事をすることは、
全然面白くない。


それなら、やりたくない。


それほど大事な原点を、人は不安によって、
悩みによって忘れることがある。


でも、コンサルによってその原点を思い出して

いただき、終了後は本当に見違えるほど

元気になって笑顔で帰っていかれたことが、何より

嬉しい。


あなたにとって、絶対に譲れないことは何か。


あなたにとって、一番大事なものは何か。


それを、折に触れて思い出せば、間違った判断をせず、
そして悩んだ時も解決の糸口が見つかる。


それを実感できたコンサルだった。

上野 博美


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